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2015年1月の31件の記事

2015年1月12日 (月)

支部・1月歌会

Imgp0800
 昨日(第2日曜日)の午後1時より、某館の1室で、「コスモス短歌会」F支部の1月歌会が持たれた。

 事前1首出詠10名、当日参加者8名。

 新年の挨拶のあと、事務方が用意した詠草プリントを基に、U支部長の司会で、初めより1首ずつを2名が批評、支部長の講評と添削例提示で会は進んだ。

 途中休憩では、たくさんのお菓子と共に、歓談した。

 また4月には、宿泊吟行会の予定が決まり、皆の期待が高まった。

 10首の批評ののち、1首と短文の「私の一首」が読まれ、当番の支部長の作品が鑑賞された。

 午後3時半に散会。来る途中に難儀した雨も、帰り際には上がっていた。

2015年1月11日 (日)

高尾紳路2冠

 僕は以前は囲碁に凝って、日本棋院アマ6段の免状(1997年3月・付け)を持っているが、あるきっかけで実戦を打たなくなり、10余年を経る。

 ただし日本棋院の「囲碁年鑑」は毎年買っていて、2014年版で49年ぶんとなった。

 また毎日、日本棋院のホームページ(←リンクしてある)を見ている。

 僕の応援する棋士は、高尾紳路2冠である。彼はかつて名人・本因坊などのタイトルを得たが、その後、ネット棋戦などで活躍した。

 棋聖戦、本因坊戦の挑戦者となるも、井山裕太・現4冠(棋聖・名人・本因坊・碁聖)に敗れた。

 所が昨年2014年、結城聡十段から十段位を、井山5冠(25歳)から天元位を奪取した。

 オジサン(お爺さん?)としては、オジサン(ただし高尾紳路2冠は38歳)が若者に一矢報いて、溜飲が下がるのだ。

 また高尾紳路2冠は、ブログ「たかお日記」(←リンクしてある)を頻繁に記事更新して、囲碁の他、競馬、書道などの話題を載せている。タイトルホルダーのブログは珍しく、僕は楽しんでいる。

 また昨年末、公式戦900勝を達成し、達成時勝率・歴代1位(0.700)など、幾つかの記録を作った。

Photoフリー素材サイト「足成」より、ロウバイの1枚。

2015年1月10日 (土)

萩原朔太郎・書簡集(7)

 筑摩書房「萩原朔太郎全集」第13巻(書簡集。1977年・刊)より、7回めの紹介をする。

 昨年11月30日の記事(←リンクしてある)、同(6)で、81通読了を報せて以来である。

 今回は、昭和6年(1931年)初めの399番~昭和10年(1935年)末の524番、126通を読みおえた。

 室生犀星との交流が続き、個人誌「生理」(5冊のみ)の発刊があり、世田谷区に家を建てた(母、妹アイ、と住む)。また津村信夫、丸山薫、堀辰雄ら「四季」の文人とも交流が始まった。

 序文、色紙など、世話的な事もこなしているのが知れる。再婚話の応答もある。

 何より「恋愛名歌集」、詩集「氷島」の発行があった。

 この書簡集には、765番まで収められている。

Aダウンロード・フォト集より、雪景色の1枚。

2015年1月 9日 (金)

松本たかし「石魂」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第9巻(1981年・刊)より、8番目の句集、松本たかし「石魂」を読みおえる。

 昨年12月14日の記事(←リンクしてある)で紹介した、阿波野青畝「春の鳶」に継ぐ句集である。

 原著は、1953年、笛発行所・刊。1941年~1948年の、541句を収める。

 読んだ印象は、松本たかし(1906年~1956年)の衰えがあるように考えられる。

 俳人としての初めての「読売文学賞」を受賞した。そうでなければ、この「大系」に残る事はなかっただろう。

 また敗戦前の句を主にした「石魂」に、なぜ「読売文学賞」が与えられたか、僕には判らない。

 以下に5句を引く。

春ゆくにまかせ百日紅芽ぐむ

星涼し道に聞こゆる旅芝居

敷石に古瓦古陶あり花楓

長閑さにまだゐる鴨や浦戸湾

蚊帳除(と)れて黍の葉擦に寝る夜かな

Photoダウンロード・フォト集より、雪景色の1枚。

2015年1月 8日 (木)

岡本かの子「巴里祭」

 Google Play ブックスよりタブレットにダウンロードして、岡本かの子(1989年~1939年)の小説、「巴里祭」を読みおえる。

 昨年12月24日の記事(←リンクしてある)で、「老妓抄」を紹介して以来である。こうして読む彼女の小説も5作めとなる。

 岡本一平・かの子・太郎の家族は、1929年~1932年にヨーロッパ外遊(太郎は美術の勉強のためフランスに残る)をしており、その時の経験を生かした作品と思われる。

 パリに来て16年、追放人(エキストパリエ)と自嘲するにさえ飽いた主人公、淀嶋新吉に、日本から手紙を寄越した妻、遊び女リサ、服飾家ベッシェール夫人、田舎娘、などが絡んだ、巴里祭(7月14日、中流・上流の人たちは避暑に出掛けている)の1日とその前後を描く。花やかで寂しい情景である。ハッピーエンドにはなっているけれども。

Photoフリー素材サイト「足成」より、ロウバイの1枚。

2015年1月 7日 (水)

斎藤史「昭和51年作品」

 大和書房「斎藤史全歌集」(1998年5刷)より、「昭和51年作品」を読み終える。

 昭和42年から昭和50年の作品を収めた、昨年12月23日に紹介した歌集「ひたくれなゐ」(←リンクしてある)と、次の昭和52年から始まる歌集「渉りかゆかむ」の間にあって、単行歌集に収められなかった45首である。

 短歌の数は少ないが、この中には夫の死と、老耄を深める母が詠まれている。

 斎藤史はこれまで、全く夫を詠まなかったようだ。明治生まれの女として、軍人の娘として、婿取りの娘として、などがあったのかも知れない。しかし夫には、経済的にだけでなく、精神的に頼る部分もあっただろうと、僕は考える。

 以下に4首を引く。

ひとついのちここに終りし空間の奇妙に明るき空(あき)ベッドあり

痩せ果てて冷えしなきがらさぐり泣く老母(はは)に来る死も遠くはあらず

今日や限りあすや終りと目守りつつ思ひ慣らし来ぬ死のときを 死を

老醜の母を視てゐるかなしみと嫌悪のはざま夜の雨ふる

   (注:1部、旧漢字を新漢字に替えた所があります。)

Photo_2フリー素材サイト「Pixabay」より、ロウバイの1枚。

2015年1月 6日 (火)

ミニ薔薇1輪

Imgp0795 キッチンの窓辺で、ミニ薔薇の1輪が咲いた。

 昨年12月9日の記事「ミニ薔薇2輪」(←リンクしてある)で、「小さな莟が1つ残っている」と書いた、その莟が日数をかけて咲いたのである。

 キッチンでは朝夕、ストーブを焚いているので、それが良いらしく、鉢の株に多くの葉が残っている。

 この1輪は、今期最後の花で、次は春からの新しい枝を待たねばならない。

 年内に咲いたなら、次の拙作の再来だったのだが。

咲きつぎし紅のミニばら窓の辺に今年最後とならむ一輪

    季刊同人歌誌「棧橋」85号(2006年1月・刊)より。

2015年1月 5日 (月)

「月集シリウス」読了

 結社歌誌「コスモス」2015年1月号より、「月集シリウス」を読みおえる。

 昨年12月29日の記事、「『月集スバル』読了」に継ぐ。

 「月集」は元、1つだったが、選者・選者経験者のスバルと、それ以外のシリウスに分けられた。

 「月集シリウス」会員は、毎月7首出詠、4首ないし5首掲載(特選欄あり)である。

 外国在住の方では共に日本人で、カナダのS・紀子さん、台湾のH・千鶴子さんがいる。

 とくにS・紀子さんは、「コスモス」のカナダでの拠点の、「バンクーバー歌会」他の世話役をしている。

 また、ブログ「できるところから一つずつ」(←リンクしてある)を長く運営し、多くのアクセスを集めている。

 そのS・紀子さんの4首より、1首を引用する。

磁気嵐にGPSの狂ひたりオーロラ予報の出たる今夜は

Pixabayaフリー素材サイト「Pixabay」より、新年の1枚。

2015年1月 4日 (日)

「メトロポリタン博物館」

Cimg8185 大判(A4判より、やや大きい)写真集「世界の博物館」全23巻より、第3巻「メトロポリタン博物館」を見おえる。

 先の第2巻「ワシントン航空宇宙博物館」を、昨年12月8日の記事(←リンクしてある)で紹介して以来である。

 講談社、1989年4刷。

 メトロポリタン博物館は、アメリカ・ニューヨークに在る美術博物館である。

 この本では、「中世の世界」「ヨーロッパの絵画と工芸」「アメリカ絵画とインテリア」「諸文明の遺産」「音楽の響き(楽器)」の、5章に分けて、337枚の写真(カラー写真多数)と解説で博物館を紹介している。

 世界的には後発ながら、コレクションの寄付、旺盛な活動などに依って、有数な美術館となった。

 「メトロポリタン博物館」に大きな関心のある人は、本書を見るか、現地で実体験して頂きたい。

Pixabaybフリー素材サイト「Pixabay」より、新年の1枚。

2015年1月 3日 (土)

稲木信夫「溶けていく闇」

Cimg8181 県内の詩人・稲木信夫さんが昨年末に送って下さった詩集、「溶けていく闇」を読みおえる。

 2014年12月、土曜美術社出版販売・刊。

 叢書「社会 現実/変革」11番。

 少年時代の福井空襲被災の経験から反戦を、福井地震の被災経験と福島原発事故等から、反原発を訴える。

 まさに時宜を得た出版である。

 3章22編、どこにこのような蓄えがあったのだろう。受贈している詩誌「水脈」では読んでいないような作品があるから、「ゆきのした」等に発表されたのか。

 特定秘密保護法では、大本営式発表を暴いて真実を伝えても、罰されるだろうと私考する。

 また憲法第9条は、自衛隊の存在、最高裁の自衛隊判断、他の法律によって、既に空文化していると判断する所より、議論されねばならないと、私考する。

 嫌な時代だ。

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