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2013年11月の28件の記事

2013年11月 8日 (金)

日野草城「転轍手」

 沖積舎「日野草城全句集」(1996年・刊)より、第4句集「転轍手」を読みおえる。

 10月31日の記事(←リンクしてある)で紹介した、第3句集「昨日の花」に継ぐ本である。

 原著は、1938年、河出書房・刊。681句(全句集版では改訂句を付して)。

 新興俳句運動に活躍した時期である。小説の新感覚派などと共に(時期はずれるが)、モダニズムの1つと思われる。

 以下に5句を引く。歌集よりは7、8首を引くのに、句集よりは5句しか引かないのは、詩歌に比べて、僕の理解力が足りないからである。

サイネリア花たけなはに事務倦みぬ

眼をとぢてむかしの恋にあたゝまる

夜半の冬別の心音深き処(と)

身辺に妻あり子あり秋夜病む

珈琲を吾が飲めり兵は泥水を

Phm02_0302ダウンロード・フォト集より、紅葉の1枚を。

2013年11月 7日 (木)

「日本の祭り 5」

Cimg7340 写真集シリーズ「日本の祭り」より、「5 近畿Ⅰ」を見おえる。

 講談社、1982年・刊。

 今月1日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「4 東海」に続く本である。

 この本では、京都府、奈良県、滋賀県の3府県の祭りが取り上げられる。

 京都府では3大祭り、葵祭、祇園祭、時代行列が、平安朝をも思わせて、ゆかしい。

 また大文字山の大文字送り火など、五山の送り火は、不思議な行事である。

 奈良市の「お松明」、京都市の「嵯峨のお松明」、滋賀県の「松明祭り」などは、春の火祭りである。

 若狭神宮寺の「お水送り」を受け取る、奈良市・東大寺の「お水取り」は、古い時代の想像力を思わせる。

 

2013年11月 6日 (水)

山茶花と熟柿

Imgp0382

Imgp0383
 庭で、早咲きの山茶花が、咲き始めた。
 弁の外側が赤、内側が白である。

 庭にはもう1種、赤花・冬~春咲き(普通種?)の山茶花の、大木がある。

 また僕の好物、熟柿の時期である。これまでに庭で何個か食べ、これからも2、3個を食べられそうである。

 写真を撮ったあと、もちろんこの熟柿を、僕は食べてしまった。熟柿を詠んだ、以前の僕の短歌などを、思いながら。

2013年11月 5日 (火)

写真集「黄河」

Cimg7338 写真集「黄河」を見おえる。

 1986年、中国民族画報社・編集、日中映像企画・発行。

 多くの泉より成る源流から(数知れない支流を集め)、5464キロメートルを流れ、渤海に至るまで、多くの写真とそれに付した説明により、紹介している。

 地上から水平に、あるいは山を仰いだ写真だけではなく、空中撮影の多くの写真にによって、黄河の全貌をわかりやすくしている。

 河だけではなく、周辺の少数民族を含め、生活、文化、産業の様も示されて、歴史を含め様子がわかりやすい。

 今はさらに現代化が進んでいるだろう。

2013年11月 4日 (月)

詩誌「青魚」No.79

Cimg7332 先日に鯖江市・在住の詩人、T・晃弘さんが、同人詩誌「青魚(せいぎょ)」No.79を送って下さった。誌名は、「鯖」の漢字を、分解したものである。

 T・道子さんの「栗の季節」、T・吉弘さんの「軽井沢」、M・幸雄さんの「比島の渡し」、共に実直な作品である。ひねりが欲しいと思うのは、僕が邪まなのだろうか。

 T・幸男さんは、「旦(よあけ)の思考(ぱんせ) Ⅰ~Ⅻ」12編を寄せている。

 ペン書き・縮尺、1ページ2段、6ページの大作である。造園家、画家でもある彼が、本誌に毎号、大作を寄せている。

 彼が吠えつづけ、唸りつづけて幾年か、虚しくならないかと気遣う。

 彼の膂力には、僕は及ばない。

2013年11月 3日 (日)

銀杏と花梨

Cimg7331

Cimg7329 左の写真は、果肉を剝いた銀杏である。果肉を比較的に楽に剝く方法を実践している。
 ほぼ同量が残っているので、今日の午後にその半分くらいの果肉を剝く予定である。

 以前に処理して、今ぼつぼつと食べている分を合わせ、今年は1000個くらいの銀杏を採れたようだ。

 右の写真は、花梨の実である。今年の春に、幾つかの幼果が皆腐って、全滅だと思っていたが、1個が太っていた。葉が皆落ちて、枝があらわになって、そうわかった。

 追熟させて、部屋の天然芳香剤にしよう。

2013年11月 2日 (土)

届いた4冊

Cimg7319

Cimg7320

Cimg7324_2 先日までに、僕の許に4冊が届いたので、紹介する。
 県内の作家・評論家のS・道明さんより、同人文学誌「青磁」第32号を頂いた。小説、評論を主とする、重厚な同人誌である。12編、176ページ。

 「コスモス短歌会」より、「第十一宇宙花」が届く。5年ごとに発行のアンソロジーである。「自選歌集」1659名、「物故会員作品抄」136名、各5首ずつの掲載である。他に「コスモス叢書一覧」「コスモスの賞一覧」等。

 鯖江市の詩人、T・晃弘さんより、同人詩誌「青魚(せいぎょ)」No.79、10冊が送られてきた。僕はソネット2編を載せてもらっており、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」(このブログのリンク集にある)で追いおい発表したい。

 Amazonのマーケットプレイスに注文した、日本エッセイスト・クラブ編「’08年版ベスト・エッセイ集 美女という災難」が届いた。このシリーズの「’07年版」まで、25冊を取り上げて来たので、拙い感想を再開したい。

2013年11月 1日 (金)

「日本の祭り 4」

Cimg7327 全8巻の写真集「日本の祭り」より、第4巻「東海」を見おえる。

 講談社、1983年・刊。

 今年10月16日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「3 甲信越・北陸」に続く本である。

 神奈川県相模原市・座間町の「相模の大凧あげ」では、端午の節句に、10数メートル四方の大凧をあげて、男児の成長を願う。

 岐阜県美濃市の「美濃祭り」では、地元産の和紙を染めて飾った「花みこし」が、30数台繰り出す。

 静岡県新居町の「新居の手筒花火」では、手筒花火を諏訪神社に奉納して、勇壮である。

 神奈川県鎌倉市の「鶴岡八幡宮例大祭」では、奉納の流鏑馬が古式ゆかしい。

 神奈川県三浦市三崎の「チャッキラコ」は、少女たちの小歌踊りが小正月を祝って、可愛らしい様である。

 

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