カテゴリ「詩誌」の224件の記事 Feed

2012年9月15日 (土)

詩誌「アリゼ」第149号

Cimg6422 一昨日に続き、同人詩誌「アリゼ」第149号を紹介する。

 詩は、18名18編、「船室」と題する見開き2ページずつの評論等が4編、「舟便り」と題する半ページのエッセイが8編、収められている。

 この詩誌の豊かさは、作品の数が多いだけのせいではない。余裕のある女性が多く、リードする男性陣もしっかりしている。

 創刊年次を知らないが、長く詩誌を続けきて、同人の詩集等の上梓、またその受賞などもあって、培われた豊かさだろう。

 M経子さんの散文詩、「しおりの記」より、

…………一人ひとりが大切な何かを失うことで生きて

きた時を経て、「生」をまろやかに熟する方へ動かし

たのはなに。……

の3行に願いと予感がある。

 F優子さんの詩「希望」では、スカイツリーと、浅草寺の五重塔と、共に誉めながら、次の3行に希望を表している。

理屈はわかっていてもその現象に圧倒され

存在の謎は深まるばかりだが

知ることが失うことにつながらないように祈る

2012年9月13日 (木)

詩誌「アリゼ」第148号

Cimg6419
 同人詩誌「群青」を発行のたびに送らせてもらっている、詩人・S陽子さん(兵庫県・在住)が、同人詩誌「アリゼ」の第148号~第150号、3冊を送って下さった。

 ずいぶん以前からの交流で、僕は「アリゼ」を欠かさず残してある。

 同人は兵庫県・在住の詩人をおもにするが、その他に各地の詩人を含む。

 148号は、詩18編、散文(評論とエッセイ)11編を載せる。

 詩では、Kたか子さんの「川岸」が、川岸に佇み川面を眺めて、昔日の舟遊びを想い、

ときどきざわめく波は

胸のたかなりに似て

と述べ、昔に「胸のたかなり」があった事を、思い出させる。

 エッセイでは、T和美さんの「きこしめす」が、プレミアがつく焼酎「百年の孤独」を娘さんより贈られて、そのいわれ(僕はガルシア・マルケスの小説を、「百年の孤独」を含め、何冊か読んでいる)も述べ、独占して飲む(ご主人は「銘柄はなんでもいいらしい」ので)楽しさを語っている。

2012年7月24日 (火)

「群青」会合

 今日の午後1時半、同人詩誌「群青」のメンバー3人が、喫茶店「K」に集まった。

 僕、こぐま星座さん、AUさんである。

 先に発行した詩誌「群青」第24号の反響を話し合った。

 こぐま星座さんとAUさんは、農業もしているので、畑のトマト、とうもろこし、西瓜などを野性動物にに荒らされて困る、という話になった。ハクビシン、烏らであろう、という事だった。

 山里住まいの僕は、古いことだが、近所の柿の木に熊が現れた話をせざるをえない。

 今年は、じゃが芋が豊作だそうだ。

 僕は、庭で蝉の鳴き声が少ないことを伝える。

 詩の話も、たくさんかわした。

 3時過ぎに散会した。

Photo
写真素材サイト「足成」より、ハイビスカスの花を。

2012年7月13日 (金)

「ココア共和国」vol.10

Cimg6198_2 仙台市にお住まいの詩人・秋亜綺羅さん(ペンネームであろうし、名前を出させて頂く)より、季刊個人詩誌「ココア共和国」vol.10を頂いた。

 巻頭の小詩集、池井昌樹「彩月」が凄い。

 僕でも知っている詩人の池井昌樹(三省堂「現代詩大事典」に載っている。受賞多数)が、散文詩をおもに5編を寄せている。散文詩編は、もてなかった青年が、惚れられもし、結婚をし、子供が巣立ち、また二人きりの暮らしに至るの中での、感慨を描いているようだ。

 コピーライターでもある一倉宏(この方も、名前を出させて頂く)の「水月の日記」(7ページにわたる)は、ネット時代の未来を描くようだ。

 秋亜綺羅さんの「3つのドリーム・オン」は、「ドリーム・オン(dream on だろう)」という言葉がキーワードなのだろう。この熟語の意味がわからない(英和辞典2つを調べてもわからない)僕には、作品が今1つよくわからないのだが、人間関係が苛酷な世界を描いているようだ。

 2名のハイティーン女性の詩を載せている事が、貴重である。

2012年7月11日 (水)

詩誌「角」第26号

Cimg6196 県内に在住の詩人・S章人さんが、同人詩誌「角(つの)」第26号を送って下さった。

 巻頭のO純さんの「遠花火の音よりも」は、ど忘れした人の名をのちに思い出す事を、「遠花火の音よりも/もっともっと遅れて/ふと 思い出すのだ/久々に出会ったように」と、作品化している。

 S章人さんの短詩2編「のようなもの」「のごときもの」は、柔軟な心のありようを思わせる。

 H秋穂さんの「水底」は、澄明な詩心を思わせる。

 なお、詩誌の作品の順番は、作者名のアイウエオ順であると、今頃になって気付いた僕である。

 S章人さんの「のようなもの」を、以下に紹介する。(後記 事後だが、7月12日の昼頃に、作者の御諒解を得た)。


  のようなもの

      S章人


五月

初夏のような陽射しのなか

季節の匂いのようなものにつつまれて


昨日のような

遠い昔のような

一年がながれ


今 湖辺で

明日へ釣り糸をたれている

わたしのようなものがいる

2012年7月10日 (火)

「群青」会合

 今日午後1時半に、詩誌「群青」の同人3名が、喫茶店「K」に集まった。僕、こぐま星座さん、AUさんである。

 挨拶代わりの言葉をかわしたあと、「群青」第24号を二人に渡し、同人費を受け取った。

 このブログの昨日の記事に上げた、「福井県詩人懇話会会報」合本を見せると、二人は誉めてくれた。

 そのあとAUさんが、昨日に参加した荒磯忌(作家・詩人の、高見順の忌祭)のことを話してくれた。

 詩人・吉増剛造の講演があり、熱く語ったという。芭蕉の「奥の細道」の道程を辿った事、今年3月16日に亡くなった吉本隆明が遺した数百編の未発表詩を整理している事、など。

 AUさんの質疑に、丁寧に答えてくれたそうだ。

 喫茶店の大型テレビが、大津市の中学生自殺事件を報道しており、イジメと自殺についても語り合った。

 3時過ぎに散会となった。

Phm02_0914
ダウンロード写真集より、森の1枚。

本文と無関係。

2012年7月 5日 (木)

詩誌「群青」第24号

Cimg6183 今日午後の仕事中に、宮本印刷の奥さんからスマートフォンに電話があった。

 同人詩誌「群青」第24号が出来上がった、との事。

 宮本印刷から僕個人に電話が届いたのは、初めてである。僕がパソコンで作成した誌面稿を届けた時の、大封筒に、電話ナンバーを書いておいたせいだろう。

 仕事帰りに腰のリハビリに寄る予定を、急遽変更して、宮本印刷に寄り、「群青」第24号、100部を受け取った。

 「群青」は同人3名の詩1編ずつ、持ち回りのエッセイ1編を含めて、8ページのささやかな詩誌である。

 年3回の発行を保ったので、創刊より8年を経た事になる。

 同人の、こぐま星座さん、AUさんと会う日時、場所はすでに相談済みである。

 なお今回、サプライズがあるのだが、事情があるので、気長に発表(7月11日、水曜日頃)を待って下さい。

 

2012年5月31日 (木)

「本願海」No.4

Cimg6058 詩人・S誓道さんが、個人誌「本願海」No.4を送って下さった。

 彼は浄土真宗本願寺派のJ寺の住職でもある。

 彼は様ざまな苦しみと悩みの末に、真の信仰を得て、救いの安心の中にいる。

 信仰を保たない僕も、彼の安心(あんじん)を、否定する気持ちはない。

 僕自身、ある事柄に、救われている思いで居るからである。

 本号には、詩7編と、62ページ(2段組み)にわたる「断簡集(十四)」を、収める。

 いずれも純な信仰告白である。

2012年5月15日 (火)

詩誌「果実」66号

Cimg6011 県内にお住まいの詩人・T篤朗さん(発行編集者)が、同人詩誌「果実」66号を送って下さった。

 平成24年3月、果実の会・刊。

 県内の元教師、6人を同人とする。

 Y茂子さんの作品は素直だったが、発表を重ねて、今号の「こころ」では、澄明さを表すようになった。

 N明徳さんの「つながり」が過去と現在の繋がりを描いて、また「ことば」では穏やかな老後を描いて、情趣がある。

 またF則行さん、W本爾さん、K不二夫さん、T篤朗さんのベテランたちも、旺盛な意欲で詩作品を発表している。

 またエッセイと後記では、言葉、詩、短歌、読書等をめぐって、真摯な発言がある。

2012年4月21日 (土)

詩誌「青魚」No.76

Cimg5900 同人詩誌「青魚」No.76の10冊が、編集のT晃弘さんより、送られて来た。

 2012年4月20日、鯖江詩の会・発行。

 B5判40ページ、同人16名、 おもに上下2段組。

 「青魚」は、鯖江市を中心とした同人詩誌だが、鯖江市以外に住む同人も多い。

 僕は4ページにソネット8編、「布団」「首の牽引」「栞」「おじさん」「ひるがえる」「工場」「熟柿」「早朝」を載せてもらった。

 内容は、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」(このブログのリンク集にあり)の、明日以降の記事にて紹介する予定。

 M幸雄さんの英語詩翻訳を始め、T晃弘さんの「書家飯澤景舟」他1編、T幸男さんの「青鷺の別盞(うき)に唄へば」他9編(ペン書き縮尺、8ページにわたる)、その他力作揃いなので、読みおえたならまた報告したい。

 

 

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