カテゴリ「詩誌」の224件の記事 Feed

2010年10月22日 (金)

同人詩誌「群青」第19号

 今日の仕事帰りに、F市内の印刷所「宮本印刷」に寄り、同人詩誌「群青」の第19001_2 号を受け取った。

 創刊時より、僕が同誌の編集役を務めている。

 僕を含めて同人4名の、小さな詩誌である。

 A5版、10ページ。表紙はモノクロ。

 表紙と目次ページのカットには、同人KMさん(日本画を描いてもいる)より、毎号スケッチを頂いている。

 掲載作は、以下の通り。

  • KMさん「鳥たち」
  • AUさん「すずむし」
  • こぐま星座さん「ちくわ」と、エッセイ「字幕なしでハリウッド映画を」
  • 新サスケ「はやぶさ」(小惑星探査機「はやぶさ」の、帰還再突入の映像を観て)

 県内の詩人をおもに、同誌を献呈するし、同人が集まって批評しあう場もあるだろう。

2010年10月 1日 (金)

詩誌「間隙」第29号

002_2  僕が編集している詩誌「群青」の女性同人、AUさんが「群青」19号の詩稿と共に、同人詩誌「間隙(カンゲキ)」第29号を送って下さった。

 2010年9月、間隙出版・発行。

 O孝和さんが、詩「後ろ姿」「白鳥」、2編を寄せている。

 森川義信を連想させる、危機感露わな作品である。

 たしかに今の日本は、国家財政、経済社会が、破局的である気がする。それは個人の心の危機でもあるだろう。

 AUさんは、詩「華麗なカレイ」とエッセイ「丸」を寄せている。

 詩は転想があるようだが、第2連と第4連を引用する。

     華麗なカレイ

        (前略)

そのなかに

鱗が少し変わったカレイがあったら

文字がないか

見てくれ

       (中略)

もし

そのカレイを

酒の肴にしてしまったら

手紙は

一生とどかない

       (後略)

 

2010年9月25日 (土)

詩誌「水脈」42号

001  福井県吉田郡に在住の詩人、T健隆さんが、同人詩誌「水脈(すいみゃく)」42号を送って下さった。

 同人詩誌「群青」の発行所、「群青の会」(僕方)宛てである。

 この42号は、「福井詩人会議・水脈20周年記念号」である。

 扉を含めて14名の詩の他、20周年記念の集いの報告、14名による特集「詩と出会った頃」、I信夫さんの連載評論「すずこ記」⑧⑨、Nえりさんの短編小説「窓際の流木」など、多彩である。

 詩では、A杏子さんが年老いた義父を描いた「秋陽」の第3連が、とくに心に残った。

   秋陽

      (前略)

近ごろはなにをしても機嫌がいい

――ありがとう

と言ってもらえるから

なにをしても私は嬉しい

ついついなにができるだろうかと

さがしてしまう

     (後略)

 

2010年9月20日 (月)

詩誌「アリゼ」第138号

003  兵庫県に在住の詩人、S陽子さんがお便りを添えて、同人詩誌「アリゼ」第138号を送って下さった。

 2010年8月、アリゼの会・発行。

 「アリゼ」は、兵庫県在住の詩人をおもな同人とする詩誌である。

 M大介さんの「星空の帰り道」は、人間関係のちぐはぐさにリアリティを感じる。

 N佳枝さんの短詩、「コートによせる」「ポケット」2編は、新しい思い寄せによる暗喩があり、暖かい。

 F優子さんの「記憶」には、自分たちの記憶を、世代を継ぐ者たちが語り継いでいってほしいという、切実な願いがある。

 Y幸子さんの「花の島」は、日本極北の島、礼文島の短い夏に咲き盛る花々を描く。以下に短いが、最終連を引用する。

     花の島

         (前略)

大きな苦しみを経て 自身を花束に現じた島を

海を覆う霧の上から

利尻岳が見ている

 またエッセイも多く、活気がある。

2010年8月 7日 (土)

詩誌「果実」63号

001  福井県に在住の詩人、K不二夫さんが、同人詩誌「果実」63号を送って下さった。

 平成22年8月、「果実の会」発行。

 「果実」は、福井県内の教師と教師OBが同人の詩誌である。

 T篤朗さんの「電信柱」をはじめとする、5編が優れていると思われる。心の純粋さが表れて、清々しい。

 W本爾さんの「風薫る」をはじめとする3編は、レトリック豊かに少年少女を描いているが、やや軽い。その軽みも、作者の狙いか。

 K不二夫さんの「痕跡」は、生きたという痕跡を残したい、という切実な願いを表現した。

2010年7月23日 (金)

詩誌「アリゼ」第137号

001  兵庫県に在住の詩人、S陽子さんが、同人詩誌「アリゼ」第137号を、お便りを添えて、送って下さった。

 今号は「大野新 追悼号」とも呼ぶべく、彼の詩6編と、S陽子さんの「日溜まりの中で」を含む、追悼文12編が載っている。

 大野新さんは、同人ではなかったが、詩誌の合評会に必ず参加した、とあり、僕は「アリゼ」の寄贈を長く受けながら、その事を知らなかった。

 詩誌「青魚」№72のT晃弘さんの「あとがき」や「福井県詩人懇話会会報」第24号によると、大野新さんは、1992年11月15日、旧・福井新聞社会館の地下ホールで催された「『詩集ふくい ’92』出版記念のつどい」にて、「私詩をどう超えるか」と題して講演をおこなった。それを聴いたことだけが、大野新さんと僕の関わりである。

 他に詩19編と、「船室」と題するエッセイのコーナーなど。

2010年6月24日 (木)

詩誌「角」第20号

004_2  坂井市に在住の詩人、Nとしこさんが、同人詩誌「角」の第20号を送って下さった。

 「角」は、嶺南地方を主として、ほとんど福井県内に在住の詩人を同人とする詩誌である。

 O純さんの聴覚をうたった「蝸牛」、Nとしこさんの抑制が取れ始めた「詩えよ」、故・詩人の南信雄さんを偲んだS章人さんの「ばかでかい岩」などに、心惹かれる。

 またI勝さんの映画論連載「僕のなつかしシネマ館」第9回、「市川崑の『おとうと』」が、5ページにわたって熱弁をふるう。

 聴覚を蝸牛に喩えることは詩にあることだから、O純さんの「蝸牛」の比喩は、とても飛躍している。

2010年6月 6日 (日)

「群青」編集会議

001  午後2時より、「喫茶コケッティ」にて、同人詩誌「群青」第18号の編集会議を持った。

 集まったのは同人のうち、僕、こぐま星座さん、AUさんの3名である。

 同人のKMさんは、都合により欠席。ただし以前に、彼女のゲラは郵送し、校正を済ませて、僕の手に戻っていた。

 僕が、パソコンのワードで打って用意した誌面稿は、「群青」第18号の、目次、詩4編、エッセイ1編、奥付けの7枚である。

 会議はすぐ済んで、あとはよもやま話である。僕はこぐま星座さんに、借りていた「寝ながら学べる構造主義」を返す。

 AUさんが、詩と小説をガンガン書いているそうで、圧倒される。

2010年5月21日 (金)

同人詩誌「アリゼ」第136号

001  兵庫県に在住の詩人、S陽子さんが、同人詩誌「アリゼ」第136号を送って下さった。

 2010年4月、アリゼの会・発行。

 「アリゼ」は、兵庫県在住の詩人をおもな同人として、長崎県、大阪府、和歌山県その他に在住の同人を含む。

 作風は穏やかなものが多いようだが、水面下は不安定というところか。

 慣用句を多用した作品があって、詩としては避けたい。

 R一さんの、「昆虫記-繭」という作品に惹かれる。

 暗喩に暗喩を重ねるのは、詩の一手法だけれども、つよく迫ってくる力がある。

 8編のエッセイにも、しみじみとする。

2010年5月18日 (火)

同人詩誌「青魚」№72

No72_002  福井県鯖江市に在住の詩人をおもな同人とする詩誌、「青魚」のNo.72が出来上がってきた。

 僕は4編のソネット、「ウィンク」、「仲間の死」(Mひひなさんの死を悼んだ作品)、「助け」、「同伴」を、2段組2ページに載せてもらった。

 特筆すべきは、T幸男さんの「里の時雨」ほか29編と、S誓道さんの「ボクは共命鳥の片方の頭・ほか」だろう。

 T幸男さんの作品は、ペン書き原稿を縮尺印刷して、長短30編の詩である。

 以前のような、世を憤るというか、警世の句は少なくなり、少年時や若年時を懐かしむ作品が多くなったようだ。

 S誓道さんの作品は、9編の詩に、「断簡集(九)」と題する箴言集が2段組80ページ続く。

 熱心な信仰告白の詩として、現代に珍しいだろう。

 

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