先の7月27日の記事(←リンクしてある)と同題だが、今回は1輪ずつのみである。
左は、白花一重の木槿。底に色がなく、清楚である。
右は、ミニ薔薇の2回め・3輪めの花。キッチンの窓辺より、鉢を軒下に移して、写真を撮っている。
ミニ薔薇の開花の、いつ頃が花季か、よくわからない。
村上春樹「村上さんのところ コンプリート版」(新潮社・版)を読んでいると、面白い箇所があった。
質問は、読書で「途中で挫折した世界的名作もあるのでしょうか?」
答えとして、プルーストの「失われた時を求めて」、ロレンス・ダレルの「アレキサンドリア・カルテット」、他を挙げている。
僕は両方を読んでいる。「失われた時を求めて」は、高校生の時に、新潮文庫13冊で。「アレキサンドリア・カルテット」4部作の内2部は高校生の時に、河出グリーン版・世界文学全集で。結婚後に、4部揃いを買って、完読した。
僕にも、村上春樹に勝てる点があった。
この本の7%しか、僕はまだ読んでいない。
Amazonのkindle本コーナーより、村上春樹「村上さんのところ コンプリート版」を、予約購入した。
初め7月31日配信・2000円の予定だったが、7月24日配信・1800円に変更された。
期間限定サイト「村上さんのところ」に寄せられた37465通全部に彼が目を通し、3716通に返信した、質問・相談と解答を、すべて収めた本である。
解答のうち、僕にも関わるかな、という文章を手帳に写している。その(1)。
「思い直してがんばってください。そういう機会が与えられる人って、そんなに数多くはないんです」。
僕はごくごく小さな原稿を引き受けて、あと4分の1なのだけれど、資料が多いのと、この頃の暑さで、バテ気味だった。この解答に出会って、また元気が出て、1日のノルマを決めて、資料読みをしている。
なおパソコンとタブレット、同期して両方で読めるが、タブレットのほうが操作が楽なので、それで読んでいる。
結社歌誌「コスモス」2015年8月号より、昨日に続き、「COSMOS集」の読了を報せる。
「COSMOS集」は、「あすなろ集」と「その二集」の特選欄であり、「あすなろ集」より30名、「その二集」より12名が、各5首(まれに6首)掲載される。
「あすなろ集」、「その一集」への昇級は、2年間(1月号~12月号を、1年間とする)の掲載歌数に拠るので、「COSMOS集」掲載は、有利である。
僕が付箋を貼ったのは、「あすなろ集」特選より、I・祐太さんの「一房のぶだう」5首よりの次の1首。
ひるさがり猫背がふたり猫舌がひとり集へり喫茶ダフニに
2句と、3、4句の対が、奇蹟的に生まれた。「り」の多用、「に」の重なりは、音韻的に快いとも、あるいはしつこいとも、取る読者がいるだろう。
「フリー素材タウン」より、蓮の花の1枚。
結社歌誌「コスモス」2015年8月号の、初めより「月集特別作品」、「月集スバル」、「月集シリウス」を読みおえる。
「月集特別作品」(「月集スバル」「月集シリウス」よりの特選欄、12名)の初め、宮英子氏の「どうして?」5首では、お名前の上に「故」の字がついている。悲しく寂しい。
「月集スバル」「月集シリウス」の歌は、言葉の調べが整っている。「舌頭百返」という語を、読んだように思う。様々な短歌観があるようだが。
付箋を貼ったのは、次の1首。「月集シリウス」のI・玲さんの作品。
卒論を書き了へたる子眠りをり弓手にゆるくスマホを握り
「弓手」は「ゆんで」と読み、左手の事。疲労と脱力の様が、描かれている。
「フリー素材タウン」より、蓮の花の1枚。
2人きりの同人詩誌「群青」の、会合をそろそろ開こうと、相棒・こぐま星座さんに呼びかけていた所、彼よりメールがあり、6月28日以来の(当時の記事は、6月29日付けである)、会合を開く事になった。
昨日(7月22日、水曜日)午前9時より、「ユトリ珈琲店」にて。僕はかき氷、彼はモーニングセットのあと、本題。
「群青」第33号の反響を、お互い伝え合った。
歌誌「コスモス」8月号の僕の歌を読んでもらった。
また僕は、タブレットを携行し、昨日の記事に書いたkindle本、「若山牧水大全」を見せた(自慢した)。
それにしても、kindle本の全集類は、出版革命である。例えば「夏目漱石全集」、「鴎外全集」、「宮沢賢治全集」、「与謝野晶子大全」他、多くの全集がたった200円で受け取れる。編集者、出版社に、やや不安が残るようだけれども。
ITによる商品革命は、カメラ(廉価なミラーレス1眼)に期待していたが、全集本に来たか、という感じである。
こぐま星座さんも用事があるらしく、僕も用事があり、10時頃に散会した。
「フリー素材タウン」より、睡蓮の1枚。
Amzonのkindle本コーナーから、「若山牧水大全」を買い、Kindle for PCにダウンロードした。
2014年3月25日・初版。99円。
僕は短歌新聞社・版の「若山牧水全歌集」(定価・8千円)を買って読み始めた事があるが、1ページ20首とぎゅうぎゅう詰めで読みにくく、頓挫した。
また春秋社・版「若山牧水選集」(5冊)と、雄鶏社・版「若山牧水全集」の第11、12巻(書簡集で、揃いかどうかは判らない)が蔵書にあり、読みやすい全歌集のみを探していた。
この「大全」1冊には、全15歌集と、随筆集(抄)が収められている。全歌集と、散文の抄を求めていた僕に、ぴったりの廉価本である。
タブレット(10インチ)にも同期できて、1ページ8首と読みやすく、外出先でも読める。
Kindle本では、著作権の切れた作者の、全集、作品集が99円、200円などで続々と発売されている。読者としては喜ばしいが、街の書店、古本屋さん、BOOK OFFなど、商売が更に難しくなるだろう。
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