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このブログの、最近の変更事項が2つあるので、以下に記す。
1・人気ブログランキングに、新しいバナーを加えた。「ブログランキング」の画面では、自分の現在の順位と、その上下2つずつ(操作によって何位でも)、計5つのブログの順位を見られる。「INポイント」の画面では、1日ごとの7日ぶん、あるいは1週ごとの4週ぶんのINポイントや、この「ブログの値段」が見られる。
2・アーカイブはこれまで、当月を含めて、10ヶ月ぶんしか見られなかった。末尾に「もっと読む」を加えて、「サスケの本棚」の全記事を、1画面1ヶ月ぶんずつ、見られるようになった。ただし語検索の機能はないようである。
角川書店「増補 現代俳句大系」第2巻(昭和56年・刊)より、11番めの句集、森川暁水(もりかわ・ぎょうすい)の「黴」を読みおえる。
原著は昭和12年、同刊行会・刊。
高浜虚子はその序文で、一茶との類似を挙げるけれど、貧しく家庭的に恵まれなかった所が、そうだろうか。
一茶は俳句の宗匠として通したが、暁水は表具師として勤め、のちに古書籍商を経た。彼は妻帯したが、妻は病みがちで、子供は生れなかった。
この巻の末尾にも、俳句、一般文学、社会、の3段の年表が付されるが、昭和12年には、いわゆる日華事変が起こり、「日独伊防共協定」が結ばれ、日本は戦争へ入って行く。
「黴」のような、貧家庭を描いた句集は、後世に生き残った。
以下に5句を引く。
煮凝や親の代よりふしあはせ
うはごとをいうて泣きをり風邪の妻
貧乏の壁に枕や水中り
帯かへて門辺の妻や花火の夜
蚊がかほにあたる家路を疲れつつ
という訳で(昨日の続き)、SPEEDのアルバムCD「MOMENT」を聴く。自前のパソコンで。
副題に「THE BEST ALBUM」とあるが、歌詞冊子の末尾にファンクラブの紹介があるので、解散前のものと思われる。僕は芸能界に詳しくない。
全12曲が入っている。
デビュー曲(?)の「GO!GO!HEAVEN」がテレビに現れたとき、彼女たちの迫力は凄かった。「この歌が売れなかったら死んでやる!」くらいの意気込みを感じた。
すでに短歌を始めていた僕は、10首くらいの連作(未発表)を創った。
「White Love」は2バージョンがあって、「Christmas Standard」バージョンを、今ころに聴くのが佳い。イヴに聴くのは切なすぎる。
先の12月4日、「詩の研究会」でKMさんより(あずまさんより、頼まれたと)譲られた、あずま菜ずな詩集「枇杷の実ひとつ」を読みおえる。
2010年11月、能登印刷出版部・刊。
カバー、帯、「新・北陸現代詩人シリーズ」の1冊。
山梨県に生まれ、結婚して福井県に住む彼女は、新しい土地と家族の問題、それに癌手術の身心の苦しみを、キリスト教の信仰と詩作によって乗り越えて来たといえる。
彼女はケイタイやパソコンと無縁に生きてきて、近所への用の外出や遠回りの時、詩の発想を得る事があると、「あとがき」にある。
<著書>の欄をみると、彼女の第3詩集にあたるようだ。
巻頭の「結い目」より、初連を引く。
結い目
道草も
途中下車もゆるされない
未熟なと
いちずにそう思いつめていた
(後略)
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