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2012年4月の34件の記事

2012年4月14日 (土)

さくら通り

Cimg5845 今日午前、喫茶店に寄ったあと、S外科医院で、頚と腰の牽引のリハビリを受けた。

 そのあと知り合いの人の所へ駐車させてもらって(電話で事前に承諾を得た)、市内のさくら通りの写真を少し撮った。

 名前の通り、花盛りの桜並木が続くが、行政の剪定がだめなのか、枯れた枝や枯れた樹があるのは惜しい。

 短歌は1首も出来ず。

 今日は市内で、越前時代行列があり、俳優の勤める柴田勝家公・お市の方を始め、500人の行列があった。大勢の中で見物するのは苦手なので、僕は行かなかったけれど。

 春爛漫である。

2012年4月13日 (金)

椿2種

Cimg5830Cimg5831









 庭で椿の花が咲いている。

 左の写真は、「都鳥」という名の古花である。蓮華咲き。

 花容が十分でないのは、木の樹勢が回復中だからである。

 右の写真の花は、名前不明。

 ピンクの地に赤の斑が走る。

2012年4月12日 (木)

岩田亨「夜の林檎」

Cimg5834 岩田亨・第1歌集「夜の林檎」を読みおえる。

 角川書店、平成17年・刊。尾崎左永子の帯文。

 彼は「運河の会」「星座の会」所属。

 神奈川県在住、学習塾・自営。

 歌集は1ページ2首で、余裕がある。

 エッセイ2編を付す。

 初めはゆるめな印象の作品もあるが、のちに歌が締まってくると、なんだか寂しい気持ちもする。

 以下に7首を引く。

応援のわれの姿を一目(ひとめ)見て走る時の間 児(こ)は追い越さる

デジタルの時計に変えたこの朝は出勤までの手順間違う

落武者の影曳(ひ)くごとき男らがひしめき合えり 終バスの中

網を引く声の消えたる夕暮れに波立ち上がる九十九里浜

コロイドの溶液満てるガラス器に太陽光の反射が眩(まぶ)

跳躍のかたちを空に残しては敗者は順にフィールドを去る

つややかに光るトマトが食膳にあるを惜しみて最後に食す

 

2012年4月11日 (水)

白木蓮

Cimg5826Cimg5828











 庭で白木蓮の花が咲き始めた。

 植えてより30年くらい経つが、そんなに大木にならない。

 左の写真が遠くより見たところ、右の写真が近づいて見たところ。

 庭にはこの他に、紫木蓮(普通種)、黄木蓮、赤木蓮、ピンク木蓮、さらに類縁種の赤花姫辛夷があり、開花が待たれる。

 自慢話ぽいというか、そのものだね。


2012年4月10日 (火)

「近藤芳美集」

Cimg5823














 ネット古書店連合「日本の古本屋」のサイトより、愛知県の「山星書店」に注文していた、「近藤芳美集」10冊揃いが届いた。

 岩波書店、2000年4月より刊行。

 以前より欲しかった本が、格安だったので買った。何かある、と覚悟していたら、箱の帯が3冊にしかなかった。月報は揃っているようだ。

 1~5巻が歌集で、そのあとは歌論、小説などである。

 生前の刊行なので、このあと「岐路」「『岐路』以後」の2歌集がある。

2012年4月 9日 (月)

永井陽子「葦牙」

Cimg5811 「永井陽子全歌集」より、初めの句歌集「葦牙(あしかび)」を読みおえる。

 全歌集は、2005年、青幻舎・発売。

 写真は、その表紙である。このブログの2009年2月16日の記事に、三月書房のネット通販より購入とあるので、読みはじめるまで3年余を待たせたわけだ。

 「葦牙」は、1973年、愛知県立女子短期大学文芸部(彼女が卒業したばかりの大学)・刊。

 97句、113首を収める。

 俳句でも、進歩は速かったようだ。

 例えば前後の句、

湖青し めくらの甲冑魚がはねる

海底の甲冑魚にも花明り

では後の作が、言葉がずっとなめらかだ。

 最も好感を持ったのは、次の句である。

クマンバチが私の視線を折りに来る

 しかし短歌の抒情が彼女に合った(角川短歌賞候補、短歌新人賞受賞)ようで、短歌の世界で活躍した。

2012年4月 8日 (日)

新倉羽音「日を知る」

Cimg5817 先の4月1日の「群青」第23号批評会(記事あり)のおり、AUさんより借りた2冊のうち、新倉羽音(にいくら・はね)さんの第3詩集、「日を知る」を読みおえる。

 2011年11月、土曜美術社出版販売・刊。

 日本現代詩人会、日本詩人クラブ、会員。

 詩誌「騒」同人。東京都・在住。

 自立した婦人として、また混血児の生まれとして、様ざまな障りがあったようだ。

 「変貌する藪椿の群れ」の結末にあるような、窮まって自然と同化しようとする傾向がある。

 「今はもうない乳母車を押して」に描かれる老耄(ご自身の事ではない)の様が、僕の心をうつ。

 初め5行を引用する。


丸太の柵に腰をかけ

今はもうない

乳母車の把手をしっかり握ったまま

公園に入ってくる人の流れと向き合っている

(私の息子はどこへまぎれてしまったのだろう)

2012年4月 7日 (土)

椿とクリスマスローズ

Cimg5805Cimg5810









 左の写真は、椿の大隅直(おおすみのあたい)、別名・さつま紅である。

 花の姿が整っている。

 この写真を、パソコンの壁紙にしようとしたが、1輪が大きく、異様なので止めにした。

 右の写真は、クリスマス・ローズの花である。うつむいて咲く。

 元は5品種かの苗を買って、木槿の株元に植え、4年めに初花を見たものだった。

 原産地でクリスマス頃に咲くものとは、タイプが違う。

 今は1品種が残るのみである。

2012年4月 6日 (金)

詩誌「水脈」45号

Cimg5803 福井県にお住まいの詩人、T健隆氏が、福井詩人会議の詩誌、「水脈」45号を送って下さった。

 ただし「群青の会」宛て。

 2012年3月30日、発行。

 A杏子氏の「呼びかけられて」「ワークショップの使い方」2編が、リアルな場面を描いて、説得力がある。

 I信夫氏の評伝「続すずこ記」が、「15・終 鈴子生きて」でもって、最終回を迎えた。

 さらなる探究の方向性も見えているようで、彼のライフワーク「中野鈴子・研究」の、進展を願う。

 なお散文では、失礼して読んでいない作もある事を、断りしておく。

2012年4月 5日 (木)

篠原梵「皿」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第4巻(昭和56年・刊)より、12番めの句集、篠原梵(しのはら・ぼん)「皿」を読みおえる。

 今年2月29日の記事、尾崎迷堂「孤輪」以来である。

 原著は、昭和16年、甲鳥書林・刊(昭和俳句叢書の1冊として)。

 196ページ、340句、題は四国時代に(のちに彼は東京に出た)歩いた山のうち、皿ケ嶺より採ったと「後記」にある。

 彼は臼田亜浪・門、俳誌「石楠」で活躍したとある。

 当時の俳壇の風を知らないが、この句集には5・7・7音等の、破調が幾十もある。例えば、

わが垣も八ツ手の花のたわわ毬なす

 以下に5句を引く。

寒き燈にみどり児の眼は埴輪の眼

腕の中にのけぞり吾子の風鈴もとむ

円く濃き新樹の影にバスを待つ

バス果てぬ春蟬ここだ鳴く中に

葉桜の中の無数の空さわぐ

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