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2015年6月の28件の記事

2015年6月 9日 (火)

「ベルリン世界民族博物館」

Cimg8439 講談社「世界の博物館」全23巻より、第12巻「ベルリン世界民族博物館」(1989年2刷)を、ザッと見おえる。

 先の5月19日の記事(←リンクしてある)、「ミュンヘン科学博物館」に継ぐ。

 詳しく見なかったのは、訳がある。博物館の方針というより、この本の編集方針か、世界の民俗を尊ぶ気持ちが感じられない。

 自国の民俗を展示する事なく、オセアニア、南アジア、アメリカ・インディオ、アフリカ等の民俗の品を並べても、当時の原住民民俗への見世物的関心をあまり越えていない。

 神像、仮面、民具等を敬意なく並べても、それらの収集が当時の民俗を壊したかと思われる。

 この本に苦情ばかり並べたが、それらに関心深い人には、価値ある1冊かも知れない。

 178ページ、写真481枚。

2015年6月 8日 (月)

編集会議

 同人2人の詩誌「群青」の、第33号の誌面稿(目次、詩2編、エッセイ1編、奥付け)が、ワードで出来上がったので、相棒のこぐま星座さんに連絡した。

 昨日(日曜日)の午前9時より、喫茶店「ユトリ珈琲店」で、編集会議を持つ事になった。2人とも早目に来て、モーニング・セットを摂った。

 編集は、こぐま星座さんが、詩稿の1部手直しを示して終わった。

 僕は、贈呈を受けた詩誌2冊、僕の属する結社の歌誌「コスモス」6月号を、読んでもらった。

 またタブレットを持って行っていたので、Amazon Cloud Driveの写真、Kindle for PC、Google Play Booksより収めた本、などを自慢した。

 こぐま星座さんは、自主制作の録音CD2枚、「福井の方言で詩を書いてみませんか…FBCラジオいきいき長寿セミナー」と、「詩集『夜の食す国』出版記念インタビュー…FM福井の番組『ライフイズ』」を下さった。

 盤面が印刷なので、その簡便作成方法なども聞いた。

 10時頃、散会となった。

 帰宅して、後者のCDをCDラジオで聴いたところ、羨ましい内容だった。

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フリー素材サイト「Pxabay」より、バラの1枚。

2015年6月 7日 (日)

徳田秋声「仮装人物」

 Google Play Booksより青空文庫・発でタブレットにダウンロードし、徳田秋声の長編小説「仮装人物」を読みおえる。

 電子版では量がわからなく、結局読み継いで長編であった。初めて読む作家だろう。

 徳田秋声(1872年~1943年)は、硯友社から出発し、自然主義作家として活躍した。1時期の低迷期を脱し、「経済往来」誌に1935年~1938年、連載した小説が「仮装人物」である。

 自身に擬せられる主人公の、妻の没したあと、作家志望の「葉子」が身辺に入り込み、複雑な情痴を展開する物語である。

 美と醜をかねた情痴と同じく、小説もくねってゆくが、文章に破綻が無いのは流石である。

 徳田秋声の小説を幾編か、タブレットに収めてあるので、これからも読んで行く予定である。

Roses194490_640

フリー素材サイト「Pixabay」より、バラの1枚。

2015年6月 6日 (土)

エッセイ集「人間はすごいな」

Cimg8431 日本エッセイスト・クラブ編/’11年版ベスト・エッセイ集「人間はすごいな」(文春文庫、2014年10月・刊)を読みおえる。

 Amazonより購入の件は、6月1日の記事(←リンクしてある)で紹介した。

 前の同・’10年版「散歩とカツ丼」は、2013年12月12日の記事(←リンクしてある)で紹介した。

 このシリーズもこの29冊め(すべて、ここで紹介してきた)で終わる。購入時の記事で書かなかったが、これら52編のエッセイは、畠山重篤「蠟燭の光でこの手記を書く」を除いて、すべて初出が2010年である。

 このシリーズの廃止に、東日本大震災が関わっているらしい。この時こそ、誰もが繋がりを持てる、エッセイ集が刊行されるべきだと、僕は思うのだが。

 「自己責任(てんでんこ)」とか、「ヤンキー風・半グレ」の罷り通る、嫌な時代になった。

 この本の、人間味ある編集(内容は、読んでもらうしかない)と題名は、シリーズ廃止と世情に対する、編集部のプロテストに思えてくる。 

2015年6月 5日 (金)

「週刊アスキー 6/9号」電子版

Photo 先日、AmazonのKindle本から、「週刊アスキー」の2015年6/9号・電子版をKindle for PCにダウンロードして、購入した。

 Kindle for PCへのダウンロードは、以前に実用書で経験があり(ここでは発表しなかった。本は読み差しのまま)、心配しなかった。

 紙版・電子版の併行の最終号であり、前身を含めて1030号である。

 価格は100円(Amazonポイント20円分を更に引いた)と、非常に安い。ほとんどカラーページなのに。

 電子版への完全移行への直前という事で、本誌、パソコン史などの回顧の記事が多い。僕にわからない記事もある。この価格と週刊の機敏さで、ITの方向がわかるなら、便利な電子雑誌だ。

 目次欄を表記して、各記事へ飛ぶ事もできる。

2015年6月 4日 (木)

近藤芳美「黒豹」

 岩波書店「近藤芳美集」第2巻(2000年6月・刊)より、第8歌集「黒豹」を読みおえる。

 先の5月22日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「異邦者」に継ぐ。

 原著は、1968年、短歌研究社・刊。698首。

 ベトナム戦争、中国の文革、全共闘運動なども詠まれている。

 併読する「上村占魚全句集」の、時事・政治に背を向けて、ものの捉え方・修辞の向上に専心する方向と、矛盾するようであある。

 しかし時事・政治も内部で活動するのでなく、「歴史」と客観視するのでは、相聞歌・自然詠と同じ面に留まるのではないか。

 僕は、朝日歌壇、「未来」での近藤・選歌を知らないから、その面での関わり方は述べようがない。

 僕としては、時事・政治に関心を持ちつつ、身辺詠を続けるしかない。

 以下に6首を引く。

或る夜映るベトナム前線の韓国兵怯えて笑みて難民と共

妻の小箱に一夜羽化せる黄揚羽かすがるカーテンの暑き雷鳴

一国のかくたわやすき軍革命飢えたる町のつねの歓喜に

あかときを戦車の燃ゆるのみの街このひそかなる時の隔絶

石打たるるたれもかく老い革命の新たなる日か息呑めば今

語彙貧しくうちなるベトナムと繰り返す脆さも悲しみも聞き帰るべし

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フリー素材サイト「Pixabay」より、バラの1枚。

2015年6月 2日 (火)

年刊句集「福井県」第44集(1)

Cimg8435 今年5月8日の記事(←リンクしてある)で、年刊句集「福井県」第53集(平成26年版)の読了を報告した。

 それに続いて、同・第44集(平成17年版)の、俳句欄325ページの内、62ページまでを読みおえた。

 ページ数が少ないのは、最新版ではないので、読む勢いがもう1つだからでもある。2011・3・11以前の俳歌には、のどかな所もあった。

 1ページ2段2人、各10句掲載である。第53集の413名で大集団だと思っのに、第44集には650名の参加があったのだ。参加者が1番多かったのは、何年ころか知らない。

 俳歌は素人でも、生涯に1つ2つの名作は残せます、という言い伝えの蜜に惹かたりして、生涯を吟詠する事になるのだ。

 付箋を貼ったのは、N・千代江さんの「歳晩や拍子木打てば星揃ふ」の句である。「星揃ふ」が美しい。「~揃ふ」の句が以前にあったかなかったか、ともかく独創である。

2015年6月 1日 (月)

ベスト・エッセイ集「人間はすごいな」

Cimg8431 Amazonのメールより、本の宣伝に、日本エッセイスト・クラブ編、’11年度ベスト・エッセイ集「人間はすごいな」(文春文庫、2014年10月・刊)があり、即座に注文した。

 このベスト・エッセイ集シリーズを何冊か、新本・古本でAmazonに注文しているからの、メールだろう。

 そしてこのシリーズが、’11年版、29冊めで最後とある。

 初めの’83年版「耳ぶくろ」(2012年5月13日の記事)から、欠かさずに毎年ぶん、28冊、このブログで紹介して来た。

 ファンの僕は、この終了に、意図を感じないでもない。「しみじみ・ほのぼの」の時代ではない、というような。

 この「人間はすごいな」を読みおえたなら、ここで紹介したい。

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