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2015年4月の32件の記事

2015年4月10日 (金)

詩誌「ココア共和国」vol.17

Cimg8343 仙台市・在住の詩人・秋亜綺羅さんが、個人詩誌「ココア共和国」vol.17を送って下さった。

 2015年4月、あきは書館・刊。64ページ。

 昨年11月7日の記事(←リンクしてある)で紹介した、同・vol.16に継ぐ。

 個人誌といっても、招待作品は多い。

 清水哲男「愛について」は、年齢らしい、また俳句にかかわっているという、彼らしい悟りに近い短詩である。

 金澤一志「記号スクラブ」は、「あなたの美しい膝小僧が/世界に異を唱えている」と、はかない抵抗を示しているかのようだ。

 嶋田さくら子「花冷えの町」は、清新な短歌21首である。

 井伏銀太郎の戯曲「イーハトーブの雪」は、東日本大震災の被災を描いた、一人芝居である。

 秋亜綺羅「部屋のカーテンを開けて」は、11ページに及ぶ長詩である。

 痛ましいことを詩いながら、新しい伸びやかな口調は、詩集「ひよこの空想力飛行ゲーム」で「丸山豊記念現代詩賞」を得て活躍の場が広がった、心の余裕だろうか。

2015年4月 9日 (木)

春の花木(2)

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Imgp0884  先の4月1日の記事(←リンクしてある)、「春の花木」に続いて、その(2)をお届けする。

 左上の写真は、椿「岩根絞り」の2回めのアップである。

 右上の写真は、「赤花姫辛夷」の接写である。

 左下の写真は、木蓮のピンク花。

 その右は、ピンク木蓮の全容である。白木蓮よりも、大きくなった。

詩誌「果実」72号

Cimg8341 県内の詩人、T・篤朗さんより、同人詩誌「果実」72号を頂いた。

 2015年4月・発行。

 6名16編の詩と、2名2編のエッセイを収める。

 現職教員のN・昌弘さんが、新人として加わった。

 教師の経験があるからか、善意の人柄を持った同人たちのようだ。政治に利用されない善意は、貴重である。

 また同人は1冊に、複数の詩作品を載せられるので、1年間に発表する作品は、意外と(?)多いようだ。

 誠実に生きてきて、それが詩にも反映されている。

2015年4月 8日 (水)

一人お花見

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Imgp0893 昨日の午後、一人でお花見に出かけた。この所の雨風で花が散ってしまったかと思っていたが、まだ花ざかりと気づいて。

 雨上りの寒い日で、下はジーパン、上はセーターにジャンパーのいでたちだった。

 場所は、足羽川沿いの堤防である。

 駐車場に車を止め、自販機に冷たい(温かいものはない)缶コーヒーを買って、コンデジを提げて出発。

 左上の写真は、橋の上より撮った、堤防の桜並木の1部である。

 右上は、左右の桜が迫る、桜トンネルである。

 左下は、望遠で迫った桜。妖しい雰囲気である。

 40分ほど歩き回って、戻って来てしまった。

 帰宅してより、短歌3首を創る。

2015年4月 7日 (火)

「ロンドン科学博物館」

Cimg8339 写真集「ロンドン博物館」を見おえる。

 講談社「世界の博物館」全23巻の第8巻(1989年4刷)。

 今月2日の記事(←リンクしてある)で紹介した、第7巻「ビクトリア王室博物館」に継ぐ。

 副題は「蒸気機関車と機械文明の夜明け」。

 1797年のワット、蒸気機関の発明から、1804年の蒸気機関車の発明があった。

 蒸気機関は、炭鉱の揚水ポンプに用いられて始まり、紡績機、工作機械に用いられて、産業革命を起こした。

 また望遠鏡、顕微鏡等の、発達の歴史も展示される。

 カラー、モノクロ、合わせて378枚の写真。

2015年4月 6日 (月)

服部真里子「行け広野へと」

Cimg8330 購入を3月31日の記事(←リンクしてある)で報せた、服部真里子・第1歌集「行け広野へと」を読みおえる。

 2014年9月、本阿弥書店・刊。

 19歳~27歳の、青春真っ只中の289首である。

 若い新人に多い(?)、「光」への固執は少ない。

 句またがり、句割れ、1字空けは当然のように受け継いでいる。暗喩の歌も多い。

 若さと才能の乱費であろう。

 それも将来の何かを犠牲にして。例えばこの歌集に「子を産まぬ予感はときに幸福に似て」の下句の1首がある。

 彼女の、このきらめきの未来を、見守って行きたいと思う。

 以下に6首を引く。

春に眠れば春に別れてそれきりの友だちみんな手を振っている

人の手を払って降りる踊り場はこんなにも明るい展翅版

花曇り 両手に鈴を持たされてそのまま困っているような人

海を見よ その平らかさたよりなさ 僕はかたちを持ってしまった

遮断機は一度に上がり少年よこれがお前の新しい本

遠雷よ あなたが人を赦すときよく使う文体を覚える

2015年4月 5日 (日)

石川啄木「時代閉塞の現状」

 Goole Play Booksより青空文庫・発でタブレットにダウンロードし、石川啄木の評論「時代閉塞の現状」を読みおえた。

 副題は「強権、純粋自然主義の最後および明日の考察」。

 1910年、朝日新聞のため執筆されたが、当時、掲載されなかった。

 僕は、岩波文庫、啄木全集と重ねて、3度めの読書である。

 日本的自然主義に絡めつつ、当時の青年はいかにあるべきかを問うた。

 啄木の主張は、当時の権力を慮って明白には書いていないが、社会主義革命であっただろう。

 現在も閉塞的な時代だろうけれど、行動と観照を対比させるなら、観照を採りたい。社会的事象に関心を持ちつつ、家庭や自己の周囲を、短歌と詩(「第3の大衆詩型」と称するソネット)に創ってゆきたい。

Photo

フリー素材サイト「Pixabay」より、水仙の1枚。

2015年4月 4日 (土)

ブログ、9年めへ

 このブログを開始して以来、8年が過ぎ、この記事より9年めへ入る。

 8年めへ入ったのは、2014年4月4日の記事(←リンクしてある)よりだった。

 以下にこれまでの経歴を記す。

  • 2007年4月4日、ブログ「サスケの本棚」を開始。
  • 記事更新、2579回。
  • コメント、606件。(1度、誤って約70件のコメントを削除しました。申し訳ありません)。
  • トラックバック、4件。
  • アップした写真、2980枚。
  • リンク集内、10件。
  • 2008年10月初め頃、3カウンター(アクセス・カウンター)設置。
  • 2代めアクセス解析ツール、導入。
  • 「人気ブログランキング」(本・書籍カテゴリ)に参加。
  • 「日本ブログ村」(読書日記カテゴリ)に参加。

 なお僕は、もう1つのブログ、「新サスケと短歌と詩」(創作を発表。このリンク集にあり)も運営しているので、ご覧ください。

 これからも宜しくお願い致します。

Photo

フリー素材サイト「Pixabay」より、水仙の1枚。

2015年4月 3日 (金)

サローヤン「ディア・ベイビー」

Cimg8339 ウィリアム・サローヤンの短編小説集「ディア・ベイビー」を読みおえる。

 ちくま文庫、1991年・刊。21編を収める。

 ウィリアム・サローヤン(1908年~1981年)は、アルメニア系のアメリカ移民の2世である。

 「わが名はアラム」「人間喜劇」「パパ・ユーアークレイジー」などの小説が有名だが、いずれも僕は読んでいない。読み始めても、とっつきにくい文体である。

 貧乏ゆえに自室で孤独に餓死する青年を描いた、「空中ブランコに乗った若者」がデビュー作となった。

 他に若くして死ぬ青年の物語「チェサピークの舟遊び」、文無しの人々を描いた「フランス絵葉書の男」などがある。

 文庫本で3ページに収まる掌編「はるかな夜」、「親愛なるグレタ・ガルボ様」もある。

 僕にとって、ウィリアム・サローヤンはまだ、謎の作家である。

 

2015年4月 2日 (木)

「ビクトリア王室博物館」

Cimg8337 講談社「世界の博物館」全23巻より、第7巻「ビクトリア王室博物館」(1989年5刷)を見おえる。

 今年2月27日の記事(←リンクしてある)で紹介した、第6巻「大英博物館」に継ぐ。

 副題は「ヨーロッパの伝統工芸とインテリア」。

 家具などの室内調度品では、16世紀からのテーブル、椅子、寝台など、貴族・富裕商人らの用いたものが、きらびやかである。

 各時代にデザイナーらが競った跡がある。

 また金工、ステンドグラス、ミニアチュール、陶磁器などの工芸品も展示される。

 カラー、モノクロ、合わせて写真401枚。

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