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2009年6月の29件の記事

2009年6月 9日 (火)

大江健三郎「さようなら、私の本よ!」

001  「Amazon」より、大江健三郎の小説「さようなら、私の本よ!」が届いた。

 講談社文庫、2009年2月・刊。

 何を買う気もなく、Amazonのショッピング・サイトを見ていたら「オススメの商品」として、この本が出てきた。

 題名は小説らしくないが、内容は小説らしいので、さっそく注文した。

 本の出版状況に詳しくないので、このような所で新刊(文庫本として、を含む)を知る。

 システムがよくわからないのだけれど、「お急ぎ便」で翌日配達、送料も無料である。

 この小説の内容は予見できない。

 大江健三郎の小説が、未読のまま6冊も溜まって(いずれも講談社文庫)、気の重いことだ。

2009年6月 8日 (月)

「愛蔵版 日本のやきもの 六」

004_2 「愛蔵版 日本のやきもの 六 九谷 伊万里 柿右衛門 鍋島」を見おえる。

 昭和52年、講談社・刊。

 九谷は、隣県の窯産なので親しみは感じるが、彩色が派手すぎるものがあり、反発も感じる。

 伊万里では、「染付」の語の、陶磁器界における意味を、初めて知った。それくらいの僕のレベルである。

 柿右衛門の赤は、朱色がかったものが多く、可愛げがある。

 鍋島の文様は豪華で、好感を持つ。

 写真は、本体カバーの表である。照り返しが入って、いけない。

 このシリーズは全8巻で、ようやく第6巻まで来た。あと2冊と、付録がある。

2009年6月 7日 (日)

長野まゆみ・他

 「勝木書店ワッセ店」へ行き、日本棋院の「囲碁年鑑2009」を、取り寄せ依頼した。

 そのあと、同店内の「古書センター」で、古本を買った。

 以下に列挙する。

 A型、O型、の本はすでに読んでいる。

  • Jamais Jamais「AB型自分の説明書」(文芸社)

 長野まゆみの小説5冊(いずれも河出文庫)

  • 「夏至南風(カーチィベイ)」
  • 「カンパネルラ」
  • 「天体議会」
  • 「雨更紗」
  • 「三日月少年漂流記」

2009年6月 6日 (土)

「歌壇」2009-6月号

004  総合歌誌「歌壇」2009-6月号を読みおえる。

 特集のテーマは、「写実短歌再考-方法としての『写実』を見直す」である。

 編集部も、またぞろ「写実」などと言い出して、歌人の心を惑わせないでほしい。

 30首連載の栗木京子「青い手帖の旅人」は6回目、「しらまゆみ」である。

 その中に、僕にわからない語句が、いくつかあった。「三月の世の鋭角を削ぎながらメジロ飛び交う」「少女とは青きりんごを赤く食む口にあらずや」など。

 「コスモス」関係では、宮英子さんの巻頭20首「坂多きまち」、木畑紀子さんの評論「見尽くしたあとに」2ページ、藤岡成子さんの散文「『向上心』という刺激」1ページがある。

2009年6月 5日 (金)

「コスモス」2009-6月号

 「コスモス」2009-6月号を読みおえる。

 初めから「COSMOS集」までと、「新・扇状地」、他。

 「その二集」と「あすなろ集」の層が薄く、結社の将来に関わって、心配である。

 それと、若者を厚遇することと、甘やかすことは違うと、僕は思っている。

 歌集評を除く散文では、「展望」の松尾祥子さんの「若山牧水展」が、伊藤一彦の講演の意義を、よく伝えている。

2009年6月 4日 (木)

村松和夫・歌集「畑つ守」

002 東京都・在住の歌人・村松和夫さんの第5歌集「畑つ守」を読みおえる。

 2004年、六法出版社・刊。

 歌集名の「畑つ守」は、木のリョウブ(令法)の別名であるという。

 著者は「アララギ」を経て、「未来」創刊参加、現在短歌集団「未踏」主宰。

 著作に、合同歌集を除き5冊の歌集と、9冊の短歌評論集がある。

 歌風は、「アララギ」の筋を引いて、堅実な作品が多いようだ。

 以下に、7首を引く。

流れみれば流れの中のいろくずをみれば沁みたるひと日が終る

吹雪く音聞きていたりき取り返しつかぬ思いもすでにありにき

出でて来し吾が前にEveの像ありて余光の中に立ちていたりき

ゆくりなく入り来し園に白き花ひとつばたごの花過ぎんとす

Paradise追われんとして傾ける像ありしかば吾立ちどまる

鍔広き夏の帽子も失せにけり何時までもわれの戦後がつづく

午後行きて話さんとする種ぐさに網代木のこと澪標のこと

2009年6月 3日 (水)

堀江敏幸「おぱらばん」

002  堀江敏幸の短篇集「おぱらばん」を読みおえる。

 新潮文庫、平成21年・刊。

 僕は新潮文庫で、彼の「いつか王子駅で」「雪沼とその周辺」を読んでいる。

 「おぱらばん」は単行本としては、それらより先に発行されている。

 これらの短篇小説において、文学や美術の衒学趣味と、理性的ではない情動に入る主情主義は、元インテリ(予備軍)の心情を、くすぐるものがある。

表題作の「おぱらばん」は、アイテムが卓球とか辞典だったりして、僕にもわかりやすく、いや味が少なかった。

 彼が、三島由紀夫賞、芥川賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞、木山捷平賞、読売文学賞と、名立たる賞を受賞しているのに、読者の評価が今ひとつなのは、読者に媚びている所があると見られているからだろうか。

2009年6月 2日 (火)

白八重咲きアマリリス

002  玄関脇の軒下で、鉢植えの白八重咲きのアマリリスが1輪、開花した。白い地に赤みが混じる。莟がもう1つある。

 この球根は、数年前に砺波市のチューリップフェアへ行った時、妻が買ってくれたものだ。

 4球に増えたので、2年前に2鉢に植え替えた。

 そのうちの1株が去年に花を咲かせたので、職場の花好きな職員に差し上げた。

 この株も、明日に職場へ持って行って、別の花好きな職員に差し上げようと思っている。渡す相手も、ほぼ想定している。

 開花した株を差し上げるのは、軒下の鉢置き場が満杯だからである。冬場に取り込んでおく場所にも困る。

 

2009年6月 1日 (月)

同人詩誌「木立ち」第103号

002 同人詩誌「群青」第15号の編集会議ということで、僕と、こぐま星座さんと、神子さんが喫茶店「K」に集まったとき、こぐま星座さんがほかの二人に、同人詩誌「木立ち」第103号を下さった。

 彼は「木立ち」の同人でもあるから。

 今年のH氏賞と、北陸現代詩人賞を受賞した、中島悦子さんの作品「撥 鏤(ばちる)の赤」は、残念ながら、僕にはその良さがわからなかった。

 編集発行者の川上明日夫さんの作品「みせばや」は、題材としては現実を全く離れ、語感とイメージで世界を創り上げている。

 詩を生活派と芸術派に分けると、詩誌「木立ち」は福井の芸術派の牙城であり、また孤城である。

 

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