カテゴリ「歌書」の467件の記事 Feed

2014年5月14日 (水)

「その二集」末まで

 歌誌「コスモス」2014年5月号の、「その二集」を、外国から北海道へ入り、南下して読みおえた。

 今月10日の記事(←リンクしてある)、「『あすなろ集』末まで」に続く。

 僕が付箋を貼ったのは、神奈川県、M・文男さんの次の1首(171ページ)。

卒寿にて一人となりし家の中威勢をつけて福の豆まく

 ユーモアの中にペーソスがある。他の2首も読むと、福島県の原発事故を逃れて、移住している方らしい。

 「コスモス」に入会した方は、「その二集」から短歌を発表し始めるのだが、明らかに人数が少なく、「コスモス」は将来的に会員数が減るだろう。入会者は毎月、公表されているのだが、入会しても辛抱できずに退会する方が多いのだろうか。

Photo「フリー素材タウン」より、藤の1枚。

2014年5月10日 (土)

「あすなろ集」末まで

 結社歌誌「コスモス」2014年5月号の「あすなろ集」を、末まで読みおえる。

 今月4日の記事、「その一集」末まで、に継ぐ。これから「その二集」も読む予定だ。

 これまでに比べると、受ける刺激は弱い。ただ昇級のため一所懸命だった、当時の自分の思いが甦る。

 付箋を貼ったのは、愛媛県、O・美弥子さんの次の1首(154ページ上段)。

土軽く押し上げて立つ霜柱踏めば足裏に沈む音する

 視覚、触覚、聴覚の印象を、鮮やかに捉えている。

Photo無料写真素材集サイト「足成」より、蝶の1枚。

続きを読む »

2014年5月 4日 (日)

「その一集」末まで

 先月22日の記事(←リンクしてある)、「コスモス」5月号、で「コスモス」2014年5月号の、初めより「その一集」特選欄までと、「COSMOS集」、「新・扇状地」等を読みおえた事を報せた。

 先日そのあと、「その一集」」を外国より北海道に入って南下し、読みおえた。

 出詠者は読まれる事を期待するだろうし、僕には歌を詠む励みになる。これからも今号を読み続けるつもりだ。

 付箋を貼ったのは、次の1首。高知県のI・芳子さんの作品(95ページ下段)。

哲学書思想書などはもういいとダンボールに詰むさばさばと夫は

 僕はまだ、哲学書思想書を捨てられない。難解な本は高等だという気持ちが残っている。

Photo「フリー素材タウン」より、清流の1枚。

2014年5月 1日 (木)

「歌壇」5月号

Cimg7655 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2014年5月号を読みおえる。

 短歌作品をおもに読んで、評論では読まなかった編もある。

 巻頭20首では、永田紅「細切れの時間」に惹かれた。生まれた児と、家族、研究者仲間、細切れの時間での執筆、等を描く。

 特集「短歌のなかの気になる表現」では、納得する論が多かった。

 「追悼 小高賢」では、3編の文章と、50首選が捧げられている。僕は彼の「作品集」を読んだことがある。

2014年4月22日 (火)

「コスモス」5月号

 結社歌誌「コスモス」2014年5月号の、いつもの所を読みおえる。

 歌誌の到着は、今月17日の記事にアップした。

 初めより「その一集」特選蘭までと、「COSMOS集」、「新・扇状地」など。

 O・淳子さんによる「新・評論の場25 女たちの中年クライシス」が切実だった。中年クライシスを越えても、老年クライシスが待っている、と悲観的な1言を奉げる。

 このあとも同誌を読み続ける積もりである。

 僕が付箋を貼ったのは、「月集シリウス」の千葉県、O・潤子さんの次の1首(17ページ上段)である。

天城路は踊子祭り猪汁をふるまひさらに提灯も貸す

 ノーベル文学賞作家、故・川端康成も呆れる、商魂である。

Photo「フリー素材タウン」より、椿の1枚。

 

2014年4月17日 (木)

歌誌2冊

Cimg7622  総合歌誌「歌壇」の発行日は、毎月1日だけれども、前月15日には店頭に並んだようなので、1昨日(4月15日)にAmazonを見ると既に販売されていて、注文した。

 翌日の昨日、郵便で届いた。その早さには驚いた。特集にも関心がある(僕の歌は我流な所があるので)。

 また昨日の昼、「コスモス」2014年5月号が届いた。毎月15日が発送日かと推測しているのだが、これも早い。編集部と事務室の方がた(と郵便局の方)のおかげである。

 いつも通り読みおえたなら、ここで報告する。

2014年4月16日 (水)

「福井短歌」第6号

Cimg7615 県内にお住まいの詩人・歌人、K・ひろさんより、詩誌「群青」を送っているお返しにか、「福井短歌」第6号を送っていただいた。

 福井県短歌人連盟が発行する、年刊アンソロジーである。

 役員名列を見たら、彼は事務局の担当だった。

 年刊アンソロジー歌集は以前からあったが、軽装に替え、6年になる。

 ひとり5首ずつ、118名の参加である。身近な所から考えて、県内で短歌を詠む人は、この数倍はいるだろう。

 広く言って、同じ地域(風土)、同じ世代を生きているので、共感できる。

 県の俳句協会のアンソロジーも、まれに入手できて読んでみると、詩の異分野で、刺激があるのだが。

2014年4月 9日 (水)

山中律雄「変遷」

Cimg7607 「運河」所属の歌人、山中律雄(やまなか・りつゆう)さんの第3歌集、「変遷」を読みおえる。

 2009年、角川書店・刊。

 彼は秋田県の山村の、寺院住職をしている。

 貧しい村の風物と村人に、「思いの深さ」にこころを傾けて歌を詠んでいきたいと願う、と「あとがき」に書くけれども、信仰に頼らざるを得ない心身の貧しさを、本当に理解しているのだろうか。

 もっとも僕は、俵万智「サラダ記念日」によって短歌への目を開いた者のひとりで、ライトヴァースをいまだに駄目だと思えなく、軽みを肯定している。

 以下に6首を引く。

アイロンのあたたまるまで待つ妻の待つこと多きひと世とおもふ

台風に田畑のものも乏しきに村はこぞりて寺をやしなふ

朝はやき厨にたちて火のほとり水のほとりにはたらく妻は

重なれる歳月を経て父と母われと妻子らいづちに行かん

きぞの雨けふの疾風に萌え出でて峡の木立のけぶるごと見ゆ

ただ耐ふるのみに生ききて山あひのをみならはかく美しく老ゆ

2014年4月 7日 (月)

「その二集」末まで

 今月2日の記事、「あすなろ集」末まで、に書いた通り、歌誌「コスモス」2014年4月号の、第1段階の「その二集」に読み入り、先日に読みおえた。

 「その二集」の作品には、フレッシュさがあって、僕たちも刺激を受ける。

 僕が付箋を貼ったのは、愛知県K・すみ子さんの、次の1首(172ページ・下段)である。

夫は逝き子は独立し誰も居ぬ聖夜にわれは年賀状書く

 高齢化、過疎化によって、このような独居のお年寄りが増えていくのであろう。年賀状が救いになっている。


人気ブログランキングへ

2014年4月 2日 (水)

「あすなろ集」末まで

 先月24日の、「『コスモス』4月号」という記事で、「コスモス」2014年4月号の初めより「その一集」特選欄まで、「COSMOS集」、「新・扇状地」などを読みおえたことを報せた。

 そこでも書いた通り、その後も読み続けた。「その一集」を読みおえ、先ほど「あすなろ集」も読みおえた。

 僕が付箋を貼ったのは、「あすなろ集」」のK・睦子さんの次の1首である(131ページ下段)。

晴れの日は晴れを喜び雨の日は雨に親しみ老後を生きむ

 短歌を読むことが好きだし、僕の作歌の刺激になる。更に「その二集」にも読み入るつもりだ。

Photo「フリー素材タウン」より、枝の桜の1枚。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート