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2012年1月の28件の記事

2012年1月 9日 (月)

スマートフォン

Cimg5593 今日の午前に、妻とドコモ店へ行き、ともに初のスマートフォンを買った。おもに妻の事情による。

 10時前に店へ行くと、まだ開いていなかった。喫茶店「モントリオール」の〇〇店へ行き、コーヒーを飲んだ。

 店では、未出荷品、入荷待ち品が多く、急ぐ僕たちは、新型品を買えなかった。

 僕はNEC製「MEDIAS PP」のFOMA端末型を買った。某電器量販店でカバーを買った。

 某ラーメン店でラーメンを(餃子と唐揚げとともに)食べて、帰宅した。

 僕は、取説を読みながら、電話通話、メール、このブログ等を見る事を成して、他はあとに回した。

2012年1月 8日 (日)

岡井隆「夢と同じもの」

 「岡井隆全歌集 Ⅳ」(思潮社、2006年・刊)より、今月2日の「神の仕事場」に続き、2番めの歌集、「夢と同じもの」を読みおえる。

 原著は、1996年、短歌研究社・刊。

 389首を収める。

 月報にある、大辻隆弘・編「岡井隆全歌集解題」では、この歌集の作品について、「新展開は見られず、深い倦怠感が漂っている」と書かれる。

 僕は、進展はないが展開はある、と思ってこの歌集を読んだ。

 以下に8首を引く。

出て行ってネットプレイをするごとき愛のいくさもある 死螢よ

夏休み前ともなればうでたてのグリーンアスパラガスに近しも

かりがねや君の知らない会合で進退のややきはまる刹那

ゆつくりと螺旋階段を墜ちてゆく背中の匕首(ひしゅ)は<詭計(トリック)でせう>

荒すぎるオオデコロンて本当(ほんと)だよ耳もとへ来て「帰るわ」と言ふ

恩顧ある新聞社から帰り来て荒野の馬のやうだ 水呑む

一日(ひとひ)居て日毎ふかまる憂愁の(オレぢゃないてば)笹鳴日和

よいとまけとはなんですとたづね来し葉書のうへに滴るアロエ

2012年1月 7日 (土)

リルケ「若き詩人への手紙 若き女性への手紙」

Cimg5590 詩人リルケ(1875~1926、オーストリア生れ)の、「若き詩人への手紙 若き女性への手紙」を読みおえる。

 新潮文庫、昭和53年・35刷。

 この本には紙カバーがあるが、汚れがあるので、写真では除いた。

 僕はこの書簡集を、何回か読んでいる。

 「若き詩人への手紙」は、現在の僕には、あまり参考にならない。孤独に自己の内面を見つめて詩作する、という心境に遠いようだ。

 「若き女性への手紙」は、興味深い。女性が幸運と不幸に繰り返し遭遇しながら、ついに幸福な境遇を得たらしい所で終わっている。

 また晩年の、「ドゥイノの悲歌」「オルフォイスによせるソネット」の、2大連作が完成した様も知られる。

2012年1月 5日 (木)

笠井忠文「観覧車」

Cimg5585
 昨年12月20日に、同人詩誌「群青」のメンバーが集まった時、AUさんより僕が借りた詩集6冊のうち、最後の笠井忠文「観覧車」を読みおえる。

 2001年、乾季詩社・刊。

 彼の第3詩集。

 詩「撫でる」「贈り物」のある行によって、彼が医師だとわかる。

 僕は「医師は詩を書かないでほしいなあ」と思う。

 医学治療の緻密さと、詩を書く緻密さは、ベクトルを異にしている。

 単に僕の嫉妬かも知れないが。

 「観覧車」の作品は、淡々たる詩群である。

2012年1月 4日 (水)

大岩弘「夜陰に向かう」

Cimg5580 昨年12月20日に、同人詩誌仲間のAUさんより借りた詩集6冊(当日に記事あり)のうち、5冊めの詩集、大岩弘「夜陰に向かう」を読みおえる。

 2011年6月・刊、私家版、彼の第4詩集。

 先行する彼の詩集を読んでいないなど、細かい事は知れないけれど、防空壕に空襲を避けた幼年時代を過ごし(「小さな記憶」)、戦後は組合活動に加わり、母親も左翼活動に加わった(「一九六〇年代・青春」)。

 会社からの馘首に遭い(「解雇」)、妻との相克があり(「町外れの夕餉」)、心に無残さを感じながら再就職の職場に出勤する(「いつもの朝」)。

 戦後左翼の隆盛と後退を、身をもって、生活をもって体験した者の、詩によってのみ灯りを求めた(「我が詩を追って」)歩みが、誠実さをもって描かれる。

2012年1月 3日 (火)

積雪とウメモドキ

Cimg5574Cimg5575









 庭には、昨年末の積雪が、まだ残っている。左の写真は、ツツジの株に載る雪である。

 昨年9月27日の記事に、色づき始めたばかりの、ウメモドキの写真を載せた。

 今は落葉し尽くし、実は真紅である(右の写真)。

 しかし小鳥たちが、ピラカンサスの実とともに、食べようとしない。昨年中に2度か、除草剤(1年草の葉にかかると、根まで枯れるが、土中に入れば無害になる、というもの)を撒いたせいかも知れない。

2012年1月 2日 (月)

岡井隆「神の仕事場」

Cimg5578_2 「岡井隆全歌集」も最終の、第Ⅳ巻に入る。

 思潮社、2006年・刊。

 2重箱、月報あり。

 この巻には、「神の仕事場」より「旅のあとさき、詩歌のあれこれ」に至る、10歌集を収める。

 月報には、詩人・評論家の北川透との対談「詩歌の未来へ」、大辻隆弘・編「岡井隆全歌集解題」を収め、対談では歌人の個人的事情・内面を知るため、解題は彼の歌歴を概観するため、共に貴重である。

 初めの歌集、「神の仕事場」を読みおえる。

 原著は、1994年、砂子屋書房・刊、第15歌集。

 折句、意味のないオノマトペ、( )の使用など、意識的な試みをしている。

 以下に8首を引く。

みづうみに兄の波立ちしづかなる弟波(おとうとなみ)の来るをし待てり

ララ物資のやうなる愛といふ比喩も死にて半世紀経(へ)し夜の桜

月明に隅(すみ)くらぐらと見えながら何時(いつ)なにになるここの空地(あきち)は

麦飯の遠き力やわがおもひしづかに暮れて世界と違(たが)ふ

冷蔵庫にほのかに明かき鶏卵の、だまされて来(こ)し一生(ひとよ)のごとし

精神の集中をこそねがへれば見物人Aを立ち去らしめつ

二人居てなんぞ過ぎゆく尾長らの大竹群(おおたかむら)を過ぐる迅さに

噫(ああ)この外(ほか)老いたるぼくになにがある歌を算へて光を喰べて

2012年1月 1日 (日)

「コスモス」1月号

 新年あけましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いいたします。

 先日、歌誌「コスモス」2012-1月号を読みおえた。

 ただし初めより、「その一集」特選欄までと、「COSMOS集」、「新・扇状地」、「第五十八回O先生賞発表」の1部、他。

  「その一集」特選欄の冒頭に、ブルガリア在住のM佐枝子さんの5首が載っている。彼女は短歌的には孤絶の地にあって、毎月出詠し、欠詠する事もない。

 今回の事を、僕は喜ばしく思っている。作品は作品のみによって評価されるといっても、大きな事情は考慮されるべきではないだろうか

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