カテゴリ「小説」の116件の記事 Feed

2013年8月 4日 (日)

朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」

Cimg7140_2 朝井リョウの小説、「桐島、部活やめるってよ」を読みおえる。

 このブログの7月16日付け記事で、入手を紹介した4冊の内の、1冊である。

 集英社文庫、2013年6月・13刷、帯。

 作者が大学生時代の2009年、第22回小説すばる新人賞を受賞した、デビュー作である。

 5名が語る6編の話が、バレーボール部(キャプテン)を辞めるという話の広がった桐島をきっかけに、高校生の生活と心情を描く。

 授業や家庭は描かれなくて、部活、恋、遊びの話が多い。

 しかし、過剰な自意識の抑圧や、自分と周囲の者の将来への不安、クラス内・部活内の格差も描かれて、読み応えがある。

 短編小説「東原かすみ~14歳」を加えている。

2013年8月 1日 (木)

句集、他

 1昨日(僕の休日)にS外科医院でリハビリを受けたあと、久しぶりに「BOOK OFF 米松店」へ寄り、4冊を買った。

 いずれも1冊105円である。

  • 高野日佐子・句集「ひとつ日傘に」2007年・ふらんす堂(箱・帯)
  • 入野ゆき江・句集「清流」2010年・ふらんす堂(箱・帯)
  • 室井佑月「熱帯植物園」2000年・新潮文庫
  • 内田樹「疲れすぎて眠れぬ夜のために」2009年・角川文庫

 少しだけ前の句集が、僕の創作の刺激になる。

 室井佑月は、僕にとって新しい作家の本も読まなければ、と思って。

 内田樹の評論を、そのまままともに受け取る訳ではない。


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2013年7月16日 (火)

歌誌と文庫本

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 今日の昼、結社誌「コスモス」8月号が届いた。

 7月13日(土曜日)には発送されたのであろう。連休明けに届くよう、編集、発送を急いだものだろう。

 それで気がついて、午後にショッピング・モール「パワーセンター ワッセ」内にある書店、「KaBoS ワッセ店」で、総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)8月号を買った。

 同店にて、朝井リョウの小説「桐島、部活やめるってよ」(集英社文庫、2013年13刷)を買った。

 しまいの古井由吉「聖 栖」(新潮文庫、1986年・刊)は、Amazonのマーケットプレイス「KOOKBOOK」に注文して、届いた本である。

2013年7月13日 (土)

芦原すなお「ルフラン」

Cimg7110 芦原すなお(1949年・生)の短編小説集、「ルフラン」を読みおえる。

 小学館文庫、1999年・刊。

 写真のカバーが汚れているが、裏には「BOOK OFF」の値札が付いたままである。

 彼の小説では、2009年4月25日の記事(←リンクしてある)に書いた、「松ヶ枝町サーガ」以来である。

 この本には、8編の短編小説が収められる。

 いずれも40歳代の既婚男女が、ドタバタ悲喜劇のあとにハッピイ・エンドでしんみりさせようとしているようだが、僕はあまり乗れなかった。

 環境の違い、年齢の違い、のせいだろうか。

 最近の僕は、小説を読もうとする時、軽いもの、短いもの、を選びがちでいけない。

2013年7月10日 (水)

小さな買物

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 先日、Amazonのマーケットプレイス「不死鳥BOOKS」に注文していた、古井由吉の小説「櫛の火」(新潮文庫、1981年・刊)が届いた。

 彼の作品は、難渋する文章が多いが、1部に熱心な愛読者がいるようだ。

 古井由吉の文庫本が、Amazonに現れだしたようで、歓迎している。

 昨日、電器量販店「百満ボルト本店」へ行って、小さな買物をした。

 右の写真の、円筒形のものは、液晶用ウェットクリーニングティッシュである。初めて買った。これまでパソコン画面の汚れを取るのに苦労していたから。

 その下の青いシートは、マウスパッドである。2つとも、エレコム製。

2013年6月17日 (月)

鷺沢萠「駆ける少年」

Cimg7056 鷺沢萠の小説集「駆ける少年」を読みおえる。

 文春文庫、1995年・刊。

 彼女(さぎさわ・めぐむ)は、1968年・生、2004年・没(自死)、享年35.

 この文庫本には、「銀河の町」、「駆ける少年」、「痩せた背中」の、3作品を収める。

 市井の人々を描いて、今からすると、戦後昭和の匂いがする。

 「痩せた背中」では、同棲する男の浮気続きに苦しんで、自殺未遂・発狂する娘の話が哀れである。

 この頃の小説には、プロット(筋書き、構成)に、無理(ご都合主義を重ねる)がない。

 彼女には、ファンが今も運営する公式サイト「Office Meimei」(←リンクしてある)がある。

 

2013年6月16日 (日)

買い物3件

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 昨日今日に入手したものを紹介する。

 まず左上は、古井由吉の短編小説集「椋鳥」(中公文庫、1983年・刊)である。

 Amazonのマーケットプレイス「古本買取本舗」で、販価1円(+送料250円)で出ていたので。

 右上は、「ニンテンドー3DS LL」である。

 NTTのポイントと、追加金(着払い)で入手した。

 僕には、初めてのゲーム機である。インターネット接続はできなかった。

 ゲームソフトが付属していないので、3DテトリスをAmazonに注文した。僕には高価だ。

 以前にAmazonに買った「伝統玄米黒酢」720ミリリットル入りが切れかけたので、リピートの注文をした。体調に良いようである。

2013年6月 3日 (月)

原田マハ「夏を喪くす」

Cimg7024 先の5月29日の記事(←リンクしてある)、「原田マハと囲碁年鑑」で入手を報せた、原田マハの文庫本2冊のうち、「夏を喪くす」を読みおえる。

 4編の短編小説、「天国の蠅」「ごめん」「夏を喪(な)くす」「最後の晩餐」を収める。

 最後の「最後の晩餐」の終え方には、僕は驚いた。不明人物を捜すミステリー的興味で読者を引っ張っておきながら、その人物は探索者自身だった、という終わり方だ。ストーリーに整合性(論理性、とは言わないが)が無い。読者を軽んじている(いくら執筆が忙しいとしても)。僕の読み方が正しいなら。

 「その終わり方、アリ?」という小説が最近にあるらしい事は、読書ブログの幾つかの記事を読んで知っていたので、茫然とはしなかった。

 「ごめん」には好感を持ち、「夏を喪くす」がそれに次ぐ。

 「天国の蠅」は自伝っぽいが、作り話だろう。

2013年5月29日 (水)

原田マハと囲碁年鑑

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 今、原田マハという女性作家の小説が、多く読まれているらしい。

 読書方面のブログランキングの記事に、多く出てくる。

 それで僕も、Amazonのマーケットプレイスで、古文庫本2冊(販価・各1円)を買ってみた。「夏を喪くす」(講談社文庫、2012年・刊)と「一分間だけ」(宝島社文庫、2009年・2刷)である。

 現に「夏を喪くす」を読み始めている。それぞれ読みおえたなら、ここで報告する。

 また「2013囲碁年鑑」が発売されている事を知り、Amazonに注文して取り寄せた。

 日本棋院、2013年6月1日・刊。

 プロ囲碁棋士のタイトル戦棋譜、他の情報が収められる。

 去年5月20日の記事、「2冊の本」によると、2012年版が47年ぶんめとあるので、この2013年版は、48年ぶんめとなる。

 今は所蔵するだけだが、いつか必ず、用いられる日が来るだろう。

2013年5月 7日 (火)

村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

Cimg6949 村上春樹の新作小説、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を、アマゾンに予約注文し、その本が届き、先日に読みおえた。

 文藝春秋・刊、2013年1刷。

 「ノルウェイの森」(僕はこの小説のストーリーをよく覚えていないが)と同じく、徹底したリアリズムで描かれている。

 それは前作、「1Q84」3部作と比べれば、判然とする。

 ストーリーは、成人する頃の苦難と、30何歳かになっての、傷の回復への旅である。成人になる頃の苦難は、誰にでも訪れるものだ。

 僕はその挫折に耐え得ずして、大学を中退してしまったから、回復への巡礼もなかった。宗教ではない救いを僕は得ており、仕事も定年後であり半分降りている。

 その苦難を経て、順調に生きた人は、ある時その苦難を心理的に解消したいものだろう。青春と大人への出発の、1つの物語である。

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