小学館、1985年・刊。
5冊シリーズの3冊めで、今月12日の記事(←リンクしてある)、「同 夏」に続くものである。
秋の風物としては、山間の紅葉、稔り田・刈り田くらいしかない。
旧型の1輌電車、2輌電車が、それらを縫って走るさまは、ノスタルジーを呼ぶ。駅名表示板の写真を集めた3ページも、民俗的でかえって興趣深い。
それとは別に、「愛子(あやし)駅」が紹介されていて、漢字の印象と訓みの印象が、これほどかけ離れているのも珍しい。
僕は鉄道マニアではないので、これらの鉄道が現在、どのような様か知らない。
朝日新聞社、1991年・刊。帯付き、157ページ+索引。
今月2日の記事(リンクしてある)「同 2」に続き、この3冊シリーズの終いである。
日本を含む世界の、25種類の花が、栽培者、保護者、研究者などとともに紹介されている。
中でもアフリカの砂漠に生長するキソウテンガイ(奇想天外)は、僕は初めて知った。樹齢1500年の株もあるという。
麻薬に関わる、ケシの栽培、コカの葉の使用についても語られる。
この巻は写真のスペースが大きい。日曜版の読者から、意見があったのだろうか。
これからはもう、このような企画はありそうにない。
昨年12月16日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「同 1」に継ぐ本である。
1991年、朝日新聞社・刊。帯つき、161ページ。
世界(日本を含む)の26種類の花を取り上げて、大きな写真と、取材記事等で紹介している。
政治や貧困と絡める記事が多くて、困る。
園芸愛好家の立場で言えば、新品種育成(発見)、新しい栽培法の記事を、それらも取り上げられているのだが、もっと多く見たかった。
花を求めて世界を回るという、大がかりな事業も、当時の朝日新聞社ならではの事だ。
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