J.D.サリンジャーの長編小説、「ライ麦畑でつかまえて」を読みおえる。
白水Uブックス、野崎孝訳、1989年32刷。
著者のサリンジャーは、2010年1月27日に、91歳で亡くなったばかりである。
日本の多くの若手作家が、「『ラ・麦』体験」と略称して、読んだ衝撃を語っている。
今年還暦を迎える僕としては、さほど感激はなかったが。
彼の文庫化(新潮文庫)された短篇集は、全部読んでいるように思うが、はっきりしない。先日、短編「バナナフイッシュにうってつけの日」を読んだが、上流社会の繊細すぎる青年を描いていて、好感がもてた。
荒地出版社の「サリンジャー選集」4冊と、東京白川書院の「サリンジャー作品集」6冊を持っているが、今は取り出せない所にある。ある場所はわかっている。
講談社文庫、昭和46年1刷。
この本は、亡くなる直前の「詩集 死の淵より」に、「『死の淵より』拾遺」と「『わが埋葬』以後」の章を、収める。
僕はこの文庫本を、高校生時代以来、何度も読み返して(その都度、本は違うが)、感銘を新たにした。
文学好きな方には、1度は是非読んでもらいたい詩集である。
詩「黒板」の後半を引く。
「黒板」
(前略)
私の好きだった若い英語教師が
黒板消しでチョークの字を
きれいに消して
リーダーを小脇に
午後の陽を肩さきに受けて
じゃ諸君と教室を出て行った
ちょうどあのように
私も人生を去りたい
すべてをさっと消して
じゃ諸君と言って
「勝木書店ワッセ店」へ行く。
ジュリーこと沢田研二のベストアルバムCD、「ROYAL STRAIGHT FLUSH」3枚組を買う。
以前から欲しかったCDだけれど、高価で買えなかった。
先日、ある所から商品券を貰ったので、それを使って、ようやく買えた。
沢田研二の一時の勢いは、テレビで観ていて、凄いものがあった。
歌誌「歌壇」3月号を買う。特集「アンソロジー2009 テーマ別私の1首」があり、値段が平常号より、少し高い。
先日の某FMラジオ放送で、今日(平成22年2月22日)は(2)が5つ並ぶ日なので、郵便局(全体の約半数)では、記念スタンプを用意している、と話していた。
僕も昨日のうちに封筒に80円切手を貼って、用意していた。
仕事の昼休みに郵便局へ行って、スタンプを局員に押してもらった。
僕が「このようにスタンプを押してもらいに来る人はいますか」と訊くと、「2月2日にはお一人来ましたが、今日は初めてです」との返事だった。
帰宅後にパソコンでネットニュースを読むと、郵便局では始まる前から行列ができた所もあったらしい。
また切手も通常切手でなく、干支の寅にちなむ切手を貼ったりしたようだ。
同じものを2通作ったので、1通を妻に譲った。
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