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2011年12月の28件の記事

2011年12月 9日 (金)

「現代詩年鑑2012」

Cimg5520
 楽天ブックスに注文した、「現代詩手帖12月号 現代詩年鑑2012」が届いた。

 2011年12月、思潮社・刊。

 「詩人住所録」には僕の名前が、「詩書一覧」には僕が今年に出版した詩集「光る波」が、「詩誌一覧」には僕の属する同人詩誌「群青」「青魚」が載っている。

 他に3詩人の「展望鼎談」、140編のアンソロジー詩選、多くの評論がある。

 アンケート「今年度の収穫」も多くのページにわたる。

 末尾の「思潮社2012図書目録」も便利である。

 アンソロジー詩編や詩論を読みたいと思うが、毎年、少ししか読んでいない。

2011年12月 8日 (木)

中国物産専門店

 今年11月24日の記事 「3つの買物」のうち、拓本の購入先は、「中国専門店 チャイナウオッチング」である。美術品が豊富である。

 また「ヤフーショッピング」にも、中国物産コーナー、「YAHOO!チャイナモール」がある。日常品などが豊富なようだ。

 中国物産をネット通販で入手したい場合、参考にされたい。

2011年12月 7日 (水)

有馬敲「終りのはじまり」

 有馬敲(ありま・たかし)氏の3部作詩集「転生記」より、第1部の「終りのはじまり」を読みおえる。117編のソネット集である。

 詩集「終りのはじまり」の発行が1973年で、1968年頃にさかんだった学生運動への共感と、その敗北後の挫折感を読み取れる作品がある。「ついに革命はできなかった」などの行がある。

 具象と抽象の交錯するゾーンで書かれるので、読み流してしまいそうになる。

 「32」を引く。

  終りのはじまり 32

     有馬敲


解きはなて

武装されたことばを

すきなくよろわれた思考を

素っ裸にせよ


きざな眼鏡もはずして

物にせまるのだ

ぎこちなくあごを張った

そののどぼとけを見よ


絶縁した裏がわから

みごとにそむかれて

いたずらに年をかさねたな


すべてを脱いで

生まれたときのかっこうになり

降りかかる水を浴びるのだ

2011年12月 6日 (火)

東鷹女「魚の鰭」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第4巻(昭和56年・刊)より、4番めの句集、東鷹女(ひがし・たかじょ)「魚の鰭(うおのひれ)」を読みおえる。

 原著は、昭和16年、甲鳥書林・刊。

 自序、619句、後記を収める。

 句集は大きく3部に分かれ、3部は逆年順に置かれる。

 戦争吟が少し混じる。

 僕は初期の頃の作品に、秀句が多いように思う。

 のちに彼女は三橋鷹女を名乗り、全句集、全集も出版された。

 以下に5句を引く。

林枯れ白雲われを脅す

電工はかなしからずや天(あめ)灼くに

秋刀魚焼く憎しみは鋭き焔(ひ)に焼かれ

秋風裡兵への手紙書きつづく

蒲公英暮れ蟇暮れこころ哭いてゐる

2011年12月 5日 (月)

「世界詩人全集 23」

Cimg5515 「世界詩人全集」全24巻より、第23巻「現代詩集Ⅳ イタリア スペイン 北欧 ギリシア」を読みおえる。

 新潮社、昭和44年・刊。

 箱、帯、月報、本体にビニールカバー。

 僕は南欧、ラテン系の詩が、比較的好きである。

 ロルカの詩は、全詩集上下巻を読みおえたが、よくわからなかった。

 この集の中では、ヒメネス(おもにヒメーネスと表記する)の詩が、優しかった。彼の散文詩集「プラテーロとわたし」を今、岩波文庫で読んでいる。彼の詩を、もっとまとめて読みたいと思う。

 この集に作品が収められた詩人では、ウンガレッティ、クワジーモド、カヴァフィス、3者の全詩集が蔵書にあるが、まだ読み始められない。

2011年12月 4日 (日)

電気ミニマット

Cimg5508 アマゾン内の店「タンタンショップ」より、電器ミニマットを買った。

 (株)千住・製、45センチ☓45センチ。

 パソコン机に向かう時、僕ははだしで(カーペットは敷いてある)足先が寒い時期なので、アマゾンを調べて、この製品を買った。

 サイズは問題ないが、足裏は温くても、足の甲が少し冷える気がする。足の甲にかぶせてみたりする。

 今日の午前、ファンヒーターの試運転も済ませた。

 拙作を1首。そのまんまですが。

パソコンの机に冬もむかふためアマゾンに買ふ電気足マット

2011年12月 3日 (土)

「歌壇」12月号

 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2011-12月号を読みおえる。

 特集の「わが誌の創刊号を読む」はあまり読まなかった。

 上田一成さん(「ポトナム」「ゑちうど」所属)の「首根っこ」12首に注目する。

 総合歌誌の新号なので、気を使うが、3首を引く。

ペパーミントの二粒ほどを舌の上にころがすうちに来てゐる晩年

なが月の半ば過ぎても咲きほこり飽きられてゐるこのさるすべり

雨あとの水嵩増せる溝川のしどろもどろの藻の草の 僕

 他に福士りかさん「しろがねの水」7首他、散文でも「コスモス」の歌人が活躍している。

2011年12月 1日 (木)

「ギルガメシュ叙事詩」

Cimg5507 今年10月27日の記事、「約束通りの2冊」で紹介したうち、「ギルガメシュ叙事詩」を読みおえる。

 矢島文夫・訳、ちくま学芸文庫、2008年11刷。

 主となるテキストの欠落を他のテキストで補って、なお不明部分が多い。

 全体で約3600行あったと推定されるうち、約半分しか残っていない。

 英雄のギルガメシュとエンキドゥが協力して、森に住むフンババと戦って倒す部分が、メインのストーリーと思われるが、その叙述は簡略で、ここでも大きな欠落がある。

 そして後日譚と思われる部分が長く、テキストも整っている。

 物語として不完全だが、メソポタミア文明時代の英雄譚(神々の物語ではなく、この2英雄は死ぬ)として貴重である。

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