カテゴリ「詩誌」の224件の記事 Feed

2012年4月 6日 (金)

詩誌「水脈」45号

Cimg5803 福井県にお住まいの詩人、T健隆氏が、福井詩人会議の詩誌、「水脈」45号を送って下さった。

 ただし「群青の会」宛て。

 2012年3月30日、発行。

 A杏子氏の「呼びかけられて」「ワークショップの使い方」2編が、リアルな場面を描いて、説得力がある。

 I信夫氏の評伝「続すずこ記」が、「15・終 鈴子生きて」でもって、最終回を迎えた。

 さらなる探究の方向性も見えているようで、彼のライフワーク「中野鈴子・研究」の、進展を願う。

 なお散文では、失礼して読んでいない作もある事を、断りしておく。

2012年4月 2日 (月)

詩誌「角」第25号

Cimg5796 福井県に在住の詩人、S章人さんが、同人詩誌「角」第25号を送って下さった。

 2012年3月10日、角の会・発行。

 O純「メルト・ダウン」、S章人「とどかないことば」、T常光「私たちは何を見たのか」、3氏の3編が、東日本大震災への驚きと、悼む心と、復興への願いを描いている。

 その他に詩では、H秋穂氏の「樹の陰」「菊花石」2編による、詩界への復帰が大きい。

 散文では、I勝氏の「僕の懐かしシネマ館(閑話休題) 宇野重吉とチェーホフ」が面白い。2氏への敬愛がある。

 H秋穂氏の短詩、「菊花石」全文を引く。

  

   菊花石

     H秋穂


”ここよ ここ”

(もり)のなかで何度その声を聞いた事か

地の底から地の底へと

木霊する そのはざまで覚えたものは

繕いつづけた糸と

いとおしさでしかなかった

2012年4月 1日 (日)

詩誌「群青」批評会

Cimg5794 今日午前9時に、喫茶店Kへ、詩誌「群青」の同人3人が集まった。

 僕、こぐま星座さん、AUさんである。

 同人詩誌「群青」第23号(今年3月1日・刊)の批評会が名目である。

 作品の批評と、互いの仕事、健康の話題が多くなりがちである。

 こぐま星座さんが、子供たちへの詩の教室に参加する事なども、話題となる。

 僕はAUさんより、文学誌1冊、詩集1冊を借りた。

 僕の腰痛の事もあって、10時に散会した。

2012年3月30日 (金)

詩誌「アリゼ」第147号

Cimg5789 兵庫県にお住まいの詩人、S陽子さんが、兵庫県を主とする同人詩誌、「アリゼ」第147号をお便りとともに送って下さった。

 2012年2月29日、アリゼの会・発行。

 詩21編、エッセイ等の散文11編を収める。

 詩では、第二次大戦に関わるM真由美さんの「冬の旅」T久美子さんの「あざなえる縄」、宇宙論的なYやすこさんの「星の欠片(かけら)」Y幸子さんの「こんにちは」、早逝の父をうたったO昭代さんの「夏の別れ」母を偲ぶA洋子さんの「舗道の石臼」など、興趣の深い作品が多い。

 散文11編は多めで重い内容のものもあり、「読みたい人はどうぞ」の意趣かと、読まなかったもの、拾い読みしたもの、完読したものがある。

 批評の他では、詩誌の散文は軽めのものが、読む気になる僕である。

2012年3月 7日 (水)

「ココア共和国」vol.9

Cimg5736_2
 仙台市・在住の詩人・秋亜綺羅さんより、彼の個人詩誌「季刊 ココア共和国」vol.9が、「群青の会」宛てに送られてきた。

 2012年3月1日、あきは書館・刊。

 冒頭の「編集前記」では、東日本大震災の被災と思い、今号の紹介を記す。

 「小詩集」欄は、S英昭さん(詩人・俳優、寺山修司の映画「書を捨てよ、町へ出よう」に主演)の「若いおんなと老人」、十六夜KOKOさん(ブログで活躍する詩人)の「十六夜の月の下」である。

 秋亜綺羅さんの長詩「み」「遠泳」が載る。他に彼の地域の詩人、2人の詩が載る。

 他に秋さんの美術評「アート・アトランダム」と、彼のブログ「ココア共和国」でのコメントの遣り取りの転載も、24ページにわたる。

 こういう所に、戦後詩がひそやかに生き延びているのか、と書いては賛辞にならないだろうか。

 荒川洋治・以降の戦無詩の意義がわからない。もっとも現代詩は(現代短歌も)、「わかる」「わからない」レベルで読んではいけない、という人々もいる。

 僕の詩はだから(?)、お笑い路線や、ほのぼのしみじみ路線へ、走ってしまう。

 芸術詩と大衆詩の分化、と言ってしまえばカッコはいいけど。

2012年3月 6日 (火)

「群青の会」会合

Cimg5731 今日の午後2時より、喫茶店「K」に、詩誌「群青」の同人が集まり、「群青の会」会合が持たれた。

 メンバーは、僕、こぐま星座さん、AUさんの、3名である。

 まず「群青」第23号と、同人費の受け渡しをする。

 AUさんより、詩人から贈られた詩集のうち、1冊を僕が借りた。

 そのあと、生活の話、文学の話。

 僕は昨年3月末で定年となり(その後も働いているが)、人生を少し降りた。また詩人同士の付き合いも、ほとんど降りた。

 それに比べて、僕より若い、こぐま星座さん、AUさんはたいへんなようだ。

 僕の腰と頚のリハビリがあるため、3時に散会した。

 3人とも笑顔だった。

2012年3月 1日 (木)

詩誌「群青」第23号

Cimg5716
 印刷所の「宮本印刷」へ電話したところ、昨日の夕方には出来ている、という話だったので、昨日の仕事帰りに「宮本印刷」へ寄って、同人詩誌「群青」第23号、100部を受け取った。

 同人3名、目次とエッセイ1ページを含めて8ページの、ささやかな詩誌である。

 1年3回の発行を保ってきたので、創刊より8年に近い。

 詩は、AUさんの「木綿糸」、こぐま星座さんの「シャッター商店街」、僕の「目録」の3編。

 個性が出て、常凡にみえてそのままで無さそうな作品もある。

 エッセイ1ページ(持ち回り)は、僕の「協力」である。知的にも老い初めた同僚二人(僕とヤッさん)でも、協力すれば事が(仕事以外の事だが)成せる、というエピソードを描いた。

 同人3人が会う、日時も場所も決めてある。

 詩誌の発送(贈呈)の作業は、僕一人でやる。宛先を1つずつ、サインペンで書いて(宛先シールの作りかたがわからないから)。

2012年2月28日 (火)

詩誌「野行き」vol.3

Cimg5713 福井市在住の詩人、A幸代さんが、個人詩誌「野行き」vol.3を送って下さった。

 平成24年2月・刊。

 初めより順に、「あじさい」「月夜」「じゃまもの」「釣り」「音」の、5編を載せる。

 穏やかな心境、レトリックは進み、知的好奇心が生きているなど、彼女は秀でた境地にいるようだ。

 亡き父を思い遣る「釣り」にも惹かれるが、今回は以下の「月夜」全編を引用する。なお、作者のご了解は得てある。

  

  月夜

    A幸代


冬の夜

一人で家路を急いでいた

糺の森の中を通るのが

いつもの帰り道


ふと足もとを見ると

葉を落とした木々の枝が

網目状に影を広げている

皓皓とした月夜だ

その中を歩いていた


月と木と自分とがつながる

深い夜に包まれて

2012年2月13日 (月)

「群青」第23号編集会議

Cimg5677_2
 今日の午後6時より、喫茶店「モントリオール 〇〇店」にて、同人詩誌「群青」第23号の編集会議が持たれた。

 集まったのは、僕、AUさん、こぐま星座さん(少し遅れる)の全3名である。

 「群青」第23号は、目次1ページ、3名の詩・各1編(見開き2ページ)、僕のエッセイ(3名の持ち回り)1ページ、それに奥付けと、ささやかな詩誌である。

 詩誌の話はすぐに済んで、あれこれ四方山話。

 閉店の7時になり、散会した。

2012年2月 2日 (木)

詩誌「間隙」第32号

Cimg5648 先月27日の会合(記事あり)のおり、AUさんより頂いた同人詩誌、「間隙」第32号を読みおえる。

 沖縄県に在住の詩人、A盛勝さんが編集し、同人は彼を含めて全国の6名である。

 AUさんの詩「手すり」は、若くして亡くなった母親が、幼女として現れる。何か神話的パターンがあるのだろうか。こぐま星座さんの詩にも、そのような詩想がある。

 故・広部英一さんの詩には、若くして亡くなった母親の娘時代を、想像的に描いた作品はあったが、幼女としては現れない。

 僕の母親は、老いてから逝いたので、僕が幼く母が若かったころのエピソードを思い出す時はある。

 AUさんはエッセイ「母のこと」で、ヒステリー症ぎみの母親と、その突然の早逝を描いて、詩への出発への因をうかがわせる。

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