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2014年1月の27件の記事

2014年1月 8日 (水)

広部英一「木の舟」

Cimg7477 昨年10月5日の「第8回苜蓿忌」のあと、夫人より頂いた「広部英一全詩集」(2013年10月、思潮社・刊、774ページ)より、第1詩集「木の舟」を読みおえる。

 夫人と、膨大な詩編と資料を集め組み立てた、関わられた方々に感謝する。

 僕たちは、広部さん(生前に親しかった訳ではないが、僕が若い頃より援けてもらった思いがあるので、「さん」づけで書かせていただく)より受けた恩恵に感謝して、文学に励めば良いので、作品にあれこれ言うことはない。

 ただこのブログは、書評どころか、感想としても未熟で、「こんな本を読んだよ」という報告に過ぎない。

 「木の舟」の初めでは、生前の母や母性をめぐって描かれる。

 「五人兄弟」より、母の急篤と葬儀が描かれる。「みずうみ」などの母恋の作品のあと、「木の舟」で、「おつかさまは木の舟/船の名は観音菩薩号」とうたった。

 観音(観世音)と菩薩は違って、共に仏の次に位する。広部英一さんが仏のように、福井の詩界、文学界に施した慈愛を受けて、僕たちは励むのみである。

2014年1月 7日 (火)

「その一集」まで

 結社歌誌「コスモス」2014年1月号の、「その一集」を末まで読む。

 昨年12月25日の記事(←リンクしてある)、「『コスモス』1月号」では、「月集スバル」「月集シリウス」、特選欄等の歌を、駆け足で読んできた。

 日数があったので、「その一集」を、カナダから始まる外国、北海道から南下する日本の鹿児島県(103ページ)まで、作品を読み続けた。

 「その一集」の詠いぶりは、こなれている。「その二集」「あすなろ集」の新鮮さも、再度取り込みたい。

 2月号が届くであろう1月17日まで、まだ日数があるので、続いて「あすなろ集」を読み続けたい。

Photo無料写真素材集サイト「足成」より、兎(野兎。冬の季語)の1枚。

2014年1月 6日 (月)

パソコン、一時不調

 今日の午前11時半頃、外出より戻って、パソコンを立ち上げようとすると、電源は入るが、画面が現れない。

 強制終了も出来ないので、電源を切り、もう1度やってみたが、ダメだった。

 電器量販店「百満ボルト」系の修繕専門店「ミスターコンセント」に電話すると、午後2時に店員が行ける、という事だった。

 訪問の店員(男性)は冷静で、粘り強い方で、ついにWindowsをセーフモードで起動させる事に成功した。再起動で作動する事も確認した。

 メーカー保証期間中で、出張費の支払いだけで済んだ。今日の1大事だったので、ブログ記事にアップする。

Photo無料写真素材集サイト「足成」より、大根(冬の季語)の1枚。

2014年1月 5日 (日)

石田波郷「惜命」

Cimg7472 角川書店「増補 現代俳句大系」の第8巻(1981年・刊)に進み、初めの句集、石田波郷「惜命」を読みおえる。

 「大系」でいえば、昨年12月29日の記事(←リンクしてある)、石原舟月「山鵲」(やまかち)に続く句集である。

 原著は、1950年、作品社・刊。506句。

 石田波郷(1913年~1969年)の、1947年~1950年の、結核病療養吟である。

 何度かの手術を受けているが、僕は戦後日本に入って来た抗生物質薬が用いられたのではないか、と思っている。膿胸、腸結核、中耳結核を併発した患者が、手術だけでは無菌者に復しないだろう。

 以下に5句を引く。

咳き臥すや女の膝の聳えをり

横光忌黙契いよゝ頑に

綿虫やそこは屍の出でゆく門

力なく降る雪なればなぐさまず

濃く淡く夜霧うごけり死を脱す

2014年1月 3日 (金)

詩誌「水脈」49号

Cimg7471 「福井詩人会議・水脈」の事務方、T・健隆さんが、詩誌「水脈」49号を送ってくださった。

 S・周一さんが椨(たぶ)の老大木をうたった「忘れられない木」、中野鈴子・研究を一段落したI・信夫さんが亡き妻を偲ぶ「烏」など、ベテランの活躍がうれしい。

 善良な素直な書きぶりの作品が多い。作品の高評価を得るには、1考が要るのだろう。

 次号の節目の50号を越えて活躍しようと、意気さかんである。

 I・冴子さんの4編より、「金木犀」の終り2連を引く。

  金木犀

    I・冴子


  (前略)

花の香りは

施設で暮らし始めた

母のもとへも届くだろうか


開く幅は 手のひらほどの

そんな窓の 母の部屋にも

懐かしい香りは 届くだろうか

 

2014年1月 2日 (木)

「世界 花の旅 2」

Cimg7468  写真集「世界 花の旅 2」を見おえる。

 昨年12月16日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「同 1」に継ぐ本である。

 1991年、朝日新聞社・刊。帯つき、161ページ。

 世界(日本を含む)の26種類の花を取り上げて、大きな写真と、取材記事等で紹介している。

 政治や貧困と絡める記事が多くて、困る。

 園芸愛好家の立場で言えば、新品種育成(発見)、新しい栽培法の記事を、それらも取り上げられているのだが、もっと多く見たかった。

 花を求めて世界を回るという、大がかりな事業も、当時の朝日新聞社ならではの事だ。

2014年1月 1日 (水)

万両

Imgp0411

Imgp0415

 新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

 正月の縁起物として、今年も鉢植えの万両を紹介する。

 昨年に、万両の育て方の1つがわかった気がした。鉢植えのせいもあるだろうが、水遣りを多くしたほうが良い。

 今年は多くの実が生ったが、赤熟が遅い。生育成長が盛ん過ぎて、生殖成長が遅れているのかも知れない。

 昨年中の拙作より1首。

万両を実の緑(あを)きまま取入れぬ正月までに赤熟しろよ

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