カテゴリ「歌書」の467件の記事 Feed

2015年9月16日 (水)

「COSMOS集」読了

 結社歌誌「コスモス」2015年9月号の、「COSMOS集」を読了した。

 先の9月11日の記事(←リンクしてある)、「その一集」読了、に継ぐ。

 「COSMOS集」は、「あすなろ集」と「その二集」の、特選欄である。

 ただいま「あすなろ集」の兵庫県まで読み進んでおり、「コスモス」の次号、10月号の到着予定日である17日も近く、今号はこの辺りまでの読書となる。

 僕が付箋を貼ったのは次の1首。T・泉さんの「授乳期」5首より。

涸れぬやう水分鉄分カルシウムしかと補給す授乳期なれば

 現代の授乳ママは、科学的でなければいけない。

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、栗の1枚。

2015年9月11日 (金)

「その一集」読了

 結社歌誌「コスモス」2015年9月号の、「その一集」を読みおえる。

 先の9月6日の記事(←リンクしてある)、「月集スバル」「月集シリウス」読了、に継ぐ。

 「月集」の伸びやかさ・花やかさに比べて、「その一集」では意欲作を含めて、手堅い印象だった。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。W・キクエさんの3首より。

いさぎよき春の鈴の音旧道を乙女遍路の足早に過ぐ

 何を思っての遍路か、あはれ深い姿を、的確にとらえている。

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、栗の1枚。

2015年9月 7日 (月)

若山牧水「独り歌へる」

 先の7月22日の記事でダウンロードを報せたKindle本、「若山牧水大全」より、第2歌集「独り歌へる」を読みおえる。

 先の8月9日の記事(←リンクしてある)で紹介した、第1歌集「海の声」に継ぐ。

 原著は、1910年、八少女会・刊。551首。

 次の歌集「別離」が、歌人・牧水の出発であったという。ただしこの版に誤字脱字があるのはいけない。

 すべてタブレットで読んだ。

 メモした4首を以下に引く。

父の髪母の髪みな白み来ぬ子はまた遠く旅をおもへる

おのづから熟みて木の実も地に落ちぬ恋のきはみにいつか来にけん

憫れまれあはれむといふあさましき恋の終りに近づきしかな

とこしへに逢ふこと知らぬむきむきのこころこころの寂しき歩み

Photoフリー素材サイト「Pixabay」よりの梨の1枚を、トリミングして。

2015年9月 6日 (日)

「月集スバル」「月集シリウス」読了

 8月17日の記事「届いた2冊」の2冊のうち、結社歌誌「コスモス」2015年9月号の、「月集特別作品」、「月集スバル」、「月集シリウス」の作品を読みおえる。

 6月に逝かれた宮英子氏の遺詠と思われる5首が載る。あるいはこの後に作品があるかも知れない。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。「月集シリウス」のH・照子さんの5首より。

惜しみなき愛のかたちの桃十顆疵ひとつなくやはらかに笑む

 今号の5首には、円満具足の心が詠まれている。

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、ブドウの1枚。

2015年9月 5日 (土)

近藤芳美「樹々のしぐれ」

 岩波書店「近藤芳美集」第3巻(2000年・刊)より、第12歌集「樹々のしぐれ」を紹介する。

 7月21日の記事(←リンクしてある)、同「アカンサス月光」に継ぐ。

 原著は、1981年、蒼土舎・刊。679首。

 2度にわたり、ギリシア他の国を巡り、海外詠も多い。

 彼の歌に、詰屈な印象がある。助詞の省略が多く、かつ字余りも多い。推敲を重ねたと読んだ事があるので、乱作ではない。政治、外国を詠もうとするからか。

 以下に7首を引く。

暗緑の柱列の下石冷えてひびきは沈む歩むしばしを

窓ごとに烏賊干す白き壁の路地人はみなやさしき声かけて過ぐ

島の崖の道を伝うは騾馬の列沖に没り陽のはやひかりなく

外人ら荷に寄るロビーの佇みに遠く空染むる空港の灯は

風避けてモンマルトルにあるしばし記憶の坂もなべて冬曝(さ)れて

怒りとして言うべき今日を友らなき八月六日朝のかぎろい

生きて還りし病兵吾を置きて征(ゆ)く一夜の舟艇の音か聞こえて

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、ブドウの1枚。

2015年8月26日 (水)

角川「短歌」9月号・Kindle版

Photo 昨日の8月25日の朝、パソコンに向かっていて、角川「短歌」の発売日だと気づいた。

 Kindle版9月号を初に買う事に決めていたので、Kindle Cloud Readerにダウンロードしようとしたがうまく収まらず、Kindle for PCに入った。

 Kindle版「短歌」は670円(-Amazonポイント)と、これまで読んでいた「歌壇」よりも安い。

 カラー写真があり、編集手法もあるのか、容量が約95メガバイトと重い。

 タブレットにも同期したので、重さが気になったが、収まってくれた。

 1通りなりと、読みおえたなら、ここで紹介したい。

 僕の経験では、紙の本より読みやすいくらいである。

 

2015年8月17日 (月)

届いた2冊

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Cimg8524  8月13日に、結社歌誌「コスモス」2015年9月号が届いた。

 いつもは毎月17日頃に到着だが、印刷所の夏休みの予定のため11日に発送を予定、と記されている。

 僕の掲載歌4首は、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」の、8月16日付け記事(←リンクしてある)に載せたので、ご覧ください。

 また宮城県の詩人・秋亜綺羅さん(個人詩誌「ココア共和国」や詩集を頂いている)詩、柏木美奈子さん・絵の、詩の絵本「ひらめきと、ときめきと。」を頂いた。

 普通の童話風とも違うので、ファンタジーではなく、詩集のカテゴリに入れた。

 共に読んだなら(「コスモス」は少しずつ)、ここで紹介したい。

 

2015年8月16日 (日)

手許の2冊

Cimg8517

Cimg8519  手許に置いて便利な本が2冊ある。

 1冊は左の写真の、飯塚書店「新版 短歌文法入門」(飯塚書店編集部・編、1994年・刊)である。新本を買って忘れて(理解できずに)いたらしく、最近に本棚で見つけた。

 動詞のナ変(死ぬ、往ぬ、去ぬ)、ラ変(あり、をり、の2語)、下1段(蹴る、の1語)など、他、文法の基本が網羅されて重要である。読みおえて、短歌が上達するかは、わからない。

 もう1冊は右の写真、筑摩書房の増補決定版・現代日本文学全集・99「現代日本文学年表」吉田精一・編(1975年・2刷)である。1868年より1963年ぶんまでだが、様々な作品を歴史の中に置くと、見えてくる事がある。

2015年8月14日 (金)

「あすなろ集」「その二集」読了

 結社歌誌「コスモス」2015年8月号の、「あすなろ集」「その二集」通常欄(特選欄「COSMOS集」を除く)を読みおえる。

 先の8月4日の記事(←リンクしてある)で、「その一集」読了を報せて以来である。

 これでこの8月号の短歌(引用歌等を除く)をすべて(「新・扇状地」125、15首×2名、を含め)読みおえた事になる。

 この2集では、さらに上級での活躍を目指して、かつ伸びやかな歌が詠まれている。

 付箋を貼ったのは、次の1首。K・鏡子さんの4首より。

「可愛いいね」声掛けられても外方向く犬に変わりて我が微笑む

 犬への好意に、飼い主としての立場もあるから。「外方」は「そっぽ」あるいは「そっぽう」と読む。

Photo「フリー素材タウン」より、朝顔の1枚。

2015年8月 9日 (日)

若山牧水「海の声」

 Kindle本「若山牧水大全」より、第1歌集「海の声」を読みおえる。

 Amazonよりの購入については、先の7月22日の記事(←リンクしてある)で紹介した。

 原著は、1908年、生命社・刊。475首。

 Kinndle版は、10インチタブレットで1ページ8首と、読みやすい。

 ただ少し、誤植があるようだ。

 有名な歌だが、2首を引く。

幾山河越え去り行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく

ちんちろり男ばかりの酒の夜をあれちんちろり鳴きいづるかな

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、朝顔の1枚。

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