« 2012年9月 | メイン | 2012年11月 »

2012年10月の30件の記事

2012年10月10日 (水)

エッセイ集「お父っつあんの冒険」

Cimg6487
 日本エッセイスト・クラブ編の「’95年版ベスト・エッセイ集 お父っつあんの冒険」を読みおえる。

 文春文庫、1998年・刊。64編。

 この9月28日に紹介した、「’94年版 母の写真」に次ぐ本である。

 バブル崩壊後の不況が続くせいか、グチっぽい話、当たり障りのない話が多く、景気のよい話、ハッピィな話は少ない。

 中で、老作家・八木義徳(1999年に88歳で亡くなった)の、「老いの風景」に仄明るみがある。

 喫茶店の総ガラス張りの窓際から、人間風景を見物する事を楽しみにしている。

 よたよた歩きの老男性に”傲慢な”喜びを感じ、よちよち歩きの幼児に「生命の光の照射」を感じる。女性の一群の白い太腿に、目をまぶしくさせる”光源”を感じる。

 穏やかな老境を思わせる一文である。

2012年10月 9日 (火)

詩誌「群青」編集会議

 今日午後1時半より、詩誌「群青」のメンバーが喫茶店「K」に集まって、次号・25号の編集会議を持った。

 メンバーといっても、こぐま星座さん、AUさん、僕の3名である。

 まず、こぐま星座さんが、貸してあった写真集、「世界の猫カタログ」を返してくれた。

 昨日に紹介した詩誌「水脈」第46号が、「群青の会」宛てだったので、こぐま星座さんが詳しく読み、AUさんが持って帰り詳しく読む事になった。

 僕は、同人詩誌「青魚」新号・第77号をふたりに渡した。僕のソネット、10編を含む。

 さて、編集会議である。僕がパソコンで入力した誌面稿(目次、詩3編、エッセイ1編、奥付け)を見てもらう。こぐま星座さん、AUさんより、各1ヶ所の修正を言われた。

 あとは詩の事を中心に、四方山話である。今年7月24日に会ったきり(記事あり)なので、話題は多く、話が盛り上がった。

 午後3時過ぎに、散会した。

Phm10_0516
ダウンロード・フォト集より、湖の1枚。

涼しげである。

2012年10月 8日 (月)

詩誌「水脈」第46号

Cimg6479_2
 永平寺町にお住まいの詩人・T健隆さんが、詩誌「水脈」第46号を送って下さった。

 福井詩人会議・水脈、2012年9月30日・発行。

 今年4月6日に、45号を紹介 して以来である。

 扉詩のS周一さんの「食の日」が、先日の完全日食を描いて美しい。男女の邂逅に見立てて、「優しく/ゆっくり/軌道を重ね/抱き合った」という表現は、ファンタジックだけれど、無理がある気がする。

 Aなおきさんの短詩「木」は弟の死を描いて想いがあるけれど、すぐその孫への期待に移るのは、いかがなものか。

 「詩人会議」「水脈」は組織がしっかりして、会員へのバックアップも強いようだ。

 ただし「組織悪」という言葉があるように、自己解体する組織、良い意味での発展的解消があってよい。

 詩人グループなら、それが出来る筈だ。かつての「荒地」や「櫂」のように。

2012年10月 7日 (日)

大和田げんき祭り

Cimg6473Cimg6475








Cimg6478
 今日午前、F市大和田町で催されている、「大和田げんき祭り」へ行った。

 毎年10月初め頃の3連休に、大和田町の町民と企業が催している。

 メインは、全国のラーメン屋さんを始め、各地からの露店、県内各組織からの直販店など、50くらいの商店である。食べ物、アクセサリー等を売る。

 写真は、人物はまずいらしいので(混雑するくらいの人出だったが)、僕が買ったものを載せた。

 左上は、みたらし団子と五平餅、右上は広島焼きと桃ジュースである。

 左下は、おもちゃのブレスレット(腕輪)である。腕にはめる気はなく、オマジナイの1つに取っておくもの。

 特設ステージでの、少女たち(小学生?)のチアダンスを観た。

 車で一人、10時40分頃に会場・着、11時40分頃に発った。

2012年10月 6日 (土)

ドラマ「象の背中」

Cimg6469 先日、「BOOK OFF 米松店」へ行った時、柏原兵三の小説「独身者の憂鬱」(中央公論社、昭和53年・4版、箱、帯なし)と、このドラマのDVDを買った。

 主演の別所広司、奥さん役の今井美樹に惹かれて買ったのだが、原作を「秋元康が手がけた」とあり、ゲッとなった。

 今日の午後に、テレビでこのドラマを観た。本編124分。感動的なシーンも多かった。

 これは、中年男性の夢を描いている。

 仕事は会社・部長、プロジェクトの実現の目途もついた。

 優しい妻、しっかり者の息子、明るい娘に恵まれ、若い愛人もいる。

 48歳で末期肺癌、余命半年を告知されるが、治療を拒否。初恋の人、旧友などもう1度会いたい人に会い、兄とのしこりを解き、遺る家族の経済的な目途をつけ、ホスピスで家族に囲まれて逝く。老残を見せないで。

 悲劇のようで、再度言うが、これは中年男性の夢を描いた作品なのだ。

2012年10月 5日 (金)

赤花ミニ薔薇1輪

Cimg6467 キッチンの窓辺に置いてある、鉢植えの赤花ミニ薔薇が1輪、咲いたので紹介する。

 昨年3月に買った株である。

 この夏頃にも1輪ずつ幾花か咲いたが、花容が貧しいので、ブログに載せなかった。

 涼しくなりかけて、ようやく花容の豊かに(花びらが大きく、枚数も多い)なってきた。

 ただし写真の花は、花頂のつんと立った絶頂期を過ぎ、ややほどけかけている。

 なぜ絶頂期に写真を撮れなかったについては、理由がある。フラッシュを焚かず、自然光で撮りたい→日中に撮らねばならない→休日を待たねばならない→花がほどけてしまう、という理由である。

 この写真は、WindowsLiveフォトギャラリーで修整した。横長の写真の一部を正方形にトリミングし、露出、色温度を調整した。でも写真はまだ暗いようだ。写真を拡大すると、画面が荒れている。

 隣の黄花ミニ薔薇の株が7つくらい、莟を上げているので、咲かせられるか、見守りたい。

2012年10月 4日 (木)

「コスモス」10月号

 結社歌誌「コスモス」2012年10月号を、いつもの所まで読む。

 初めより、「その一集」特選欄までと、「COSMOS集」、「新・扇状地91」等である。

 「日本語こぼれ話 7」では、小島ゆかりさんが「いきなりの系譜」と題して、美川憲一の歌い出し「いいえ 私は 蠍座の女」の分析から、3歌人の6音初句切れの3首へ話題を持って行き、「『いきなりの系譜』の歌人たちは、ひるまない」と結んでいる。

 僕が付箋を貼った1首は、「COSMOS集」から「あすなろ集」特選のM節子さん「青梅雨のひる」5首(120ページ下段)の内の1首である。

降りつづく青梅雨のひる床を拭く屈まるわれの背にインコのせ

 慣れまつわるインコに、苦労と孤独を慰められているようで、他の4首と共に、静謐な心を思わせる。ペットを飼えない僕には、羨ましくさえある。

Phm10_0583
ダウンロード・フォト集より、清流の1枚。

本文と無関係。

2012年10月 3日 (水)

春日井建「友の書」

 砂子屋書房「春日井建全歌集」(2010年・刊)より、第6歌集「友の書」を読みおえる。

 原著は、1999年、雁書館・刊。

 1987年~1996年(49歳~58歳)の作品、387首を収める。

 彼の壮年時代にあたり、また国内、外国で幾人かの友人に恵まれ、歌集の題名ともなった。

 また老いた母を詠んで優しい。

 以下に7首を引く。

近づける死を手なづけし算段も商人(あきうど)なれば巧みなりしよ

されど肉は悲し汀にうち伏して火照る躰をしづめかねゐつ

さなきだに虚無の光ると見てゐたりダイヤのピアスある彼の耳

いかなる神も持たぬ誇りとさびしさや青のモスクに額を伏すとも

これ以上衰へてならじと起き出でて母が散歩に行く坂の径

知りゐしは人の一部に過ぎざりし当然を強き雨叩きゐる

路上こそわが家と言ひし若き日の流竄を今にもてあましつつ

Phm02_0302
ダウンロード・フォト集より、紅葉の一枚を。

10月に入ったが、当地は今日も、夏日だった。

2012年10月 2日 (火)

彼岸花とコスモス

Cimg6459Cimg6460









 家の近所の、小川に沿った道の路肩で、今年も彼岸花が咲いた。付近のあちこちで咲いている。

 細く裂けて反った花弁と、長い蕊が美しい。

 これも同じ道に沿った不耕作田の1画で、コスモスが咲いている。こぼれ種から生えたものだろう。

 この区画では、他の草花や野菜も育てられている。

2012年10月 1日 (月)

発根!

Cimg6457 赤花ミニ薔薇が1輪ずつ咲くたび、短い茎を付けて切り、小さい器(写真のもの)に4本、挿しておいた。

 その花も枯れてきたので、捨てようとすると、1本の下方に白いものが見える。根が生えたのだ!

 ミニ薔薇は挿し木で殖やせる(大輪系薔薇は、接ぎ木でないと困難)と聞いていたが、水の中で発根するとは。

 捨てるのは可哀想なので、このまま水の中で生かす事にした。

 ヒヤシンスなど球根の、水栽培みたいなものだ。

 花が咲くようになるまで、育つかどうか、わからない。

 ただし鉢植えにはしない。小さい鉢植えは、サボテン、蘇鉄など、水遣りを忘れても元気なもの以外は、苦手だから。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート