« 2012年7月 | メイン | 2012年9月 »

2012年8月の32件の記事

2012年8月11日 (土)

「歌壇」8月号

Cimg6308 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)の2012年8月号を読む。

 このブログの7月18日付記事で、購入を報告して以来、ずいぶんと日数が経ってしまった。

 特集は「会えた歌人、会えなかった歌人」である。

 他に「第九回筑紫歌壇賞発表」「追悼 武川忠一」があり、緊急記事に「追悼 米満英男」がある。

 歌集「花虻」で筑紫歌壇賞を受賞した福井和子さんは、1999年・第45回角川短歌賞受賞、「ヤママユ」編集委員など、ベテランの方である。筑紫歌壇賞が「遅れてきた新人賞」を自称していないから、口をはさめないが、それでは拍子抜けというか、つまらない。

 武川忠一氏は、厳しい論客でもあったようだ。

 米満英男氏の追悼に、副題「同人誌編集長をつらぬき、逝く」とある。それとは比べものにならないが、僕も同人3名のささやかな詩誌の編集役をしており、親しみを感じた。

 東北大震災が殆んど詠まれていないようで、不審だ。身近に大きな危機がありうる、という心構えを持つべきだろう。

2012年8月10日 (金)

「一握の砂・悲しき玩具」

 電子書籍化した(CDに収めてある)、石川啄木歌集「一握の砂・悲しき玩具」を読み返す。

 原本は、新潮文庫、平成9年・84刷である。

 僕はこの本を、文庫本で何度か読み返したし、2011年7月26日のこの記事で、電子書籍化した10冊に挙げたあと、それから読んだ事がある筈だが、管理画面の検索に掛からなかった。

 読みおえるまでに、10回くらいCDを開いた。

 「一握の砂」の中には、新しい発見があった。

 「悲しき玩具」は、前記より優れていると、僕は感じる。取り上げる事はトリヴィアルなものが多いが、込められた思いは深い。

その親にも、

親の親にも似るなかれ――

かく汝(な)が父は思へるぞ、子よ。

 これ以上の自己否定があるだろうか。

2
写真素材集サイト「足成」より、

季節外れの百合を一枚。

2012年8月 9日 (木)

三國玲子「鏡壁」

 短歌新聞社「三國玲子全歌集」(平成17年・再版)より、6番めの歌集、「鏡壁」を読みおえる。

 原著は、昭和61年、不識書院・刊。419首。

 社会問題、国内の旅、等の歌を交え、生活表面は穏やかながら、内面的には苦しい事もあったようだ。

 以下に6首を引く。

月見ぐさ夜さりの花の羞しさは一旬(いちじゆん)過ぎてさらに一旬

乗り換への階に手を添ふかにかくに二十五年を祝はれにけり

黄落の果てたる径の朝光を割きてつぎつぎランナーが過ぐ

形而下のことせめぎあふわがかたへカガリビバナもいつか崩れぬ

すぐそこに「死」が見えてゐし夜は去りてバラの切口火に燻しをり

街もろとも一瞬に爆ぜるかもしれぬ人ら歩むを見下ろしてゐつ

 残る歌集は、没後刊行の「翡翠のひかり」のみである。

2
写真素材集サイト「足成」より、

涼しげな滝の1枚を。

2012年8月 8日 (水)

「探訪 日本の庭 七」

Cimg6305 写真集「探訪 日本の庭 七 京都 三 洛西」を見おえる。

 昭和53年、小学館・刊。

 京都篇の最終である。

 寺院の庭が15、天皇家関係の庭が2、載せられている。

 これまで枯山水の庭を、僕は好んで来たけれど、このところの暑さに困って、池庭も涼しげで良いかな、と思う。

 ただ池の水が緑色や茶色で、澄んでいないらしい事が惜しい。

 龍安寺の石庭も、法金剛院庭園の滝石組も、賛嘆させられる。

 浮世離れした空間と時間を感じる。

 また「名庭紀行」と題して、馬場あき子・他の8名の著名な文筆家が、思いを込めた長い文章を寄せているが、僕は庭のみに関心を寄せているのではないので、それらを読んでいない。拙く粗雑な事である。

2012年8月 7日 (火)

赤花ミニ薔薇

Cimg6286 キッチンの窓辺で、鉢植えの赤花ミニ薔薇の3輪が咲いた。

 このブログでは、今年7月15日の記事「赤花ミニ薔薇2輪」以来である。

 大輪系のHT(剣弁高芯咲き)薔薇では、夏の莟はピンチ(危機ではなく、摘むこと)して、秋の立派な花を期待する(北国のイギリスなどで品種改良されてきたため)らしいが、ミニ薔薇ではどうだろう。

 ミニ薔薇・栽培の指導・解説書がないので、わからない。

 なお今年7月23日の記事に書いた、黄花ミニ薔薇の残り3つの莟は、それなりに咲いて、小さな器の中で余生を送った。

 

写真集と歌集

Cimg6304Cimg6296













 先の8月4日(土)に、久しぶりに「BOOK OFF 米松店」へ行った。今年6月17日以来(記事あり)である。

 写真集「世界の猫カタログ」を買う。事情でペットを飼えないので、写真集で慰められたりしている。

 もの問いたげに見上げる瞳には、還暦2歳の僕も、可愛いと思う。

 なお「BEST43」となっているが、43種の内でも、毛色・模様の違いがあって、多くの系統がある。

 なお調べた所、このブログの2007年5月29日の記事「リヴァイアサン」の中に、犬の写真集「犬を選ぶためのカラー図鑑」購入の事が書いてある。

 もう1冊は、平田利栄・歌集「海の駅舎」である。「人」「滄」「華」所属。

 2001年、雁書館・発行。

2012年8月 6日 (月)

エッセイ集「思いがけない涙」

Cimg6285 日本エッセイスト・クラブ編「’88年版ベスト・エッセイ集 思いがけない涙」を読みおえる。

 文春文庫、1991年・刊。

 このブログの、先の8月2日付け記事で、購入を報告した本である。シリーズものの1冊が欠けていたからだ。

 上野動物園・園長(当時)の中川志郎(敬称・略)のエッセイは面白くて考えさせられる。「’87年版」「’89年版」にも載っていて、これまでのところ、3年連続掲載は珍しい。

 今回は、「動物たちの老後」と題して、キリンの群れのボスだった「高太郎」が、座を追われたあと、ダチョウの1羽と友情を結んで24歳の高齢を全うした話である。

 また戦中派・阿川弘之の「SUNSET,06:39 GMT」と、戦無派・バブル青春世代の俵万智「修学旅行いまむかし」が、隣り合わせで並んでいる事も、時代の移り目を表していると、僕は考える。

2012年8月 5日 (日)

木槿と蝉

Cimg6272Cimg6279










 このブログで、7月30日の記事の末尾に予告した通り、庭で白一重の木槿の花が咲いた。清楚である。

 これで庭では、4種類の木槿が(1輪は1日花だけど)、しばらく咲き続けるだろう。

 上の右の写真は、蝉(油蝉だろう)の姿である。

 僕のコンパクト・デジカメは、望遠に弱いので、はっきりとは写っていない。

 このブログを書いている今(15時19分)にも、庭から蝉の鳴き声が聞こえる。

2012年8月 4日 (土)

YOSAKOIイッチョライ2012

Cimg6260Cimg6271









  ここ3日間、福井市の夏祭り「第59回福井フェニックスまつり」が催されている。「フェニックス」の語を冠するのは、福井市が空襲と続く福井大震災より、立ち直ったからである。

 昨日夜には、足羽川原で打ち上げ花火大会、今日の午後3時より「YOSAKOIイッチョライ2012」(イッチョライは、一張羅の福井方言で、「1番良いもの」の意である)、明日は競輪場を開放して「百万人のためのマーチング・バンド」がある。

 僕は今日、「YOSAKOIイッチョライ2012」を少し観てきた。

 北海道大学、滋賀大学、金沢大学のチームを含め、38チームの演舞があるという。

 僕が駅前に出て来て演舞を観るのは、2009年8月1日(記事あり)以来である。

 1年の練習を花咲かせての、せいいっぱいの演舞に、僕は涙ぐましくなる。

2012年8月 3日 (金)

USBメモリ6本

 僕のパソコン机の引き出しには、USBメモリ6本が入っている。

 容量比では高価だが、扱いやすいので、重宝している。

 写真、電子本、バックアップなどは、CD、DVDに収めてある。

 6本のUSBメモリの中身は、次のようである。

  1. 古いもので、中身がわからない。原稿等だろう。今は使っていない。256MB。
  2. 蔵書データベースの記録。バックアップも含めて。512MB。
  3. 稿類を収めたもの。1GB。
  4. 昨年に発行した、僕の第3詩集「光る波」の原稿を収めたもの。容量不明。
  5. 短歌、詩の、創作ノート。ケイタイ・メモや手帳から写す。4GBだが、開くのが遅い。
  6. 歌集を出版する積もりで、「コスモス」の「あすなろ集」以後の歌と、「棧橋」に載せてもらった歌と、時期を合わせて、ワードで入力していたもの。現在、入力停止中。4GB。

 危険の分散化のためにも、1本の容量が残っていても、新しいUSBメモリを使うようにしている。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート