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2009年5月の25件の記事

2009年5月30日 (土)

庭の花

003 002_2  庭では、わずかに花が咲いている。

 左の写真は、皐月である。何の変哲もない、庭木用の皐月の花。

 右の写真は、花ザクロである。花が八重なので、実は生らない。

 いま実ザクロの苗を、鉢で育てているけれど、実が生るかどうか。

 鑑賞の花ではないので、写真をアップしないけれども、ウメモドキが開花中である。大小の蜂が集まって、唸りをたてている。

2009年5月29日 (金)

「1Q84」「おぱらばん」

002  村上春樹の新刊小説が発売されたので、「勝木書店 ワッセ店」へ行き、購入した。

 新潮社、2冊。

 内容は、情報がないので、まったく予測できない。

 以前は、小説を新刊単行本で買うのは、村上春樹、中上健次、大江健三郎、3人の作品だった。

 中上健次は亡くなり、大江健三郎は文庫本で買おうと(これから小説を書くかどうか、わからないけれど)思っているので、新刊単行本を買うのは(歌集を除いて)、村上春樹ひとりだけになった。

006  ついでと言っては失礼だが、堀江敏幸の短篇集「おぱらばん」を買った。

 新潮文庫、平成21年・刊。

 これの単行本は、平成11年に三島由紀夫賞を受けた、彼の出世作である。

 それ以前に彼の作品が出版されたか、どうか、わからない。

2009年5月27日 (水)

「道元禅師と永平寺の宝物展」

003  図録「道元禅師と永平寺の宝物展」を見おえる。

 平成6年、大本山永平寺・編集発刊。

 目録1番の「御開山自讃像 一幅」が良い。讃は道元自筆とされるし、元気と意欲に満ちた相貌で、次代以下の頂相とは違う。

 また道元自筆の「普勧座禅儀(国宝)一巻」にも惹かれる。一巻のうち、図録はわずかだけれど、新しい宗派を創める意欲が現れている。

 古い紙に墨筆の文字は、長年にわたって消えないものだと感心する。近代のインク印刷がかえって危うい。

 その他、将軍、天皇、政治家からの墨筆が古文書的にも面白い。

2009年5月26日 (火)

「新訂 一茶俳句集」

004  「新訂 一茶俳句集」を読みおえる。

 岩波文庫、丸山一彦・校注、2002年・20刷。

 一茶の約2万句より、校注者が2千句を選び、脚注を付した1冊である。

 朝日「日本古典全書」の「一茶集」も以前に読んだし、一茶の何が僕を誘うのだろう。

 「あの月をとつてくれろと泣(なく)子哉」や「痩蛙まけるな一茶是に有(あり)」の、弱小者への共感に惹かれるのではない。

 晩年に俳壇でそれなりに認められたところを除けば、幼少より死まで、悲惨な私生活を送ったところに惹かれているような気がする。

 なにも自分と重ねるのではないが、苦しみ続けた一生だと思う。

2009年5月25日 (月)

歌誌「歌壇」2009-6月号・他

 久しぶりに「パワーセンター ワッセ」へ行き、ATMコーナーで通帳記入のあと、敷地内の「勝木書店」で、本を少し買った。

 以下に列挙する。

 「勝木書店」にて

  • 歌誌「歌壇」6月号(本阿弥書店)

 同店内の「古書センター」にて

  • 福田英子「妾(わらは)の半生涯」(岩波文庫、1978年・21刷)
  • ギッシング「ヘンリ・ライクロフトの私記」(同、1988年・26刷)
  • ヴェルコール「海の沈黙 星への歩み」(同、1985年・16刷)
  • 作者不明「ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯」(同、1990年・12刷)

2009年5月24日 (日)

「第十回 高野山大宝蔵展」

002  図録「第十回 高野山大宝蔵展」を見おえる。

 平成元年、高野山霊宝館・編集発行。

 特別公開として、「高松宮御下賜美術品」と「国宝 運慶作 八大童子像」がある。

 御下賜美術品は、狩野探幽・筆の「楼閣山水図 六曲一双」対、徳川慶喜公・筆の二幅など、公開の意図に対しては失礼かも知れないが、僕は骨董品の最高級品として、図版を眺めた。

 また「木造不動明王坐像」と「国宝 運慶作 八大童子像」も展示された。

 八大童子像は、エックス線写真や、形状についての詳しい解説も載っている。美術研究者には参考になるだろう。

 僕は、美術研究者ではないし、信仰も全くないので、国宝とはいえ、仏像に心打たれることはない。

2009年5月21日 (木)

職場の花壇

002 005  初夏の陽気が続いている。

 職場の花壇では、あちこちで花が咲いている。

 左上の写真は、四照花(やまぼうし)の花である。アメリカハナミズキと仲間らしい。(松本様のご指摘により、ヤマボウシではなく、エゴノキと判明しました。失礼致しました)。

 右上の写真は、撫子系の花である。

 下の写真の、青紫の小花の群落と。黄色い花の一群れは、名前不詳。

008 006

2009年5月20日 (水)

詩誌「アリゼ」第130号

002  西宮市に在住の詩人・梓野陽子さん(ペンネーム)が、お手紙を添えて同人詩誌「アリゼ」第130号を、送って下さった。

 詩誌を送って下さるのは、ありがたいのだけれど、彼女自身の作品が、ここ数回は載っていないので、心配だ。

 「乗船者名簿」と題する同人名簿には31名が載っており、また号数も130号を数える。

 同人は詩作のキャリアも長いだろうし、情熱も保っているだろうと推測する。

 題材にもっと共感を持って、詩作品を描いてほしいと思うのは、僕が田舎者っぽいのだろうか。

 

2009年5月19日 (火)

詩誌「角」第17号

003  第7回「北陸現代詩人賞」贈賞式に参加した折り、福井市・在住の詩人・山田清吉さんが、同人詩誌「角」第17号を下さった。

 「角」は、福井県嶺南地方の詩人を糾合して再刊された詩誌だけれども、現在の同人には嶺北在住の詩人も多い。

 岡崎純さんの「捨身」は、みみずという生のぎりぎりの様を描いて、生の讃歌をうたう。

 山田清吉さんの「生死」は「生死は表裏一葉」の境地から、おだやかな生死が得られない戦争を糾弾している。

 家高勝さんの映画評論「僕の懐かしシネマ館 6」は、ポーランドの映画監督、アンジェイ・ワイダの「地下水道」「灰とダイヤモンド」を、熱く語っている。

2009年5月18日 (月)

江國香織「ウエハースの椅子」

003  江國香織の小説、「ウエハースの椅子」を読みおえる。

 ハルキ文庫、2006年8刷。

 女性の恋愛心理がよく描かれていると思う。

 ただし妻子ある男性との不倫だけに、腰をおろせない「ウエハースの椅子」のように、幸福に安住する事ができない。

 登場人物が泣いたり、読者を泣かせるのは良いが、作者が泣いてはいけない、と言われるように、この小説では作者が恋愛中のように見えて、リアリスティックではない。

 このような事を書くのは、男性論理か。

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