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2011年11月の28件の記事

2011年11月 9日 (水)

「前川幸雄詩集」

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 県内にお住まいの前川幸雄氏が、「前川幸雄詩集」を送って下さった。

 土曜美術社出版販売、2011年10月・刊。

 新・日本現代詩文庫91、ビニールカバー(写真では反射光を避けるため、外してある)。

 これまでの5詩集全編、未刊詩篇、エッセイと、6氏による解説を収める。

 氏は、国学院大学院博士課程・卒後、福井高専、福井大学、上越教育大学、仁愛大学・等で教え、教育・学問の大道を歩んだ。

 また福井県詩人懇話会の初代事務局長として、設立当初の苦労を担い、実務力を発揮した。

 また「西安の詩人たち」、張虹「赤 わたしのカラー」他、数冊の現代中国詩邦訳集を上梓した。現代中国詩邦訳の先駆者だと、僕は思っている。

 氏のこれまでの全詩集を読むのが、楽しみである。

2011年11月 8日 (火)

「大英博物館 4」

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 写真集「大英博物館 4 インド・仏教美術の開花」を見おえる。

 日本放送出版協会、1991年・刊。

 仏像や、仏教説話の浮彫が多い。

 高浮彫の頭部の欠けているものが稀にあるが、多くはない。

 宗教や芸術への畏敬感の故だろう。

 仏教美術の展開なども説かれて、興味深い。

 なお、このブログには検索機能がありませんが、どうしても調べるなら、たとえば「大英博物館」の場合、ヤフー上で「サスケの本棚 大英博物館」と検索してくだされば、上位に出て来ますので、よろしくお願いします。

2011年11月 7日 (月)

瀧春一「菜園」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第4巻(昭和56年・刊)より、2番めの句集、瀧春一「菜園」を読みおえる。

 原著は、昭和15年、泰文堂・刊。

 518句と、水原秋櫻子の長い序文、本人の後記を収める。

 戦時下の句集だから、「征」「歓送」「英霊」などの語が見られるが、生活吟と等しい吟じかたをされている。

 以下に5句を引く。

箸措きぬ初雁鳴くといふからに

おとめ凭り化粧ひす枯木新鮮に

踏切のかね雪晴の空に鳴る

横文字の貸家の札に蟬しぐれ

初富士に工場地区の音止みぬ

2011年11月 6日 (日)

「詩集ふくい 2011」

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 福井県詩人懇話会の年刊アンソロジー詩集、「詩集ふくい 2011」を読みおえる。

 2011年10月、福井県詩人懇話会・発行。

 62名が68編の詩を寄せる。

 県内の俳句の年刊アンソロジーは、数百名なので、それらにくらべると少し淋しい。

 新しい人、若い人の参加もあるので、それらは嘉すべきである。

 第27集とあるので、発会以来の参加者には、重みがある。

 僕は既発表のソネット、「背景」を寄せた。

 T晃弘さんの「水辺の回想」が美しいので、以下に初めの2連を引用する。

水辺の回想

     T晃弘


あの白鷺は新庄の伯母ちゃん

浅瀬にしゃがんでいるのがうちの母

いま 一羽 飛んできたのは

母の妹の富ちゃん


日野川の大橋の下は

六月の日差しをさえぎって

涼しい風が流れている

     (以下、略)

2011年11月 5日 (土)

同人詩誌「青魚」No.75

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 同人詩誌「青魚」No.75、14冊が、T晃弘さんより届いた。

 2011年10月31日、鯖江詩の会・発行。

 14冊というのは、郵送・届けの委嘱が4冊、僕のぶんが10冊。あまり残らない。

 僕はソネット4編、「よく忘れる」「詩行」「トラック」「詩型囚」を載せてもらった。内容はおいおい、ブログ「新サスケと短歌と詩」(このブログのリンク集にあり)でも、発表していきたい。

 T晃弘さんの「十八番」が、情緒があり洒落ていて、優れる。

 T幸男さんの「そもそもが」を含む3編が、14ページにわたる。ペンで手書きした詩稿を縮尺して載せる、力作である。

 S高年大学の詩作会の方々の作品も載るなど、自由な雰囲気の詩誌である。

2011年11月 4日 (金)

「桑原正紀歌集」

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 歌人・桑原正紀氏(「コスモス」選者、「棧橋」発行人、他)が、「桑原正紀歌集」を送って下さった。

 砂子屋書房、現代短歌文庫93、2011年9月・刊。

 申し訳なくも「棧橋」退会を申し出た僕に、氏よりの餞けの1冊であろう。

 歌集「妻へ。千年待たむ」全編・他3冊からの自選歌集を収める。

 短歌を告白におわらせず、芸術性を高めようと、詠み続けた歩みである。

 いつまでも幼い僕よりすると、氏は大人、というより達人に思えてくる。

2011年11月 3日 (木)

庭の秋

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 庭の秋も深まり(ここ数日は晴天で、11月らしくない気温)、庭で実物が色づき、秋の花が咲いている。

 左上の写真は、黄実のピラカンサスである。

 右上の写真は、山茶花の花である。庭にある3本の山茶花のうち、初めに咲く。

 左下の写真は、椿「太神楽」の花である。

 右下の写真は、わずかに実をつけた南天が、色づいたもの。

2011年11月 1日 (火)

「大英博物館 3」

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 写真集「NHK 大英博物館 3 ギリシャ・パルテノンの栄光」を見おえる。

 1990年、日本放送出版協会・刊。

 ギリシャ美術初期の陶器がたくさん載り、その文様の推移の意義が説かれるが、僕はあまり関心を惹かれない。

 古代ギリシャ彫刻に入っていく。しかし頭部だけとか、頭部や手足の欠けたものがほとんどで、残念である。

 収集された時には、そうなっていたのだろう。

 むしろ頭部だけの作品を並べたほうが(写真集として)、読者の関心を惹くのではなかろうか。

 不満の残る1冊だった。

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