カテゴリ「ノンフィクション」の90件の記事 Feed

2012年7月18日 (水)

少し買いました

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 一昨日(月曜日、海の日)に、「BOOK OFF 板垣店」へ行く。欲しいような本はなく、新しい作家の作品に入り込む勇気もなくて、DVD「踊る大捜査線 2 レインボーブリッジを封鎖せよ」を買った。

 昨日(火曜日、僕の指定休日)には、結社誌「コスモス」2012年8月号が届いた。

 また書店「KaBoS ワッセ店」へ行き、発売されたばかりの総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2012年8月号を買った。

 同店内の古書店で、川上弘美「ニシノユキヒコの恋と冒険」(新潮文庫、2007年2刷)と、高村光雲「幕末維新懐古談」(岩波文庫、1995年2刷)を買った。

 この中で、内容を見たのはDVD「踊る大捜査線」だけだ。ネットや本から、ドラマへ移ると、実写版は妙にリアリティがある。僕が、ドラマに慣れていないせいも、あるだろう。

2012年6月26日 (火)

エッセイ集「母の加護」

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 「’86年版ベスト・エッセイ集 母の加護」を読みおえる。

 日本エッセイスト・クラブ・編、文春文庫、1989年・刊。

 先の6月13日のこの記事、「’85年版 人の匂ひ」で、非難がましい事を書きながら、実はその続きを読んでいるのだ。

 60編のエッセイのうち、最も感動した箇所は次である。2度めの癌手術を受けた歌人・上田三四二(うえだ・みよじ)は、「病後の読書」で次のように書いた。

 「読んで、何に役立てようというのではない。私はただ知りたかった。世のすぐれた人達がどのように考え、どのように生き、身につけた知恵のかぎりをどのように表現しているかを、味わいたかったのだ」。

 またこの本には、詩人のエッセイ、ねじめ正一「いきなり小谷クン」、長田弘「コーヒー屋で馬に出会った朝の話」、三木卓(小説家でもある)「ポケット」を収め、新鮮である。

2012年6月23日 (土)

4冊を買う

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 今日午前、久しぶりに書店「Super KaBoS ワッセ店」へ行き、4冊の本を買った。

 まずは毎月買っている、「歌壇」(本阿弥書店)7月号である。毎月16日くらいに発売なので、今回は僕が少し遅れた。

 Word関係で良い本があったら、と思っていたので、朝日新聞出版の「ワード2010で困ったときに開く本」を買った。同社の「パソコンで困ったときに開く本 Office 2010」、インプレスジャパン「できるWord2010」も既にあるのだが、関心のある肝心な所がわからなかった為め。

 文庫本2冊は、同店内の古書店で100円均一ワゴンセールより買った。

 吉田絃二郎「小鳥の来る日」(新潮文庫、1996年)は、往時の流行作家の感想集である。

 もう1冊は、井上荒野の小説「グラジオラスの耳」(光文社文庫、2008年3刷)である。


2012年6月13日 (水)

エッセイ集「人の匂ひ」

Cimg6098_4 「’85年版ベスト・エッセイ集 人の匂ひ」を読みおえる。

 文春文庫、1989年・2刷。

 日本エッセイスト・クラブ・編。52編。

 5月13日の記事「’83年・版、耳ぶくろ」、6月9日の記事「’84年版 午後おそい客」に続く、3冊めである。

 村上春樹「納豆をめぐる朝食あれこれ」、村上龍「全仏オープンテニス」、阿久悠「畳二枚の座敷牢」などが新しい。日本がバブル経済に入ってゆく時代である。

 個人的には、長部日出雄「二頁の伝記―追悼 唐牛健太郎」に惹かれた。

 僕はアンソロジーのエッセイ集より、個人の(文筆家でない)エッセイ集が好きだと、今になって知る。たとえば、女優・沢村貞子が晩年に書いた、数冊のエッセイ集など。

 多くの人のアンソロジー・エッセイ集だと、読み進むときの、気分のアップダウンが大きくて。

2012年6月 9日 (土)

エッセイ集「午後おそい客」

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 「’84年版ベスト・エッセイ集 午後おそい客」を読みおえる。

 文春文庫、1987年・刊。53編を収録。

 日本エッセイスト・クラブ・編。

 今年5月13日のこのブログで、初の’83年版「耳ぶくろ」を紹介して以来である。

 文筆や口説を職としない医師、科学者、俳優などに、僕の心惹かれる作品が多い。

 肩書きに「エッセイスト」とある人の文章は、力みがはいるのか、おおむね宜しくない。

 歌誌「コスモス」創刊者、宮柊二師のエッセイ「蜻蛉の細きは母の魂か」は、母を追慕する内容と共に、文末に(故人)と付されて、胸うたれる。

 萬葉集学者でもある中西進氏の、夜学生を描いた「壊れた電球」も感動的である。

2012年5月13日 (日)

「耳ぶくろ」

Cimg6001 日本エッセイスト・クラブ編「’83年度版ベスト・エッセイ集 耳ぶくろ」を読みおえる。

 文春文庫、1986年・刊。

 単行本は、1982年に発表されたエッセイより、1983年に初年度のベスト・エッセイ集として、61編の作品を収めて、文藝春秋社より発行された。

 僕はこのシリーズの文庫本を、この初年度より20冊、所蔵している。

 「耳ぶくろ」は僕の予想では、内容だけでなく、しみじみ・ほのぼのした世界かと思っていたが、そうでもなくて、競争意識等があるのか、厳しい世界だった。

 功成り名遂げた人物の人生余談が多い。

 その中で、作家・宮原昭夫氏の「漁師料理の旅」が、のちにテレビでもたくさん取り上げられた「漁師飯」の美味を伝えて、先駆的である。

 もし世の中が、豊かで自由な世界を目指すなら、芸術はそれを先取りするものだろう。

 封建遺制の残った世界など、論外だろう。

 詩人の交わりは、室生犀星「我が愛する詩人の伝記」の、詩友や後輩との交わりを範とすべきで、僕は何回も読み返している。

2012年5月 1日 (火)

江藤淳エッセイ集

Cimg5950 江藤淳(1932~1999)のエッセイ集「文学と私・戦後と私」を読みおえる。

 新潮文庫、昭和49年2刷。

 本冊にはカラーの紙カバーがあるが、汚れているので、写真では除いた。

 301ページに53編のエッセイ、他を収めたので、1編は短い作品が多く、読みやすい。

 読んでいる感覚は、穏やかなインテリのオジサンかな、と思わせる。

 彼の本を僕は、このエッセイ集しか読んでいないが、本業では保守派論客だったのだろう。この本の「戦後と私」の中に「私の家は『庶民』ではなかった…」と述べて、選ばれた民のプライドだけで彼は戦後を生き抜いたのか、と思わせる。

 しかしエッセイでは、この市民的しみじみ・ほのぼの路線が佳いので、人を世を恨む言葉ばかりでは、読者は楽しめないだろう。

2012年1月 7日 (土)

リルケ「若き詩人への手紙 若き女性への手紙」

Cimg5590 詩人リルケ(1875~1926、オーストリア生れ)の、「若き詩人への手紙 若き女性への手紙」を読みおえる。

 新潮文庫、昭和53年・35刷。

 この本には紙カバーがあるが、汚れがあるので、写真では除いた。

 僕はこの書簡集を、何回か読んでいる。

 「若き詩人への手紙」は、現在の僕には、あまり参考にならない。孤独に自己の内面を見つめて詩作する、という心境に遠いようだ。

 「若き女性への手紙」は、興味深い。女性が幸運と不幸に繰り返し遭遇しながら、ついに幸福な境遇を得たらしい所で終わっている。

 また晩年の、「ドゥイノの悲歌」「オルフォイスによせるソネット」の、2大連作が完成した様も知られる。

2011年11月22日 (火)

金子光晴「ねむれ巴里」

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 金子光晴の自伝、「ねむれ巴里」を読みおえる。

 中公文庫、昭和56年・再版。

 同じ中公文庫で、彼の異国放浪記、「どくろ杯」、「マレー蘭印紀行」を読んできて、これで3冊めである。

 あと「西ひがし」が残っている。

 この本では、彼は妻とともに、パリの底辺で、安定した生活の資もないまま、さまよい生きる。

 この放浪が、戦時中に唯ひとり反戦詩を書く強靭さを生むのだが、海外旅行の1度さえない僕には、その経緯がわからない。

 最後に彼らは、旧知のベルギー人(会社を経営し、富裕)の援助で旅費を出してもらい、日本に帰国した。

2011年9月12日 (月)

白石公子「ありそでなさそで」

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 詩人・白石公子(しらいし・こうこ)のエッセイ集、「ありそでなさそで」を読みおえる。

 文春文庫、1995年・刊。

 僕は彼女のエッセイ集、「日曜日の捜しもの」を読んで、このブログの記事にした事がある。

 話題になったエッセイ集、「もう29歳、まだ29歳」に続く、30歳になった独身女性が紡ぐ「ありそでなさそで」である。

 世の男性(あるいは女性も)の好奇心を知っての、日常生活の1枚1枚を描いている。

 当時は少なかった非婚も、今では男性・女性とも、多くなっている話を聞く。

 彼女は今どうしているのだろう?

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