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2011年5月の29件の記事

2011年5月 9日 (月)

「日本の伝統・色とかたち 食」

Cimg4969  写真集「日本の伝統・色とかたち 食」を見おえる。

 写真・日竎貞夫(ひび・さだお)、1987年、グラフィック社・刊。

 5月4日の記事で紹介した本と、同じシリーズである。

 「食」と称しても、食事ではなく、食にまつわる器の伝統品である。

 ここでは僕も、現代性との結合とは言わない。

 伝統的な器は、骨董の主要分野として、1ジャンルとなっており、市場もあるからである。

 酒器、茶器、椀・碗、皿、壺・甕など14カテゴリーで、316枚の写真を収める。

 酒徳利、酒樽(現代もの)をたくさん積み並べた写真は、迫力がある。

2011年5月 8日 (日)

県支部5月歌会

Cimg4968  今日の午後1時より、F市内K会館の1室で、「コスモス短歌会」F県支部5月歌会が持たれた。

 事前各自1首提出17名、歌会参加者12名だった。

 U支部長の司会で、プリントの17首について初めより、指名された2名が批評し、支部長の講評と添削例が示された。

 僕の1首は、あとの577で(表に出ない)主語が3転するもので、初めから添削を期待して提出した作だった。

 支部長は、きれいに作り直して下さった。

2011年5月 7日 (土)

「三木卓詩集」

Cimg4966  思潮社の現代詩文庫44、「三木卓詩集」を読みおえる。

 1998年、11刷。

 彼のエッセイ集か小説か、以前に文庫本で読んで、爽やかな印象を持っていた。

 しかし詩は、情念どろどろだった。

 彼は評論「憎悪について」の初めで、彼に詩を強いたものが「憎悪と夢想」だと述べている。

 敗戦による満州からの引き揚げの途中で父、祖母を亡くすなどして貧しく、小児麻痺の後遺症で左足に不自由があり弱者だった、少年時代が因だとされる。

 彼はのちに小説に転じ、芥川賞その他の賞を受けた。また童話の創作、翻訳で活躍した。彼にとっても、読者にとっても、こころ優しいことだ。

 

2011年5月 6日 (金)

加藤楸邨「寒雷」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第3巻(昭和56年・刊)より、4番めの句集、加藤楸邨「寒雷」を読みおえる。

 原著は、昭和14年、交蘭社・刊。

 「古利根抄」、「愛林抄」、「都塵抄」の3章に、540句を収める。

 この「寒雷」に至って、僕は初めて現代俳句に出会った気持ちがする。水原秋櫻子の「馬酔木」に拠り、中村草田男、石田波郷とともに、人間探究派と称された。

 高浜虚子の門下の作風を、僕でも古典的と感じていたのだろう。

 以下に5句を引く。

ふなびとら鮫など雪にかき下ろす

波ゆけば浮葉にともる蛍かな

雪崩止四五戸が嶺と闘へる

屋上に見し朝焼のながからず

元日や枯野のごとく街ねむる

2011年5月 5日 (木)

連休最終日

 5月1日~2日の急病があって、このゴールデンウィークに行楽へ行けなかった(1つの予定をキャンセルした)ので、最終日の今日の午後、ひとりで車に乗って、ショッピングに出かけた。

 買った品物を、以下に列挙する。

  1. 4GB・USBメモリー、1個(ソニー製)。
  2. CD-RW5枚組、1パック(マクセル製)。
  3. 筑摩書房「世界文学全集」第18巻「ヴィニー ミュッセ 集」(古書)。
  4. 集英社「日本美術絵画全集」第19巻「与謝蕪村」(古書)。

 1と2は、家電量販店「百満ボルト 本店」で買った。歌集の下原稿の記録等のためである(詩集の下原稿、61編は出来たので、これから削らなければならない)。

 3と4は、「BOOK OFF 板垣店」へ久しぶりに行き、買ったもの。

 与謝蕪村について、句集は読んだ記憶があり、書簡集も岩波文庫で読んだ。蔵書には、「蕪村全句集」もある。彼の絵画はほとんど見た事がなかったので、今回はよい買い物だった。

2011年5月 4日 (水)

「日本の伝統・色とかたち 衣」

Cimg4947  写真集「日本の伝統・色とかたち 衣」を見おえる。

 写真・日竎貞夫(ひび・さだお)、グラフィック社、1987年・刊。

 この本では、布類、櫛・簪、浴衣、道具など、衣に関わる伝統的模様などの、241点の写真が収められる。

 模様はそれぞれ美しく、興味深い。

 しかしそれらが美術館や博物館に収蔵され、展示されるのでは、日本の伝統的模様の将来はない。

 例えば岡本太郎が和服の模様を描いたように、現代性と結びつかなければ。

 このシリーズに「食」と「住」があり、「食」の本を僕は持っているので、いずれ紹介したい。

 バブル期に出版された写真集では、この本は優れていると、僕は思う。

2011年5月 3日 (火)

「週刊アスキー」5・10-17号

Cimg4944  先日、近所のコンビニへ行った際、「週刊アスキー」のこの号が目に止まったので買った。

 記事が気になるものばかりだったので。

 「iPad2 完全ガイド」「今買えるAndroidスマホ全19機種評価」「アンドロイド3.0」「Internet Explorer 9 徹底ガイド」「完全保存版 ニコニコ動画のすべて」など。

 それに表紙モデルは中川翔子さんだし(僕は彼女のブログを「お気に入り」に入れているが、あまり見ない)。

 僕の現実は、デスクトップパソコンとケイタイより出ていないし、出て行く予定もない。

 それで、記事の用語や解説がわからず、世間にはこのような最新のものがあるのだな、くらいしかわからない。それでも知らないよりはマシだと思って。

2011年5月 2日 (月)

救急車

 昨夜、寝る前にトイレに行っておこうと立ち上がると、目眩がして、箪笥をつかんでも障子に背凭れても、立っていられない。

 吐き気もあって、「脳梗塞」の言葉がよぎったので、妻に頼んで救急車にきてもらって、S病院に搬入された。途中、三度ほど吐いた。

 CTスキャンのあと、点滴を受けながら、眠ってしまった。

 今朝になって、聴力、心電図などの検査を受け、「耳の平衡感覚を司るところ(三半規管らしい)の異常による目眩だろう。繰り返すようになるかも知れない」との説明を受け、粒剤を2種類もらった。

 今日昼になって退院し、家で静養するようにしている。

救急車に運ばれにつつ頭(づ)の隅で歌を思へど歌は成らずき

        (拙作、未発表)

2011年5月 1日 (日)

鈴木竹志「孤独なる歌人たち」

Cimg4936  「コスモス」「棧橋」の先輩歌人である鈴木竹志さんが送って下さった、第3歌論集、「孤独なる歌人たち」を読みおえる。

 平成23年5月、六花書林・刊。

 副題に「現代女性歌人論」とあるように、何らかの理由で孤独を抱え込んだ女性歌人6人、河野愛子、加藤淑子、横山未来子、冬道麻子、永井陽子、沢口芙美をめぐって論ずる。

 分量的に河野愛子論が、全体の約半分を占める。

 彼は僕によくしてくれる人で、論や論じられる短歌に同感する所もあるので、読み進むのが苦痛ではない。

 僕は歌誌などの評論をあまり読まない。

 歌論は薬のようなもので、求めている人には劇的に効くだろう。僕は毎度の食事(短歌を読むこと)によって多く栄養を採りたい。

 前回の歌論集を頂いた時にも書いた事だが、苦労が多くて功賞の少ない(と僕には思われる)歌論を書き続ける、彼の努力を多とする者である。

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