カテゴリ「詩誌」の224件の記事 Feed

2014年5月 8日 (木)

詩誌「ココア共和国」vol.15

Cimg7682_2 仙台市にお住いの詩人・秋亜綺羅さんが、個人詩誌「季刊 ココア共和国」vol.15を送ってくださった。

 今年2月3日の記事で紹介した、「同」vol.14に継ぐ。

 70年代初めの作品と、現在の作品を招待された、三上寛とPANTAの詩は、昔の作品の方が元気なようで、少し淋しい。

 小林坩堝(こばやし・かんか、1990年・生)の「火星のおんな」は、まとまった力作である。

 秋亜綺羅の「来やしない遊び友だちを待ちながら ―または伊東俊への弔詩」(7ページにわたる)は優れた作品である。

 電話の機械対応(「~だったら1を/~だったら2を/…/押してください/最後に♯を押してください」という指示)を、詩の冒頭に持って来て、現在の風俗を取込み、昇華している。

 若い日からの文学の友へ、回想をまじえての挽歌である。

 

2014年5月 5日 (月)

「水脈」第50号

Cimg7679 「福井詩人会議・水脈」事務局より、詩誌「水脈」第50号が送られてきた。

 2014年4月・発行。

 1990年、4人で出発した「水脈」が、25年目の現在は会員17名を擁している。

 50号記念号という事で、ほぼ全員が詩作品を、また「『水脈』50号のいま 私たちの思い」に感慨を寄せている。

 会員の方は個人的には優しく、爽やかな人である。詩作品もわかりやすい作品が多い。

 ただ僕たちの詩誌「群青」とは、考え方の違う所があり、深い交流はしていない。

 ともあれ「水脈」の50号記念、おめでとうございます。

2014年4月14日 (月)

詩誌「野行き」vol.5

Cimg7612 県内にお住まいの詩人A・幸代さんが、個人詩誌(あるいは小詩集と述べられていた気もする)「野行き」vol.5を送ってくださった。

 お便りに「今年もできました。」とあるので、年刊が目途かも知れない。

 「足あとの詩集」「苺」「巣」「白い雲」「こんなもん」の5編が収められている。

 世間からはみだしそうな人、幼児、お孫さん、篭もり居のお年寄りらに、優しい心を寄せてうたっている。

 近年、世が極端にせちがらくなった中、思いやりある作品で、心が安らぐ1冊である。

2014年4月11日 (金)

「群青の会」会合

Cimg7611 「群青の会」(同人詩誌「群青」の発行母体)会員に会いたくなったので、こぐま星座さんに日時の設定を依頼し、AUさんと共に3人が、今日10時より喫茶店「ユトリ珈琲」で会った。

 今年3月7日(記事あり)以来の会合である。

 僕の歌集(CD-ROM版で発行予定)のプリント版(A4用紙66枚)をふたりに見せると、好評だった。

 「コスモス」4月号の僕の短歌も、読んでもらった。

 また小浜市在住の詩人から頂いた詩集、「えにし」も見せた。

 先日、本の山を整理していて見つけた、こぐま星座さんの第1詩集「俺には俺の世界」と、それに次ぐ初版「なんなはん」を(ふたりにはメールで報告してあったが)、お目にかけた。

 詩の社会性とか、時代にいかに過ごすか、などを話し合った。

 たちまち11時半となり、散会した。

 写真は、(ふたりにも、読者にも失礼ながら、プライバシー保護のため)背後から撮らせてもらった。

続きを読む »

2014年3月23日 (日)

詩誌「群青」合評会

 昨日、急遽話が決まって、今日の午後1時より、喫茶店「ユトリ珈琲」で、詩誌「群青」第29号の合評会が持たれた。

 集まったのは同人の、こぐま星座さん、AUさん、僕の3名である。合評を少しして、詩誌送呈先からの反響を語り合ったあと、詩にまつわる様々な話をした。

 昨年10月に頂いた「広部英一全詩集」の未刊詩篇も読みたいという話、全詩集に関わるエピソードも語られた。

 詩のストック(蓄え)が無いという人、古い作品に手を加えれば何とかなるという人、4編のストックがあるという人、様々である。

 話は尽きなかったが、用事のある同人もいて、2時半過ぎに散会した。

Photo「フリー素材タウン」より、紅梅の1枚。

2014年3月22日 (土)

詩誌「アリゼ」第159号

Cimg7595 兵庫県にお住まいのS・陽子さんが、同人詩誌「アリゼ」第159号を、送って下さった。

 今年1月23日の記事(←リンクしてある)で紹介した、同誌・第158号に続く。

 2014年2月・刊、57ページ。

 S・嘉代子さんの「月光」、S・いつおさんの作品、を初めとして、危機感、不安のある作品が多いようだ。時代の危機だろうか。

 この詩誌の中心人物(発行人の立場のようだ)、I・紘平氏が詩「祖国」、エッセイ「拉致事件について思うこと」では、(これまでも含めて)右傾化を強めているようだ。

2014年3月19日 (水)

詩誌「青魚」No.80

Cimg7593 鯖江市にお住まいの詩人、T・晃弘さんより、同人詩誌「青魚(せいぎょ)」No.80が送られてきた。

 昨年11月4日の記事で紹介した、No.79に継ぐ号である。

 僕は、「幾通りにも 2」「難民」「怒る」「鵲」、4編のソネットを載せてもらった。

 もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」に、1週間後くらいから、掲載の予定である。

 T・幸男さんの「任化」より始まる16編は、重厚長大な連作で、気概を示している。

 M・幸雄さんの「北山農業用水溜池の昔と今のものがたり」は、溜池の歴史と現在を、精細に描いた、記録文学だろう。

 来る者は拒まず、去る者は追わず、(と僕は思っている)自由な気風の詩誌である。

2014年3月18日 (火)

詩誌「角」第32号

Cimg7590 坂井市にお住まいの詩人、N・としこさんが、同人詩誌「角(つの)」第32号を送って下さった。

 2014年3月・発行。13編の詩と、2編の散文を収める。

 巻頭のO・純さんの「雪道」は、温暖化以前の昭和で、「雪の一本道を/譲り譲られて歩いた」と締め括って、我先の現在の倫理を問うている。

 N・としこさんの「気配」では、今はやりの終活という言葉は使われないが、「自身がいなくなった世界を/思い描いたり」して、本や物を捨て去ったり整理したりする心境を描く。

 T・常光さんの「時間」が大震災を、Y・清吉さんの「いま」が原発を、追い続けている。

2014年3月17日 (月)

白秋「真珠抄」「白金之独楽」

 岩波文庫「北原白秋詩集(下)」(2007年・刊)より、「真珠抄」「白金之独楽」(共に選集)を読みおえる。

 今月10日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「東京景物詩 及其他」に続く。

 この時期、白秋は生家の破産と家族の扶養、また隣家の人妻との交際による告訴と収監に遭い、精神的にも経済的にも苦しい状態だった。

 「真珠抄」では、中世歌謡にも通じる1行詩を重ねて1編とし、1編1行の作品もある。

 「白金之独楽」は、漢字とカタカナより成り、法悦状態の3昼夜に書き上げられた。

 共にのちに、白秋を国民詩人たらしめる、契機となったとされる。

Photo無料写真素材集サイト「足成」より、白花沈丁花の1枚。

2014年3月 7日 (金)

「群青の会」会合

 今日の午前9時、「群青の会」(同人詩誌「群青」の発行母体)のメンバー3人が、喫茶店「ユトリ珈琲」に集まった。

 まず第1に、「群青」第29号の同人費を受け取り、詩誌を希望冊数、渡した。

 そのあとは四方山話で、AUさん(「詩人懇話会」幹事)より、同会の近況を少し、知る事ができた。

 また彼女の新詩集が上梓されるそうで、その日が待たれる。

 こぐま星座さんの、学生時代からの親友が癌で亡くなられたそうで、その後の心境が語られた。

 10時半過ぎに店を出たあと、駐車場の僕の車(中古車を最近に買った)を二人に見せ、褒めてもらった。イメチェンである。

A「フリー素材タウン」より、椿の1枚。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート