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2014年9月の29件の記事

2014年9月30日 (火)

aiko「夏服」

Cimg8016 先日、久しぶりに「BOOK OFF 米松店」へ行ったが、めぼしい本はなかった。

 それで中古CDの棚から、aikoのアルバム「夏服」1枚のみを買った。全11曲。

 その日と先程と、通して2回聴いた。

 彼女は若い女子に絶大な人気があるらしく、大晦日のNHK紅白歌合戦にも、ここ何回か続けて出場している。

 拗ねて甘えたような声で、リズミカルに歌うのだが、歌詞の発想は違っても、曲調が似ていて、バラード風な⑦Septemberも挟みましたよ、という感じで転身して行く程の意気込みはない。

 CD1枚で、あれこれ言える身ではないが、もう1つ大きくヒットしないのが、もどかしい。

2014年9月29日 (月)

立原道造「暁と夕の詩」

 Google Playブックスより青空文庫発で、タブレットに無料ダウンロードし、立原道造のソネット集「暁と夕の詩」を読みおえた。

 この「暁(あかつき)と夕(ゆふべ)の詩」は、詩人が生前に構想していた「風信子(ヒヤシンス)叢書」の、第2集にあたる。

 わずか10編のソネットを収める。14行詩を10編くらいまとめて、1詩集としたほうがお洒落な感じかも知れない。

 1939年(昭和14年、第2次世界大戦の起こった年)に24歳の若さで逝いた詩人らしく、滅んでゆく優しさ、はかないものへの挽歌を、うたい続けたと僕は考える。

 タブレットでは、フォントサイズを+25%とした。活字本と違う字体で、少し違和感があった。

 今月25日の記事で紹介した、「優しき歌 Ⅰ Ⅱ」と合わせて、あと風信子叢書第1集の「萱草(わすれぐさ)に寄す」を読めれば、彼のソネットのおもな詩編は読める事になるのだが、今はサイトに見つけられずにいる。

Photoダウンロード・フォト集より、紅葉の1枚。

2014年9月28日 (日)

伊勢方信「月魄」

Cimg8014 角川書店の「21世紀歌人シリーズ」より、伊勢方信「月魄」を読みおえる。

 2008年・刊。1首1行、1ページ2首組、231ページ。

 伊勢方信(いせ・ほうしん)第6歌集、「月魄(げっぱく)」403首。

 彼は「朱竹」代表、「笛」会員、他、文学上の様々な役職を担っている。

 嵐の予兆を告げる叫びではなく(勝手な言い分だが)、6年後の今は、滅びゆくものへの優しい挽歌がふさわしいと、ここのところ読んでいる立原道造のソネットの連想で思う。

 ただし自分だって、まだまだ生き延びる積もりではいるのだが。

 以下に6首を引く。

旱魃のダム湖の底ひに光りゐる水が小さき皺をひろぐる

合歓はやも散りてしまへり観音の肩にさはなる蕊を降らして

バーゲンのバッグ求めて重ね貼りの値札はづすを妻はたのしむ

槌の跡尖りてかなしとベルリンの壁の残片みやげに貰ふ

死のかたち美に遠き世をミイラ化と語尾あげて告ぐアナウンサーは

どんでんがへしなきしあはせを歩みきて踏む霜柱音なく崩る

2014年9月27日 (土)

彼岸花とコスモス

Imgp0688

Imgp0690
 近所の小川に沿う道の路肩に、黒い厚いビニールシートが張られたので、もう近所では彼岸花を見られないと思った。

 しかし道の斜め前の郵便局へ行った時、赤い花が見えたので、カメラを持って出かけた。小川とは反対側の、不耕作田の畔に咲いていた。

 その田にはコスモスも咲いていたので、写真を撮った。赤花が消えたようである。

 去年の「彼岸花とコスモス」の記事(←リンクしてある)は、9月23日(秋彼岸の中日)付けである。

 写真は、うまくなっただろうか。

 わが庭の入り口で、金木犀が匂っている。

2014年9月26日 (金)

「コスモス」10月号

 今月16日に届いた、結社歌誌「コスモス」2014年10月号の、いつもの所を読みおえた。

 初めより「その一集」特選欄まで、「COSMOS集(「その二集」「あすなろ集」の特選欄)」、「新・扇状地(2名×15首)」など。

 新と真を追求してやまない集団である。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。「月集 シリウス」より、神奈川県のK・絢さんの作品(18ページ下段)。

結婚式などを行ふ三十も半ばのわたし落ち着いてゐる

 彼女とは、季刊同人歌誌「棧橋」の批評会で会い、親睦会でお酒を注いだ事もある。お酒を控え、幸せな生活を過ごしてください。

Photo「フリー素材タウン」より、菊の1枚。

2014年9月25日 (木)

立原道造「優しき歌 Ⅰ Ⅱ」

 例によって、Google Playブックスより、立原道造の詩集「優しき歌 Ⅰ Ⅱ」を青空文庫を通して、タブレットに無料でダウンロードし、読みおえた。

 僕は彼のファンで、角川書店の6冊本全集を通読し今も持っており、角川文庫で詩集を読み、それを電子書籍化したCD(ミス事故で消えてしまったけれど)でも読んできた。

 今、別の版の角川文庫(中村真一郎・編)で比べると、編集が少し違う。

 「Ⅰ」は、文庫本では既発表ソネットのうち未編集(詩人の手では)詩編であり、「Ⅱ」が本来の「優しき歌」11編(「序の歌」を含む)である。

 今その巻末の「Ⅹ 夢みたものは…」の、最終2連6行を引く。

告げて うたつてゐるのは

青い翼(つばさ)の一羽の小鳥

低い枝で うたつてゐる


夢みたものは ひとつの愛

ねがつたものは ひとつの幸福

それらはすべてここに ある と

Photo「フリー素材タウン」より、白花の彼岸花(リコリス?)の1枚。

2014年9月24日 (水)

I・寿和子「連鶴 その二」

Cimg7978 1昨日の記事に書いた通り、「コスモス短歌会F支部」10月歌会の直前、支部・最高齢(96歳)のI・寿和子さんが、支部退会の挨拶にみえた。

 そのおりに支部に託された歌集「連鶴 その二」2部のうち、1部を最初に僕が読ませてもらった。

 写真では、姓にあたる所を、紙片で隠してある。

 軽装版、41ページ。

 「コスモス」掲載歌、「文化書道 短歌部」入選作品、「コスモス」支部・出詠歌、他を収める。

 彼女が水墨画をよくし、全国の南画展で特選を得る程の腕前とは、この歌集の作品で僕は初めて知った。

 3人の子ども、9人の孫、7人の曾孫に恵まれた彼女の、今後のご健康とさらなるご長寿を願う。

 以下に3首を引く。

生涯の得難き日なり東京にて南画特選の表彰を受く

雪の日の甘酒うまし香に立ちてのみどを辿り心身温む

冬の衣をぬがす如くに男の孫はハミングし乍らタイヤ取り換ふ

2014年9月23日 (火)

トラコミュ

 僕はブログ・ランキング・サイトの「人気ブログランキング」と「ブログ村」に参加している(投票は、このブログの右サイドバー上部の、バナーより宜しくどうぞ)。

 ブログ村には、通常のカテゴリ別ブログランキングの他に、トラコミュ(トラックバック・コミュニティ)というサービスがあり、ブログ記事ごとに、ふさうテーマのコミュニティへトラックバックできる。

 参加しているコミュニティごとに最新記事が、マイページに示される。もちろんコミュニティには、時系列順で示される。

 僕の記事が最新となっているトラコミュは、「100冊会」「ビジュアル本」に9月21日の「埴輪」、「ノンフィクション」に9月17日の「萩原朔太郎・書簡…」、「購入本」に8月30日の「岡井隆詩集」となっている。(すぐ変わるけれども)。

 他に「詩歌」「読書」「花っていいな」「ネット通販・オールショッピング」「タブレット端末」「音楽全般」に参加している。

 他にカテゴリごとに記事の「注目記事ランキング」(誰が決めているんだ?)もある。

 ブログランキング、大手ブログでは、会員の囲い込みが凄く、アメブロなどでも様々なサービスが提供されている。

Photo「フリー素材タウン」より、彼岸花の1枚。

2014年9月22日 (月)

支部9月歌会

Imgp0682  昨日(第3日曜日)の午後1時より、某館の1室で、「コスモス短歌会F支部」の、9月歌会が持たれた。

 事前1首出詠10首、当日参加者9名。

 歌の批評の前に、支部会員・最高齢96歳のI・寿和子さんが、息子さんに連れられ、支部退会の挨拶にみえ、簡易製の第2歌集「連鶴 その二」を支部に託された。

 事務方の用意した、詠草プリントを基に、U支部長の司会で、1首ずつ2名が評を述べ、支部長の講評と添削例提示で会は進んだ。

 会のしまい近く、他の短歌会とまちがえて若い女性が迷い込み、会員は支部にこれからも参加するよう誘ったが、そうなる可能性は低いように僕は思う。(写真には写っていない)。

 熱心に会を進め、常より遅い4時半ころに散会した。

2014年9月21日 (日)

「埴輪」

Cimg7952 講談社「日本の原始美術」(全10巻)より、第6巻「埴輪」(1979年・刊)を見おえる。

 今月7日の記事(←リンクしてある)で紹介した、同・第5巻「土偶」に継ぐ。

 カラー写真78枚、解説34ページ。

 埴輪は、古墳が築かれた時に、群立されたものである。

 人物埴輪が有名だけれど、円筒埴輪などが多いらしい。

 人物埴輪は、戦士、巫女などの、さびしげな笑みに、惹かれる人が多い。

 楽人は楽しげである。

 家、甲冑などの他に、「蓋(きぬがさ)」と呼ばれる荘厳具がある。

 兵庫県五色塚古墳では、前方後円墳を整備し、埴輪を連立させ、古代の面影を復元した、とある。

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