僕が編集の役をしている同人詩誌「群青」の、第17号が出来てきた。
僕とこぐま星座さんとの2人詩誌として出発し、年3回の発行を続けて、6年めになる。
現在の同人は、4名である。
詩は、こぐま星座さんの「小次郎の里」、僕のソネット「10年」、KMさんの「ツバルの海」、AUさんの「夜行列車」の、4編である。
ここでの評は避ける。
巻末のエッセイは、こぐま星座さんの「例えばおっぱいぽろり」で、お笑いめかしたところもあるが、貴重な詩論である。
今日、日曜日の午前に、喫茶店「コケッティ」に僕、こぐま星座さん、AUさんの3人が集まって(KMさんは都合で欠席)、同人費の清算と詩誌の分配のあと、1時間あまり、文学などの談義を交わした。
詩人のKMさんが郵送で、同人詩誌「角(つの)」第19号を貸してくださった。
2010年2月・刊、同人13名。
「角」は、福井県嶺南地方に在住の人がおもな、同人誌である。
巻頭、O純さんの「悔恨」がせつない。立派に生きてきた人なのに、老後に悔恨に責められるという。
全3連の最終連を引く。
悔恨のにが味に
かなし味を加え
ねんぶつにまぶして
飲みこんでいる
編集者のK久璋さんは、詩「背中を流す」を載せる。乳癌の疑いが晴れた妻とその夫(おそらく共に還暦を越えている)が、風呂場で背中をながしあっている様は優しい。
家高勝さんの映画論「僕の懐かしシネマ館 8 (番外編) クリント・イーストウッドの『グラン・トリノ』」が、6ページにわたって熱い。
福井市・在住の詩人・K不二夫さんが、同人詩誌「果実」62号を送ってくださった。
年1~2回の発行を続けて、息の長い同人詩誌である。
メンバーは、元教員の6名である。
F則行さんの「日本手拭」と「イヤ!」は、庶民的感情を練達の手法で作品化している。
W本爾さんの短詩「その正体」は定年後の身の置き所無さを、同じく短詩「小春日和」は思慮分別をしない子供に1種の羨望を覚える心を、描いているようだ。
K不二夫さんの作品では、レトリックを駆使した「鳥の影」よりも、庭の大木を伐ってしまったあとの後悔を素直に述べた「白木蓮を切る」のほうが、優れていると僕は感ずる。
詩の他に3名3編の、詩をめぐるエッセイが載る。
昨日(日曜日)の夕方、同人詩誌「群青」の仲間4人で、F市内の「七夜月」にて、お食事会を持った。世間的な忘年会の意味もある。
料理は、「しゃぶしゃぶ」をメインに、追加。
僕以外の3人は、アルコールなしのウーロン茶。僕も、ビールを中ジョッキ1杯のみ。
話題は、詩の高尚な話ばかりでなく、噂話も混じる。
料理はおいしく、雰囲気もよく、料金は高くなく、佳い店だった。セッティングをしてくれたAUさんと、仲間に感謝。
最近のコメント