カテゴリ「詩集」の190件の記事 Feed

2015年2月 2日 (月)

川村信治「百年の旅」

Cimg8224 県内の詩人・川村信治さんより頂いた2冊のうち、昨日に紹介した個人誌「音信」18号(2015年 冬)に続き、詩集「百年の旅」を紹介する。

 2014年11月・刊、35ページ。

 「音信」18号の冒頭にある通り、彼は奥さんと共に、2014年7月、イングランドへ旅行した。個人的関心ながら、定年を記念しての海外旅行と推察する。

 まず彼が関心を持つアーサー・ランサム(昨日の記事でも紹介した)の故地を訪れた。 

 またダーウィンのダウンハウスを訪ねた。

 そしてミュージカル『マチルダ・ザ・ミュージカル』を観劇した。

 その間の細々も含め、飾らない長詩である。

 なお体裁は、見開き2ページの右側に詩行を、左側に自分たちが撮った写真を載せている。ヴィジュアルの時代であり、記念としても佳い本だろう。限定50部。

2015年1月30日 (金)

贈られた詩集6冊

Cimg8209_2

Cimg8211_2

Cimg8214_2

Cimg8215_2

Cimg8219_2

Cimg8220


 機縁があって、前川幸雄氏より、6冊の詩集を贈られた。氏は詩人、漢文学者、現代中国詩翻訳者、教育者として活躍している。以下に列挙する。

  1. 「西安の詩人たち」(副題「長安詩家作品選注」、前川幸雄・著)。
  2. 「赤 私のカラー」(張虹・著、前川幸雄・訳注、王少英・訳)。
  3. 「田奇詩集」(前川幸雄・訳)。
  4. 劉斌「櫻梅集」(前川幸雄・馬国梅・睦幸子・共訳)。
  5. 「大地への恋」(田恵剛・著、前川幸雄・訳)。
  6. 「西安悠遊」(前川幸雄・著、易洪艶・韓率・訳)。

 機会をとらえて1冊ずつ読了し、ここに紹介したい。

2015年1月22日 (木)

小鍛治徳夫「サルトルおっぱい」

Cimg8205 詩の友人(と勝手に僕が思っている)小鍛治徳夫さんから、詩集「サルトルおっぱい」を贈られた。

 「なんなはん」「夜の食(お)す国」に継ぐ、第3詩集である。

 2014年11月、日野川図書・刊。

 歴史と現在を重ね合わせ、方言を交えて描く、「小次郎の里」「スマホの橋本クン」がユニークである。

 仕事・家庭を含む、現実への不満と、愛着を描いた詩編には、切実さがある。

 妻恋の「サルトルおっぱい」、「タイムマシンは汲み取り式」、「今朝はごめんね」には、熱い思いが込められる。

 「発注日」に見られる、生けるものへの優しい慈しみが、彼の変らぬ本質だろう。

2015年1月 3日 (土)

稲木信夫「溶けていく闇」

Cimg8181 県内の詩人・稲木信夫さんが昨年末に送って下さった詩集、「溶けていく闇」を読みおえる。

 2014年12月、土曜美術社出版販売・刊。

 叢書「社会 現実/変革」11番。

 少年時代の福井空襲被災の経験から反戦を、福井地震の被災経験と福島原発事故等から、反原発を訴える。

 まさに時宜を得た出版である。

 3章22編、どこにこのような蓄えがあったのだろう。受贈している詩誌「水脈」では読んでいないような作品があるから、「ゆきのした」等に発表されたのか。

 特定秘密保護法では、大本営式発表を暴いて真実を伝えても、罰されるだろうと私考する。

 また憲法第9条は、自衛隊の存在、最高裁の自衛隊判断、他の法律によって、既に空文化していると判断する所より、議論されねばならないと、私考する。

 嫌な時代だ。

2014年12月28日 (日)

届いた2冊

Cimg8163

Cimg8169 


 詩人・稲木信夫さん(「福井詩人会議・水脈」代表、「福井県詩人懇話会」顧問)が、詩集「溶けていく闇」を送って下さった。少年時の福井空襲体験などを、作品化しているようだ。

 またAmazonより、永田和宏「現代秀歌」(岩波新書)が届いた。どこかの評で、褒められていたので、買いたくなった本である。100人100首の中に、何首かずつを添えて、解説しているようである。

 共に近い内に、読みたい本である。

続きを読む »

2014年11月12日 (水)

中原中也「在りし日の歌」

 Google Play ブックスより青空文庫発で、中原中也詩集「在りし日の歌」をタブレットにダウンロードし、読みおえた。

 没した翌年に、仲間らの尽力で出版された。

 同じようにダウンロードして読んだ、生前発行の「山羊の歌」については、先の10月21日付け記事(←リンクしてある)で紹介した。

 「在りし日の歌」にも、口語調5音句7音句が多く、その歌謡性は愛誦される元であり、都会生活者の心情を詩作しながら、継ぐ者のなかった元だろう。

 中原中也(1907年~1937年)は、1925年に山口県より、恋人と共に上京するが、恋人を奪われてしまう。学校を卒業して結婚したが、幼い長男を亡くし、自身も結核で30歳で亡くなった。

 彼は時代の不安を、詩で表現すると共に、自身の人生で体現した所に、彼の栄光と悲惨があると、僕は考える。

Dlダウンロード・フォト集より、紅葉の1枚。

2014年11月 1日 (土)

「岡井隆詩集」

Cimg8075 思潮社・現代詩文庫「岡井隆詩集」を読みおえる。

 楽天ブックスより購入の記事(←リンクしてある)が、今年8月30日付けである。

 なお思潮社版の全歌集中の歌集に収められた詩篇は、それら歌集を読んだ祭に既読なので、今回は読まなかった。

 歌人の余業に、専門の詩人の詩が負けて、どうするのだという声があるようだ。

 現存の詩人の詩のうち(大衆向けの谷川俊太郎は別として)、僕が良さを理解し得る詩では、岡井隆に優るものはない、と言える。

 冒頭の詩集(2008年・刊)より「四十四の機会詩」は4連14行の作品集で、ソネットを作っている僕は、親しみを感じた。

2014年10月25日 (土)

「年刊 詩集ふくい 2014」

Cimg8066 県内の詩人の交流団体・福井県詩人懇話会が発行する、「年刊 詩集ふくい 2014」が届いた。

 県内の在住者、出身者の69名、78編の詩と、「’13ふくい詩祭」の全記録、他を収める。

 小畑茂雄「終着駅へ」、小畑昭八郎「飛天」が、両老大家の健在を示している。

 川上明日夫「狐尾花」が、(生活派に対する)芸術派の孤城を守っている。

 この「詩集ふくい」でしか、作品に会えない詩人もいて、貴重な場である。

 僕が載せてもらった、ソネット「紫陽社」は、アメブロ「新サスケと短歌と詩」の、10月23日の記事(←リンクしてある)で読める。

2014年10月21日 (火)

中原中也「山羊の歌」

 Google Playブックスより青空文庫発で、中原中也詩集「山羊の歌」をタブレットにダウンロードし、読みおえた。

 中原中也(1907年~1937年)の、生前唯一の詩集である。

 弱い心を詩にして、読むとしばし愁いにひたされる。編数は、意外と多い。

 口語調の作品が多いが、5音句7音句にまだしばられている所がある。

 実は僕は、角川書店版・6巻本の彼の全集を持っている。

 ただしこのあとの、「在りし日の歌」もタブレットにダウンロードしてあるので、その全集を読む気持は少し遠くなった。

Photoフリー素材サイト「足成」より、落花生の1枚。

2014年10月13日 (月)

「広部英一全詩集 刊行記念会」

Cimg8058
 発起人が川上明日夫さん(詩誌「木立ち」編集者)他4名で、「広部英一全詩集 
刊行記念会」名で招待されたので、参加した。

 昨日(日曜日)午後1時半より、ユアーズホテルの1室に、約55名が出席した。掲げられた額では、「広部英一全詩集」刊行記念 第9回苜蓿忌 祝賀会、となっていた。

 増永迪男さんの司会で、川上さんが発起人代表挨拶。

 来賓祝辞では、作家・津村節子さんが涙ぐみながら、故・詩人の思い出を語った。広部さんが図書館職だったから、資料的な事で、何度も尋ねたという。

 詩人・評論家の倉橋健一さんが、裏話をまじえながら、思い出を語った。

 乾杯のあと、祝宴に入り、何名かがスピーチした。僕の他にも、詩人・作家と久闊を叙する者が、多かった。

 故・詩人の令弟・広部正男さんの謝辞(令夫人―アメリカ在住―の謝辞の代読を含む)により、祝賀会を終えた。

 そのあと、集合写真を撮り、午後2時前に散会した。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート