カテゴリ「詩誌」の224件の記事 Feed

2009年11月24日 (火)

同人詩誌「青魚」№71

001  鯖江市・在住の詩人、T晃弘さんが、初めてわが家に来てくださった。

 応接室に招じて、妻の差し入れたコーヒーと菓子を摂りながら、しばらく詩などの話をした。

 彼は、同人詩誌「青魚(せいぎょ)」の発行人であって、新刊の№71を持ってきてくださったのである。

 僕は同誌に、ソネット4編、「かたつむり」「雑誌」「背理」「忙しい」を載せて貰った。僭越ながら、巻頭掲載である。

 詩を2ページ、4編載せて貰ったからといって、多いと思ってはいけない。

 T幸男さんは40編22ページ載せているし、K学さんは短詩や短章を89ページも載せている。年2回発行を目途の詩誌とはいえ、驚くべき創作力である。

 ぼちぼち読んでゆこう。

2009年11月 6日 (金)

同人詩誌「群青」第16号

001  僕が編集している同人詩誌「群青」の、第16号が出来てきた。

 今号より当分、AUさん(女性)が寄稿してくださる事になった。彼女の「はりがねの空」は、先鋭的で繊細な詩風をみせる。

 温泉イグアナさんの「ずべずべの粘膜の中のオレの指」は、性的フラストレーションにことよせて、社会のストレスとその解消を示唆する。

 KMさん(女性)の「種が飛ぶ」は、終わり2行「野の花のようにこころのままに/種になって、飛ぶ」と、新しい出立を決意する。

 僕のソネット「信じたくなる」は、終連「波乱の多い生だったが/予定調和を/信じたくなる」と、心の安定を示す。

 他にエッセイが1編。

 出稿者4名のささやかな同人詩誌だが、大切にしていきたい。

2009年10月 7日 (水)

詩誌「木立ち」第104号

002  こぐま星座さんが、同人詩誌「木立ち」第104号を持って、わが家を訪ねてきた。彼は、僕の編集する詩誌「群青」の同人でもある。

 「木立ち」は、福井県内に在住の同人を主とする詩誌である。

 2009年10月発行、同人10名。

 N悦子さんの「銀河祭」は、世界を歴史的に地理的に丸ごと表現しよう、とする作品である。

 こぐま星座さんの「ハマチ小学校」は、ハマチを捌く現場と、詩人としての自問自答を、二重写しにしている。

 今号より新参加のH裕子さんの「雨、或いは涯て」が、いきなり比喩の多い、深い世界を展開している。

2009年10月 6日 (火)

詩誌「角」第18号

003  敦賀市に在住の詩人、O純さんが、同人詩誌「角」第18号を送って下さった。

 「角」は、嶺南地方の同人を主とする詩誌である。

 巻頭、O純さんの「心がちぢむので」が載っている。

 小学校校長として教職を去り、「福井県詩人懇話会」の代表を降り(現・顧問)、ペンネームの通り純粋な時間を送っていられるようだ。

 全7連より、以下に最終連を引く。

少年のときのように

青い空に両手を高く広げて

ちぢんだ背を伸ばします

ちぢんだ心を広げます

 S章人さんは、文学評論を書いていたかたのように記憶しているが、今号の「沖の火」など、ずいぶん進んだ詩を書いている。

 T常光さんの「水の行方」に情念が籠もる。

2009年9月29日 (火)

詩誌「水脈」40号

003  吉田郡にお住まいの詩人、辻Kさんが、詩誌「水脈」40号を送って下さった。

 「福井詩人会議・水脈」発行、2009年9月・刊。

 40号記念号ということで、内部よりK通夫さん、S周一さんが、文章を寄せている。

 年2回発行を続けてきて、来年には20周年を迎える。

 詩作品では、I冴子さんの「忘れない」(一)(二)が、感動的だった。孫恋いの作品だけれど、両腕や耳元の感覚に、去った孫の記憶が残って、いとしさを募らせる、というもの。

 なお「水脈」40号には、詩、詩人論の他に、俳句、小説、社会評論なども載っている。詩誌としては、どうだろうか、疑問が残る。

2009年9月28日 (月)

詩誌「アリゼ」第132号

004  兵庫県・在住の女性詩人SYさんが送ってくださった同人詩誌「アリゼ」第132号を読みおえる。

 SYさんが福井県出身のご縁で(何回か、お会いした事もある)、「アリゼ」を欠かさず送って下さって、有難い事である。

 詩作品を読み通して感じるのは、童話化した作品が多いことである。童話の特性は、空想性と単純化だろうか。

 詩の童話化が、時代への迎合か、抵抗か。

 僕がこんな事を書くのは、戦時下の木下順二の業績を思うからだ。

 詩が、知性よりも感性に訴えようとするのは、文学として一歩後退である。

2009年7月13日 (月)

詩誌「アリゼ」第131号

003  西宮市に在住の女性詩人SYさんが、同人詩誌「アリゼ」第131号を、送って下さった。

 通読して、1種のマイナスな雰囲気を感じる。たとえて言えば、死の匂いのような。

 なにも、同人が死に惹かれている訳ではない。

 日本の不幸な社会状況が長く続いて、厭世気分が満ちているようだ。

 NNさんの詩「焼跡の靴匠」は、ドラマ性、幻想性に加えて、人生の重みもあり、優れた作品だ。

 福井出身のSYさんの御縁で、詩誌「アリゼ」を、号を欠かすことなく読ませてもらって、同人の清心とレトリックに感心している。

2009年6月25日 (木)

詩誌「群青」第15号

003 僕が編集・発行の役をしている同人詩誌、「群青」の第15号が出来てきた。

 同人は僕を含めて3人の、ささやかな詩誌である。

 巻頭の僕の詩「守るべきもの」は、最近になって得た、心のやすらぎをのべたもの。

 こぐま星座さんの「発熱性タテ社会」は、神様から豚インフルエンザウィルスにいたるまで、「宇宙まるごとの不満」が、地球温暖化の原因だと、皮肉る。

 KMさんの「とかげ」は、お孫さんがトカゲを捕まえた1幕と、そのあっけない結末を描く。

 また彼女はエッセイ「『信頼』 からの開放」で、「信頼」に応えてきたイチローが、満身創痍の第2回WBCで、人々の信頼から開放されたのではないかと述べる。

 表紙と目次ページのカットも、彼女の作である。

2009年5月20日 (水)

詩誌「アリゼ」第130号

002  西宮市に在住の詩人・梓野陽子さん(ペンネーム)が、お手紙を添えて同人詩誌「アリゼ」第130号を、送って下さった。

 詩誌を送って下さるのは、ありがたいのだけれど、彼女自身の作品が、ここ数回は載っていないので、心配だ。

 「乗船者名簿」と題する同人名簿には31名が載っており、また号数も130号を数える。

 同人は詩作のキャリアも長いだろうし、情熱も保っているだろうと推測する。

 題材にもっと共感を持って、詩作品を描いてほしいと思うのは、僕が田舎者っぽいのだろうか。

 

2009年5月19日 (火)

詩誌「角」第17号

003  第7回「北陸現代詩人賞」贈賞式に参加した折り、福井市・在住の詩人・山田清吉さんが、同人詩誌「角」第17号を下さった。

 「角」は、福井県嶺南地方の詩人を糾合して再刊された詩誌だけれども、現在の同人には嶺北在住の詩人も多い。

 岡崎純さんの「捨身」は、みみずという生のぎりぎりの様を描いて、生の讃歌をうたう。

 山田清吉さんの「生死」は「生死は表裏一葉」の境地から、おだやかな生死が得られない戦争を糾弾している。

 家高勝さんの映画評論「僕の懐かしシネマ館 6」は、ポーランドの映画監督、アンジェイ・ワイダの「地下水道」「灰とダイヤモンド」を、熱く語っている。

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