カテゴリ「歌書」の467件の記事 Feed

2014年3月29日 (土)

「歌壇」4月号

Cimg7604 Amazonより取り寄せた、総合歌誌「歌壇」2014年4月号を、読みおえる。

 巻頭作品20首では、栗木京子「花蘇芳」に最も惹かれた。世代的なものだろうか。

 特集の「馬のうた・馬偏のうた」は、あまり読まなかった。僕は実物の馬を見たことがないし、競馬に賭けたこともない。

 現金なものである。馬に会いたい気持ちはあるけれども。

 中堅歌人と呼ぶのだろうか、「作品五十首」の掲載が続いていて、エネルギーを感じる。今号は、大塚寅彦「富嶽に問へど」である。

 ムーブメントの波を大きくする、力になるようだ。

2014年3月24日 (月)

「コスモス」4月号

 結社歌誌「コスモス」2014年4月号を、いつもの所まで読みおえる。

 初めから「その一集」特選欄までと、「COSMOS集」、「新・扇状地」など。

 このあとも、読み続ける予定である。

 僕が付箋を貼ったのは、「COSMOS集」よりK・八栄子さんの、次の1首(112ページ)である。

寒風をものともせずに老い夫は地響きたてて田を起こしゆく。

 トラクターでの冬耕であろうか。さぞや頼もしく思えただろう。

Photo無料写真素材集サイト「足成」より、鴬の1枚。

2014年3月15日 (土)

「その二集」末まで

 1昨日の3月13日の記事で、結社歌誌「コスモス」2014年3月号を、「あすなろ集」末まで読んだと書いた。

 今日は、機会があったので、それに続く「その二集」を末まで読んだ。この後には無い。

 通常の出詠より採られた歌は、すべて読んだ事になる。

 僕はそんなに暇ではないが、「語り部」に対する「読み部」(よみべ)を自称している、意地のようなものはある。

 ただし1冊の、隅から隅まで読む、という訳には行かない。現に次の、同誌4月号が届いていて、読み始めなければならない。

Photo「フリー素材タウン」より、椿の1枚。

2014年3月13日 (木)

「あすなろ集」末まで

 先の2月24日の記事「『コスモス』3月号」で、「コスモス」2014年3月号の、初めより「その一集」特選欄まで、他を読んだ事を報せた。

 今回は続いて、「その一集」(既に読んだ特選欄を除く)を読みおえ、さらに「あすなろ集」(これも特選欄を除く)を読みおえた。あとは「その二集」、特集などを残すのみだ。

 それぞれの歌が、僕の作歌を、生を、励ましてくれる。競い合いつつ、助け合っているようだ。僕も詠い続けようと思う。

Photo「フリー素材タウン」より、白梅の1枚。

2014年3月 2日 (日)

結城文「光る手」

Cimg7560 結城文さんの第5歌集、「光る手」を読みおえる。

 2003年、砂子屋書房・刊。

 彼女は「未来」他・所属。

 もう余り力まなくても良いのではないか。夫を見送り、子供たちを巣立たせて、女性の一人暮しには、困難もあるだろうが。

 また短歌では、比喩などのレトリックを多用して、芸術性を高めようとしなくても、良いのではないか。芸術性を求めるなら、詩を書けば良い。

 短歌は個人の真実を表現して、救われてあれば良い。また救われるからといって、歌人もあまり無理をしてはいけない。

 お説教めいた事を書ける立場ではないが。

 以下に7首を引く。

海に向くベランダに椅子持ち出して遠き自分を見つめてゐたり

うつしみを抜け出しものか逃げ水の光となりてわれを呼ぶなり

歳末のスクランブル交差点 時代頒ちていとしき人人

炎昼の花びらうすき立葵わがトルソーを支ふ手あれな

切り捨てて君は歩めた 葉がくれにかろく鳴りゐる空蟬の殻

君といふ存在遠きかなしみに昨日と違ふ月の昇りぬ

子といへどここは私のサンクチュアリ汝(な)がスニーカー踏み入るなかれ

2014年2月24日 (月)

「コスモス」3月号

 結社歌誌「コスモス」2014年3月号を読みおえる。

 ただし、初めより「その一集」特選欄までと、「COSMOS集」、「新・扇状地」、他。

 僕が付箋を貼った1首は、「COSMOS集」の「あすなろ集・特選」より、Fかつこさんの次に引く作品(134ページ)である。

囲碁の人ジョギングの人思惟の人秋深みゆく自然公園

 <自然>公園の名と、秋という季節に、ふさわしい光景である。

Photo「フリー素材タウン」より、ロウバイの1枚。

2014年2月18日 (火)

「コスモス」と「歌壇」

Cimg7540  今日の昼、結社歌誌「コスモス」2014年3月号が届いた。

 今号は、田谷鋭氏追悼・特集、昇級者選考経緯、風鳥派(小随筆)特集等があり、先の2月号に比べて、20ページ増である。

 今日午後、Amazonに注文していた、総合歌誌「歌壇」2014年3月号が届いた。

 今号は、特集「アンソロジー二〇一三テーマ別私の一首」があり、通常号より価格が少し高い。ページ数差はわからない。

 いずれも読みおえたなら、ここで報告する。

2014年2月14日 (金)

「その一集」末まで

 結社歌誌「コスモス」2014年2月号より、「その一集」を末(101ページ)まで読む。それより上のクラスの短歌は、すでに読んである。

 外国はカナダ、台湾、タイ、ブルガリアと巡り、北海道より入って南下し鹿児島県まで。鹿児島県といっても、種子島、徳之島よりの出詠がある。

 皆さん、営々と学び、営々と詠む。僕も励まされる。

 今、その次の「あすなろ集」の歌を読んでいるが、3月号の到着予定日(2月17日頃)が近いので、全部は読めないだろう。

Photo「フリー素材タウン」より、水仙の1枚。

2014年1月31日 (金)

安部洋子「西方の湖」

Cimg7520 島根県にお住まいの歌人・安部洋子さんの第4歌集「西方の湖」を読みおえる。

 2011年11月、砂子屋書房・刊。

 彼女は、「湖笛」「未来」会員。

 花山多佳子、池本一郎、山田富士郎、3氏の評を収めた栞を付す。

 周囲に人間の気配が薄い気がする。

 独居しているらしい事、街にも知る人の少なくなった事、それらではなく、本人の関心の向かい方に因るのだろう。

 「西方の湖」こと、近く住む宍道湖は、水の匂いが感じられるまで、深く描かれているのに。

 以下に6首を引く。

矛盾してると呟きながらゆく岸辺北西の風に波しぶき上がる。

バス停に話しかけくる一人の言葉を散らす三月の雪

遠まわりして来しことも幸とせむ夕ぐれの湖透き通るまで

裏切りを責めたることもはるかなり今年の花びら踏みてゆくなり

真闇短きバンフの夜に流星のしたたりに合ふひとつまたひとつ

棕櫚の葉を吹きぬけてゆく風の音あの世の夫がもの申すらし

2014年1月29日 (水)

「歌壇」2月号

Cimg7514 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2014年2月号を読みおえる。

 表紙が、昨年はイラストでシンプルだったのが、今年は花の写真を大きく編集したものを採っているようだ。

 巻頭20首4氏の内、小池光「道」より「足の爪赤く塗りたる姉むすめ青く塗りたる妹むすめ嗚呼」では、現代短歌文庫3冊に出てきた、娘さんの近況を聞くようだ。

 第25回「歌壇賞」受賞の佐伯紺「あしたのこと」30首には、僕のわからない歌がある。世が変わったのか、僕が古いのか。

 米川千嘉子「馬島」50首は、異論もあるが、力作である。

 特別企画「スイーツの歌―おいしい短歌」は、巻頭エッセイ、7氏の選出歌とエッセイ、共に楽しく読んだ。どちらかと言えば僕は甘党だから。

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