« 2015年12月 | メイン | 2016年2月 »

2016年1月の28件の記事

2016年1月 9日 (土)

「コスモス」1月号「あすなろ集」読了

 結社歌誌「コスモス」の、2016年1月号より、「あすなろ集」通常欄を読みおえる。

 特選欄の「COSMOS集」は昨年12月29日の記事(←リンクしてある)に、この集の前の「その一集」通常欄は1昨日(1月7日)の記事に、アップしてある。

 会員数が「その一集」で中太りして、入門者欄に近づくと細くなっているのが気掛かりだ。高野公彦・編集長が提案するように、掲載歌数を増やした方が良い、と僕は考える。ミニバブルでも起さないと、入会者・増、会員数・増は、覚束ない。若者会員の真の活躍の場も増やして。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。A・公恵さんの3首より。

綿菓子にお好み焼きにりんごあめ、金魚すくひに子らは高ぶる

 ゲーム以外の楽しみに興じる子らに、祭(と思われる)は貴重な体験だ。

Photo「フリー素材タウン」より、水仙の1枚。

2016年1月 8日 (金)

梅崎春生「埋葬」「失われた男」「B島風物誌」

 沖積舎「梅崎春生全集」第1巻(1984年・刊)より、「埋葬」「失われた男」「B島風物誌」を読みおえる。

 前回に読了した3編は、昨年12月3日の記事(←リンクしてある)にアップした

 「埋葬」は、回想記風の小品である。

 「失われた男」は、逃亡に至る兵士を描く。

 「B島風物誌」は、のどかな題と異なって、ジャングルに逃げ込んだ1隊が、本部隊の命令のまま移動できず、次々に兵士が(主人公「おれ」を含めて)餓死する物語である。実体験より離れるが、軍隊の苛酷さは描かれた。誰にでもある飢えの記憶により、切迫感を伴って。

 戦後の風潮に抗う心があったのかも知れない。

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、蕪の1枚。

2016年1月 7日 (木)

「コスモス」1月号「その一集」読了

 結社歌誌「コスモス」2016年1月号の、「その一集」通常欄を読みおえる。

 同・集の特選欄は、昨年12月17日の記事(←リンクしてある)に紹介した。

 先月12月号は、「その一集」途中で次号が届いてしまったので、今月はまだしも良好である。

 結社歌誌では、掲載数を競うのではなく、もっと佳い歌を詠みたいから競うのである。プロ棋士が、タイトル戦で勝敗がついた後も、力をつけるべく感想戦を何時間もするのと同じである。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。N・惇子さんの4首より。

雪解水流るる姫川源流の流れに揺るる白き梅花藻

 梅花藻の生きる源流は貴重で、詠み残すべきである。

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、大根の1枚。

2016年1月 6日 (水)

若山牧水「溪谷集」

 Kindle本「若山牧水大全」より、第12歌集「溪谷集」を、タブレットで読みおえる。

 昨年12月26日の記事(←リンクしてある)、「さびしき樹木」に継ぐ。

 原著は、1918年(大正7年)、東雲堂書店・刊。

 304首を収め、序文も目次も跋文も無いとされる。4章を立てる。

 旅中吟の大作がほとんどを占め、晩年の歌風の完成期に入りつつあるとされる(短歌新聞社・版「若山牧水全歌集」解説より)。

 以下に7首を引く。

さりげなく起居はすなれ秋曇る家に篭れば悔ゆること多し

秋晴れて風の冴ゆれば貧しさも忘れてうごくわがうからどち

はだら黄の木の間に見えて音もなく流るる此処の淀深からし

一人乗り二人乗りたるとりどりに筏は過ぎぬ秋光る瀬を

山窪に酔ふばかりなる日の照りてひとりくるしき冬日向かな

釣りランプ静かにともり降り出でし山の時雨にうちゆらぐみゆ

わが船に驚き立てる鴨の群のまひさだまらずあら浪のうへ

Photo_2フリー素材サイト「Pixabay」より、赤蕪の1枚。

2016年1月 5日 (火)

松尾豊「人工知能は人間を超えるか」

Photo 昨年末、AmazonのKindle本コーナーより、1冊を購入し、Kindle for PCにダウンロードし、タブレットに同期した。

 松山豊「人工知能は人間を超えるか」。角川EpuB選書。99円(-23ポイント)。

 序章を含め、全8章で人工知能の基礎から現在・未来まで見通そうとする。

 人工知能への関心は、パソコン等と少し関わっているからだけではない。

 僕は囲碁に熱中していた時期があり(プロフィール参照)、現在ではパソコンはプロ囲碁棋士に勝てていないが、お隣の将棋ではプロ高段棋士がパソコンソフトにぼろぼろ負けた。

 体力・知力の持続の面などもあるとされるが、ショッキングな事だった。昨年の対戦ではプロ棋士側が勝利している。

 ディープラーニングというものも含めて、人工知能の全体地図を知りたく、今少しずつ読み進めている。

2016年1月 4日 (月)

同人誌「青磁」第35号

Cimg8673 昨年末、県内に在住の詩人・作家であるS・道明さんより、同人誌「青磁」第35号を頂いた。

 2015年12月、青磁の会・刊。

 S・道明さんには、僕が編集役の2人詩誌「群青」を毎号、送らせてもらっているので、年末にそのお返しだろうか。

 ただし僕の根気も衰えて読書は、詩歌句、短編小説集までがせいぜいである。

 重厚な小説と評論を集めた「青磁」を読む自信がない。

 それで目次の主な所を挙げて、謝礼の意を表する。

 K・嘉城「波紋」(小説)。H・二三枝「藤の花房」(評論)。M・正道「旅の空から」(小説)。S・道明「続杉堂通信」(小説)。

 総100ページ。

2016年1月 3日 (日)

「レオナルド・ダ・ビンチ博物館」

Cimg8672 講談社「世界の博物館」全23巻より、第15巻「レオナルド・ダ・ビンチ博物館」(1989年・5刷)を、ざっと見おえる。

 昨年8月15日の記事(←リンクしてある)、「スウェーデン デンマーク 野外歴史博物館」に継ぐ。

 なぜ5ヶ月間も間が空いたかといえば、万能の天才という者が嫌いだからである。

 10数枚の絵と、幾つかの技術的アイデアと、多くの素描を遺しただけなのに、名を冠した博物館が建てられる。

 僕も身近に、数学の天才、詩の天才を見てきたけれど、万能と来ては。

 終生娶らず同性愛者と見られている。同性愛を批判するのではないが、その代償に優れている所があっても、仕方が無いではないか。

 180ページ、写真398枚。

2016年1月 2日 (土)

万両

Imgp1236 新年明けましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願い致します。

 正月も2日となって、ブログ更新の再開です。

 写真は、新年恒例の万両である。

 実は赤く色づき、明るい外玄関で写真を撮る事も覚えた。

 ただし下葉が枯れあがって、将来が心配である。春の植替えというより、その後の鉢の転倒(強風に拠る)あとの処理が悪かったのだろう。

 昨年12月11日の記事(←リンクしてある)、「山茶花と万両」で紹介した、自然生えの万両が実るようになったので、世代交代して良いかも知れない。

 この鉢植えも、手に負えなくなるまでは、世話を続ける予定だ。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート