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近所のローソンで買った、「週刊アスキー」2009-11/24号を読みおえる。
表紙を見てもわかる通り、各方面からの短い記事の寄せ集めである。
情報は収まっているが、実際に何かをするには、説明不足だ。
新しいパソコンを買うには「ベストPC」などの月刊誌があり、パソコン自作には専門の月刊誌がある。
「最新ロボット」の記事は、本来の範囲をこえる。
専門の分野をもっと詳しく知りたければ、単行本がある。
この週刊誌に何を求めるかと言えば、速報性を生かして、「今、パソコン、ネットの世界はどうなっているのかな」という関心に応えるところにある。
しかし残念だが、記事の用語に、僕のわからないものが、たくさんある。
新潮文庫、松本美穂・訳、2007年・12刷。
作者は、1944年生まれのドイツ作家、法学者。
第1部は、15歳の少年「ぼく」と、中年女性・ハンナとの、性を含む恋。
第2部は、「ぼく」の前から消えたハンナが、ナチの収容所の看守だったとして、裁判で彼女が自分の文盲を隠したこともあって、終身刑の判決を受けるまで。
共に、僕はあまり関心を持てなかった。
終わりの第3部で、「ぼく」はハンナに、文学作品の朗読を吹き込んだカセットテープを送り続ける。彼女は、朗読の作品の本を、刑務所図書室から借りてきて、文字を練習して覚える。
中高年者が何か新しいことを覚える困難さを知っているから、僕は心うたれた。文字を覚えたことが、ハンナの生活に良い結果ばかりをもたらしたのでは無いようだけれど。
「パワーセンター ワッセ」内の事務用品店「Office Work」にて、詩誌「群青」発送用のA5封筒100枚入り1袋を買ったあと、敷地内の「勝木書店」に寄った。
同店内の「古書センター」で、「太田水穂全歌集」を見つけて買った。
同センターでは、全句集、全歌集、全詩集などが出ることは珍しい。
と言うより、僕は初めて見たのである。
短歌新聞社、昭和59年・刊。
箱に少し汚れがあり、本体の天と小口にシミがあるが、読むぶんには支障がない。2,000円の価格は、妥当だろうか。
1ページ13首の印刷は、楽に読める限度だろう。同社の「若山牧水全歌集」は1ページ20首で読みづらく、読書の中断したままである。
内容については、後日、読みおえてから書きたい。
2003年、風心社・刊。
彼女は、埼玉県・在住、「未来」所属。
親族の逝去、お孫さんの歌、海外旅行詠などの他、海外戦没兵士の慰霊の旅に出た夫に成り代わって詠んだ作品が異例だ。
庶民の短歌作者にとって、歌集は「心情の人生史」だと思う。
ある男性歌人が亡くなったあと、奥さんが創作ノートを読んで、「作品のレベルはともあれ、折々の夫の心情がわかって、なつかしい」と述べた1文があって、しみじみした。
以下にこの歌集より、7首を引く。
病む母が指折り待ちいし白砂糖の配給かなし五日待てず逝く
ジャングルに生死分かちし戦友の名を書き持ちて夫は旅立つ
道の端に椰子の実かかえストローに冷えたる果汁いっ気に飲みぬ
紫陽花は寄りあい咲くと姉言いぬひとりは寂しと受話器のむこう
ホノルルの街を日本語すれちがいエネルギッシュに夜はふけゆく
さくら花南風に舞いちり舞いあがり六十六歳おとうと逝きぬ
大いなる夕陽にながき影ふたつ移ろいはやき世を歩みきて
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