TSUTAYAでCDのベスト盤で何か良いものがあるか、捜していたら、「井上陽水 GOLDEN BEST」2枚組が目に入って、お金を少し足して買った。
2枚に35曲が入っている。
すでに「GOLDEN BEST SUPER」という3枚組盤が発売されていると、ネットで知って、それは残念だった。
さっそく、応接間のステレオセットで聴いてみた。
「傘がない」「氷の世界」などの初期の曲は、発表当時、僕の気持にそぐわなかったけれども、今となっては青年の気持を良く表している。「リバーサイド ホテル」や「心もよう」が好きだった。
「飾りじゃないのよ 涙は」「ダンスはうまく踊れない」など、他の歌手に提供した曲も良い。
写真は、スリーブケースの表である。
Google Play Booksより「青空文庫」発でタブレットにダウンロードし、岡本かの子の小説「金魚撩乱」を読みおえた。
3月22日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「雛妓」に続き、同様にして読む岡本かの子の小説の9編めである。
金魚生産家の養子になった復一が、その家の娘と結婚もできず、金魚の新品種育成に没頭するが、最後と思われた時に、偶然に理想とする金魚を見出すという、ハッピーエンドとなっている。
女性の美しさを、金魚になぞらえるのは、いくら華やかに描写しても、無理があるようだ。
1937年10月・発表。
サイト「フリー素材タウン」より、チューリップの1枚。
沖積舎「上村占魚全句集」(1991年・刊)より、第4句集「一火」を読みおえる。
先の3月7日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「霧積」に継ぐ。
原著は、1962年、竹頭社・刊。1954年~1960年の672句。
この間に、松本たかし、高浜虚子の両師に逝かれ、台風被害に遭い、「後記」で「わたしにとつて旅だけが心のよりどころとなつた。」と述べている。
35歳より41歳は、自分の信じる道を邁進する時期で、成熟を求めるのは早い。
以下に5句を引く。
実を採りしあとの乱れに菱あはれ
橡の芽のてらてらと日を流しゐる
桑の実を見んそれだけの途中下車
渦潮のふかき窪みの春日かな
虚子の脈ほそりほそりて春雷す
注:引用の1部に、旧漢字を新漢字に替えた箇所があります。
サイト「フリー素材タウン」より、チューリップの1枚。
岩波書店「近藤芳美集」(全10巻)の第2巻(2000年6月・刊)より、初めの第6歌集「喚声」を読みおえる。
先の3月21日の記事(←リンクしてある)、「冬の銀河」に継ぐ。
原著は、1960年10月、白玉書房・刊。669首。
歌集の時期に、政治的にはスターリン批判、ハンガリー事件があり、60年安保に関わる「夜と薄明」30首で締め括られる。
また1955年より、朝日新聞の「朝日歌壇」の選者となり、新かな遣いの規定であったため、自らも旧かなより新かなに替えた。
以下に7首を引く。
さまざまにかたち変え来る狂信の今も美しき名もて装う
十五年はやく過ぎにき今日のごと寂しき日々を吾ら夢見て
常に黙(もだ)す一つの世界吾ら知り見ており叛乱の制圧の日々
病い得て眼の澄む妻よ寂しさをやすらいとして二人知る日に
芸術は偶発の政治に関らずと呟けど強者の麵麭に生きしのみ
みな稚く腕くみ暴力に対う声その幾千を照らす雨の灯
犠牲死の一人の少女を伝え伝え腕くみ涙ぐみ夜半に湧く歌
フリー素材サイト「Pixabay」より、チューリップの1枚。
1昨日(4月11日、土曜日)夕方から、昨日午前にかけて、「コスモス短歌会」F支部の4月例会が、1泊歌会として、坂井市三国町のペンション「砂や」で催された。
11日午後3時半頃より、歌会。事前1首出詠9名、当日参加者9名。プリントを基に、1首につき1名が批評、支部長の添削例提示と講評で、歌会は進んだ。
5時45分頃より、食事。おいしい魚などの会席料理と、おいしいお酒(生ビール、ワイン、日本酒など)を堪能した。
そのあと、店の男性のギター伴奏で、下手な唄をうたった。
9時半頃に部屋へ引き上げ、歌話をかわして就寝。
翌朝7時半より、たっぷりの朝食。そのあと海岸沿い遊歩道を散策して、山桜、鶯、海辺、遊覧船など、歌の材料を得た。
2台の車に分乗して、帰途に就いた。
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