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2015年7月の30件の記事

2015年7月21日 (火)

よしいけ道「どう生きるの」

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 先の7月16日の記事、「2冊と1枚」で入手を報せた3つのうち、しまいの1つを紹介する。

 よしいけ道さんの詩集「いきているってふしぎだね 第二巻 どう生きるの」である。

 2015年6月、文芸社・刊。

 横長、帯、ビニール質紙。ページごとに違うイラスト入り。

 「いかに生きるべきか」を、擬人法を用いたりして語る、人生詩集である。仏教系の詩人のようだ。

 ブログ「詩の遊歩道」(←リンクしてある)を、運営している。

2015年7月20日 (月)

前川幸雄「縄文の里 讃歌」

Photo ここの7月8日の記事(←リンクしてある)、「文庫本2冊と詩集」で入手を報せた3冊の内、前川幸雄・詩集「縄文の里 讃歌」を読みおえる。

 2015年4月、以文会友書屋・刊。

 前川さんは、中国文学研究者、詩人であり、F県詩人懇話会副代表を務め、多くの詩集、現代中国詩翻訳詩集を出版している。

 この詩集は、副題「九頭竜川左岸にある三室山と遅羽町を詠う」とあるように、彼の出身地を訪ねて、9つの集落の古老よりの採話や実地体験を、序詩を含めて10章19編の詩に仕上げている。

 各編は、1連5行の連をつらねており、中国の定型詩、現代日本の定型詩の試み、を取り入れているようだ。

 また関心の持ち方、採話などに、日本の民俗学に習った所がある。

 写真、図面を多く添付し、記録としての価値もある。

 前川さん自身に、遅羽町民に、読者に、意義の多い詩集である。

2015年7月19日 (日)

「歌壇」と「コスモス」、8月号

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 総合歌誌「歌壇」2015年8月号を、7月14日(発売日)に、楽天ブックスへポイントも使って、注文した。

 7月16日に届いた。続けて届けて貰えば良いのだが、停止する権利は留保したい。

 7月17日に、結社歌誌「コスモス」同8月号が届いた。

 僕の歌は、3首選だった。内容はアメブロ「新サスケと短歌と詩」の、7月18日付け記事(←リンクしてある)にアップしたので、ご覧ください。

2015年7月18日 (土)

奥華子「BIRTHDAY」

Cimg8498 1昨日に入手を報せた3点の内、奥華子(本名、おく・はなこ、1978年~)の4thアルバム「BIRTHDAY」を聴きおえる。

 2009年、ポニーキャニオン・発売。

 全14曲を収める。

 彼女は、東邦音楽大学でトランペットを専攻、2000年・卒業。

 2005年、1stシングル「やさしい花」でメジャー・デビュー。

 キーボード弾き語りの、響きの美しい声は、トランペット吹奏を学んだせいもあるかも知れない。

 明るくしようとした曲は、少し浮いたりするが、女性の思いを美しい声で唄っている。

2015年7月17日 (金)

干刈あがた「ゆっくり東京女子マラソン」

Cimg8490 昨日の記事で入手を報せた3点のうち、干刈あがた「ゆっくり東京女子マラソン」を読みおえる。

 福武文庫、1986年・刊。

 本代をケチったら、本文にヤケが強かったが、へこたれる僕ではない。

 彼女の小説の紹介として、7月11日の記事(←リンクしてある)、「十一歳の自転車」に継ぐ。

 小学3年生のしまいの父母会(?親と担任教師の集い)で、4年生のクラス委員に選ばれた4人の母親の、闘い(おもに不熱心な教師に対して)と友情、各家族とのつながりを、熱く描いている。

 「東京女子マラソン」のテレビ中継を観つつ、シングルマザーの結城明子が感情をオーバーヒートさせての短い演説(ただ一人の聴衆、二人子の兄の健一は迷惑がり、少し惹かれて、すぐ無視した)は、名言である。読む値打ちがある。

 この小説の他に、「月曜日の兄弟たち」という、短めの小説を併載する。短く書くと、学生時代の思い出の地を、離婚後に訪れた友子の、回想と感慨の物語である。

 僕の文庫本棚に「ウホッホ探検隊」を見つけたので、これも読んでゆきたい。

2015年7月16日 (木)

2冊と1枚

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 Amazonマーケットプレイスに注文していた、干刈あがたの「ゆっくり東京女子マラソン」が届いた。

 福武文庫、1986年・刊。

 今月11日に、彼女の「十一歳の自転車」を、紹介したばかりである。

 県内の詩人・よしいけ道さんが、詩集「いきているってふしぎだね 第二巻 どういきるの」を贈って下さった。

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 これも7月9日の記事で、2ndアルバム「TIMENOTE」を紹介したばかりの、奥華子4thアルバム「BIRTHDAY」をAmazonマーケットプレイスに注文し、先日に届いた。

 いずれも個々を、ここでもっと詳しく紹介したい。

2015年7月14日 (火)

有川浩「レインツリーの国」

Cimg8487 ここの7月8日の記事、「文庫本2冊と詩集」で入手を報せた3冊の内、有川浩「レインツリーの木」を読みおえる。

 新潮文庫(帯・付き)、2015年31刷。

 有川浩(ありかわ・ひろ、女性)は、「図書館戦争」シリーズで有名な(僕は読んでいない。この作品が初めて、である)作家。

 「ひとみ」のブログ「レインツリーの国」で、「伸」と出会って、困難があり(「ひとみ」は後発性難聴であり、「伸」にもトラウマがある)、前向きなハッピィエンドとなる。

 障害は誰でも、心身や生活に抱えており、二人の恋は健全だと思う。

 このような現代の恋愛小説に不慣れで免疫がないせいか、オジサンは感動するのだった。

2015年7月13日 (月)

「日本人が知らない村上春樹」

Photo Amazonのkindle本、「日本人が知らない村上春樹」をダウンロードし、読みおえた。

 ニューズウィーク日本版e新書、2013年9月・刊。294円。

 今回は、タブレットにもkindleアプリをダウンロード出来たので、パソコンと同期して、どちらでも前回に読みおえた所から、読み始められた。

 題名と価格に惹かれて、購入し読了したが、日本人が知らないような事は、ほとんど無い。

 僕が読んで来た、あるいはそれらから推測できる、状況ばかりだ。村上春樹の小説が、世界的に好評を受けている、再確認のみだった。

 アメリカ、スイス、韓国、フランス、ノルウェー、中国の7人(批評家、作家、翻訳家)の短い批評である。

 文体の魅力も、僕が村上春樹の翻訳本等を紹介する時に、書いて来た通りだ。

2015年7月12日 (日)

近藤芳美「アカンサス月光」

 岩波書店「近藤芳美集」第3巻(2000年・刊)より、(戦時作品集「吾ら兵なりし日に」を挟み)第11歌集、「アカンサス月光」を読みおえる。

 6月23日の記事(←リンクしてある)、「遠く夏めぐりて」に継ぐ。

 原著は、1976年、短歌新聞社・刊。1972年~1975年の、602首を収める。

 後退する学生運動(彼は、神奈川大学教授となった)、ベトナム戦争終結、詩人・金芝河の事件、外国のクーデター・反革命を詠む歌群の間に、叙景歌・相聞歌が鮮やかである。

 以下に7首を引く。

思想と正義裁き裁かれてはてなき日ひとりの平安をまた怖れつつ

ガス栓をひらくと起きし夜の明けの野の雪明り妻は呟く

旗覆うひつぎに女の行くあゆみ殺戮に倦むときを重ねて

ありありと孤立する青春を見て過ぎむかく行き過ぎむ一教師ゆえ

脂肉吊りて小鳥を待つ庭にひかりは荒し朴の散る葉に

傍観し力の交替を目守るのみひと日の叫びキャンパスに湧く

共に苦しみ許さざりにし文学も伝うる晩年も死も時の渦

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、アカンサスの1枚。

2015年7月11日 (土)

干刈あがた「十一歳の自転車」

Cimg8484 干刈あがた(ひかり・あがた、1943年~1992年、享年49.)の短編小説集「十一歳の自転車」を読みおえる。

 ここで取り上げた彼女の小説は、2013年9月28日の記事(←リンクしてある)、「黄色い髪」のみである。

 「十一歳の自転車」(集英社文庫、1991年・刊)には、21編の<物に関わる>小説を収めている。初めから「十一歳の自転車」「秋のサングラス」~終いの「青いヘルメット」に至るまで。

 短めの短編小説、長めの掌編小説、という感じで読める。

 例外を除いて、ほとんど庶民・弱者の世界を描く。

 単行本の刊行が1988年なので、バブル末期と思われ、まだ多くの者を救えるという思いがあったのだろう。

 それ以降(アベノミクスの恩恵を受けず)の世界では、猟奇的な、悲惨な事件も起きている。彼女の闘士ぶりを、もっと見たかった。

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