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2013年1月の28件の記事

2013年1月21日 (月)

山茶花2種

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 厳寒の庭に、3種の山茶花が咲いている。

 1種は、昨年12月18日付け記事、「南天と山茶花」で紹介した花である。

 左上の写真は、赤花一重。写真では幼木のようだが、大木の枝である。

 右上の写真は、白花八重。例年はもっと大輪なのだが、今季の花は小さい。

2013年1月20日 (日)

「リルケ書簡集 Ⅱ」

Cimg6713 全4巻の「リルケ書簡集」より、「Ⅱ」を読みおえる。

 1978年、国文社・刊。

 箱(写真は箱の表である)、帯なし。

 先の1月2日付け記事の、「Ⅰ」に続く本である。

 リルケの書簡は、未邦訳、(原文でも)未公開のものを含め、膨大な量にのぼるようだ。

 定住せず、訪問者、朗読要請などに困惑していた彼が、心静かに人と対する場が、書簡だったのだろうか。

 彼は「芸術を執るか、生活を執るか」の岐路で、「芸術を執った」のだろう。

 孤独(内面沈潜)を創作のため求めていたとはいえ、「侘しい」と洩らす書簡もある。

 内容は、文学的には貴重なものではない。ただ僕がこれから、リルケの詩を読む場合、親切に(親しくでもなく、かわいそうというのでもなく)接しられるようだ。

 

 

2013年1月19日 (土)

阿部みどり女「笹鳴」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第6巻(昭和56年・刊)より、4番めの句集、阿部みどり女(あべ・みどりじょ、1886~1980)「笹鳴」を読みおえる。

 原著は、昭和22年、河北新報社・刊。

 一力五郎・序、700句(作年順)、あとがきを収める。

 先の1月9日付け記事、「鈴木花蓑句集」に継ぐ句集である。

 彼女は「ホトトギス」より出発、のちに「駒草」創刊・主宰。

 昭和22年の発行でありながら、昭和17年・18年の句が少なく、それ以後の句を載せていない事は、事情はあろうが不審である。

 以下に5句を引く。

人下ろして廻す舳や花曇

たゞ一つ白きつゝじの返り花

父が墓百里へだつる椿かな

草の芽や夕日かゞやくゴルフ場

蘆花の碑にたてば木の実のひゞき落つ

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ダウンロード・フォト集より、清流の1枚。

本文と無関係。

2013年1月17日 (木)

「コスモス」と「歌壇」

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 歌誌「コスモス」2013年2月号が、今日の正午ころに届いた。

 通常立ての他、「宮柊二記念館第十八回全国短歌大会入選作発表」、宮師の長女・片柳草生さんの「歌びととして、父として」、他がある。

 書店「SuperKaBoS ワッセ店」で今日、総合歌誌「歌壇」2013年2月号を買った。

 「第二十四回歌壇賞決定発表」・他がある。

 読んだなら、またここで報告する。

2013年1月16日 (水)

エッセイ集「うらやましい人」

Cimg6707 日本エッセイスト・クラブ編「’03年版ベスト・エッセイ集 うらやましい人」を読みおえる。

 文春文庫、2006年・刊。66篇・収録。

 先の1月4日付け記事、「’02年版 象が歩いた」に継ぐ本である。

 歌舞伎役者・松本幸四郎が「役を勤める」の末尾で、「しかし私は、すでに六十一年目の人生を、かなりワクワクしながら踏み出している…」と述べる。

 またノンフィクション作家・高見澤たか子「いまを”ときめく”人たち」の中で、五十代、六十代の主婦で、フラワーアレンジメントを学んでヨーロッパへの花の旅に出かけるつもりである人、バレエの舞台に立つ人などが紹介される。

 2篇は、還暦2歳の僕が励まされる内容である。

 歌人・穂村弘の「別世界より」は、プライバシー暴露的なエピソードである。

 イタリア語通訳・田丸公美子「私の東京・原点」は、昭和44年に東京外語大に入学しイタリア語を学ぶ彼女が、万博という機会を捉え、成功したストーリーである。

 同年に大学に入学した僕が、勉学に励んで卒業していたら、別の人生を歩んでいたかも知れないが、とうに昔の話である。

2013年1月15日 (火)

店と医院

 今日は火曜日で、僕の指定休日なので、買い物と受診をした。

①ホームセンター「みった みゆき店」にて、プラ椅子とスリッパを買う。

②JAのSスタンドにて、灯油36リットル(ポリ缶2つ)を買う。

③T外科医院リハビリ室で、頚と腰の牽引を受ける。

④K内科医院で再診を受け、高血圧と糖尿病の飲み薬を受け取る。

 ③と④は、午後に続けて受けたのだが、もう病院のハシゴを、変だとも恥ずかしいとも思わなくなった。老いが進んだか。

2013年1月14日 (月)

現在に追いつく

 既発表の自分の短歌を、1部を除き、ワードに入力し終えた。

 初期の、地元の同人歌誌「地楡」に発表した作品、「コスモス」に入会しての「その二集」時代の作品は除いた。

 「あすなろ集」に昇級した、「コスモス」1997年4月号より、最新の2013年1月号までに採られた作品、自分から申し込みながら退会した同人歌誌「棧橋」の70号(2002年4月)~108号(2011年10月)に載せて頂いた作品を、年月順に入力した。

 入力に2011年5月10日より、今日の2013年1月14日までかかった。

 記録はUSBメモリに保存してあり、これからは「コスモス」新号が届くたび、追加入力すればよい。これまでのノート(大学ノート3冊)は、廃棄する事はないが、ほぼ不用であり、掲載歌集のペーパーレス化となる。

 歌集出版の際には、元稿となるが、その決断はあるとしても、ずいぶん先の事だと思う。

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ダウンロード・フォト集より、大地の1枚。

本文と無関係。

2013年1月13日 (日)

「その二集」まで

 先の1月6日の記事で、結社歌誌「コスモス」2013年1月号の作品を、初めより「あすなろ集」まで読んだと書いた。

 その後も読み続け、昨日に「その二集」まで読みおえた。

 故・安立スハル氏のエピソードのように、「コスモス」誌を隅から全部読む、という所には至っていない。

 「その二集」は、「コスモス短歌会」に入会して、まず初めに属するクラスである。新鮮さがあり、質には希望を持つ。

 しかし「その二集」の会員が少ない事は、心配である。

 毎号、新人が紹介欄に載っている。定着する方が少ないのだろうか?

 新人の育成の方法に問題があるのだろうか?

2013年1月12日 (土)

「日本の野生ラン」

Cimg6703 写真集「日本の野生ラン」を見おえる。

 主婦と生活社、小田倉正圀・著、1987年67版。

 日本に野生する蘭を主に、アイウエオ順で53項目に分け、その中の変種も多く、カラー写真に収めてある。

 適切な(特徴をよく捉えた)、鮮明な写真を集め、栽培を思わない者にも、楽しめる写真集でもある。

 栽培法も載っているが、実地にはこの本のみでは不足だろう。

 1979年に初版発行し、版を重ねた事は、新品種が出る場合が少ないとはいえ、この本の優秀性を表している。

 僕は10年くらい前まで、それに至る20年くらい洋蘭を(3坪の温室を建て)栽培してきたので、洋蘭の写真集は数多く見てきた。

 野生ランの写真は珍しく、興味深く見ていくことができた。

 

2013年1月11日 (金)

鈴木英夫「忍冬文」

Cimg6699_2 鈴木英夫氏の歌集「忍冬文」を読みおえる。

 氏は1912年・生、2010年・没。

 昭和52年、柏葉書院・刊。304首。コスモス叢書第102篇。

 箱、本体にビニールカバー。(写真は箱の表)。

 第5回日本歌人クラブ賞・受賞。

 題名の「忍冬文」(にんどうもん)は、「忍冬のような蔓草を図案化した一種の唐草模様」であり、「忍冬」とは「スイカズラ」の漢名であり、「スイカズラ」とは常緑蔓性木本、また「すいかずら科」は双子葉植物の一科である(いずれも電子辞書版・広辞苑第6版に拠る)。

 昭和45年のギリシア・トルコ・イラン・アフガニスタン・パキスタン・インドを巡る旅、昭和48年のエジプト・シリア・イラク・クェートを巡る旅、二つから得られた短歌を集めている。

 観光ではなく、古代文明史への深い関心をもっての旅である。

 以下に7首を引く。

糸柳かすかにあをむエジプトの春に来遭へり麦の穂はまだ

たたかひを秘めてしづまる国狭く雪かづく山砂漠にせまる

アッシリア栄えたる日の空を知らず石獣の翼白日に照る

チグリスとユーフラテスとここに会ふ春すさまじく風が煽る波

ヒッタイトここに栄えし石の城ひとすぢ細く水いまも湧く

岩山にならびうがてる王墓群砂吹きつけて粗しおもては

山の水引きてわづかに草生ふる牧を恃みて牛いくつ飼ふ

 これで「コスモス」先達歌人の歌集を読んでの、拙い記事のシリーズは仕舞いである。

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