岡本かの子「夏の夜の夢」
Google Play ブックスより青空文庫発で、岡本かの子の短編小説「夏の夜の夢」を、タブレットに無料でダウンロードし、読みおえた。
岡本かの子(1889年~1939年、享年49.)の小説は、彼女のデビュー作、芥川龍之介をモデルとした「鶴は病みき」を、日本文学全集の昭和名作集で読んでいただけである。
彼女にはマニアックな(?)ファンが多く、ちくま文庫版の全集が、Kindle版になって販売されている。
この「夏の夜の夢」は、旧かな遣いでルビも多く、好感を持って読んだ。
内容は、結婚前の娘が、婚約者ではない青年と数回の夢幻的な逢瀬をするが、何事もなく別れて婚約者の許へ戻り、婚約者も告白を受け流す、という男には気に入られそうなストーリーである。彼女の本領ではあるまい。
機会を見つけて、彼女の本を読んで行きたい。
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