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2009年9月の31件の記事

2009年9月12日 (土)

DVD「ブリジット・ジョーンズの日記」

Dvd_001  土曜日今日の午後になって(午前中は金沢市へ行ってきた)パソコンを開いて、ネットをしばらく見たあと、9月10日に買った、DVD「ブリジット・ジョーンズの日記」を観る。

 30歳過ぎの、ちょっとぽっちゃりめの女性を主人公とする、ラヴコメディである。

 独身で、大酒呑み、ヘビースモーカーでもある。

 ある時に、二人の男性に愛されて、その二人は殴り合いの喧嘩までするのだが、主人公は、そのうちの一人と結ばれる。

 ベストセラーの原作とは変えてあるというけれど、ハッピーエンドが取って付けたようである。

 昨日の日本洋画とも通じるけれど、活字媒体が、映像媒体にあっさり取って代わられる時代だから、映像にない諸点を文学は求めなければいけないのだろうか。

2009年9月11日 (金)

「洋画の現在と未来展」図録

003  蔵書から、「洋画の現在と未来展」図録を観る。

 1988年、「美術世界」発行。

 この本には、100人ほど(正確な数はわからない)の洋画家の、顔写真と略歴、1、2点の作品のカラー写真、が載っている。

 門外漢の僕が観た感じでは、皆が写実から脱しようとして、苦しんでいる。

 抽象や漫画チックまで、試みられて。

 それも研究・努力しているというより、もがき苦しんでいる様だ。カラー写真や、ビデオカメラまである時代に、自己表現の美術を成そうと、苦しんでいるとみられる。

2009年9月10日 (木)

「BOOK OFF 米松店」にて

 仕事の帰りに「BOOK OFF 米松店」に寄り、文庫本5冊と、ドラマDVD1つ(1枚? 1本?)を買ったので、以下に紹介する。

  • マッシモ・グリッランディ「マタハリ」中公文庫、1989年4版
  • グレイス・ペイリー「最後の瞬間のすごく大きな変化」文春文庫、村上春樹・訳、2005年
  • カーリダーサ「公女マーラヴィカーとアグニミトラ王 他一篇」岩波文庫、1989年
  • ドーデー「タラスコンみなと」岩波文庫、1991年3刷
  • 柴田翔「燕のいる風景」新潮文庫、1982年
  • DVD「ブリジット・ジョーンズの日記」シャロン・マグワイア監督、2001年

 この一覧を見ると、古典指向のようで、意外と(?)ミーハーな自分が、見えてくる。

2009年9月 9日 (水)

レイモンド・カーヴァー「CARVER'S DOZEN」

001  レイモンド・カーヴァーの短編小説集「CARVER'S DOZEN」を読みおえる。

 中公文庫、村上春樹・編・訳、1997年・刊。

 この本には、10編の短編小説、エッセイが1編、詩が1編、それにおまけの断片が1つ、収められている。

 村上春樹は、小説を書く契機を与えられたということで、レイモンド・カーヴァーを尊敬し、個人訳全集も出している。

 彫心鏤骨の訳文だけれども、硬い。最近は、ゆるみかげんだから、ジョン・アーヴィング「熊を放つ」頃の文体が、僕のお気に入りである。

 これら短編小説は、題材が暗い。村上春樹が「トラジック・コメディ」と書くように、雰囲気は明るいのだが、題材がたとえば、アルコール中毒療養所の話、一人息子が事故死した夫婦の話、など。

 フィクションらしい「ささやかだけれど、役にたつこと」に、リアリティを感じる。

2009年9月 7日 (月)

関川夏央「現代短歌そのこころみ」

003  関川夏央「現代短歌そのこころみ」を読みおえる。

 集英社文庫、2008年・刊。

 この本が「アマゾン」より届いた、9月4日に、このブログで紹介している。

 著者は評論家で、歌人ではない。歌壇以外からの批評も、時に有効だろう。

 歌誌「短歌研究」(編集者・中井英夫)の「50首詠」募集で、中城ふみ子と寺山修司が登場する「1954年の衝撃」から説き始め、「短歌パラダイス」「新聞歌壇」に触れつつ、歌人としては穂村弘に至る。

 論調は物語風で、情動的に説得力がある。

 個人的基軸がやや保守的のようで、それは意識して読まねばならない。

 また紙幅などの制限とは言え、岡井隆、塚本邦雄を取り上げていないことは、ものたりない。

 小章「未完の歌人たち」の末尾の、次の1文が痛かった。

 「歌われた歌と歌った歌人の人生について思いをいたすとき、短歌とは残酷な文学であると思わないではない。」

2009年9月 6日 (日)

文庫本2冊

002  芦原街道(あわらかいどう)沿いの「勝木書店」新店へ、初めて行く。

 ここは最近に「二の宮店」より移ってきたのだが、店名を僕は知らない。

 店内は1階だけでも「二の宮店」よりも広く、文庫本コーナー、専門書コーナーも充実している。2階には、CD、DVDが置かれている。

 僕は関心と財政の赴くところ、文庫本を2冊のみ買った。

 以下に紹介する。

  • グレイス・ペイリー「人生のちょっとした煩い」文春文庫、村上春樹・訳、2009年・刊
  • レオポルト・ランケ「ランケ自伝」岩波文庫、林健太郎・訳、2002年8刷

 「人生の…」はアメリカ女流作家の短編小説集、ランケは19世紀の歴史学者である。

2009年9月 5日 (土)

深沢七郎「楢山節考」

003  深沢七郎の短編小説集「楢山節考」を読みおえる。

 新潮文庫、昭和47年13刷。

 この本には、「月のアペニン山」「楢山節考」「東京のプリンスたち」「白鳥の死」の4篇が収められている。

 「月のアペニン山」では、「私」と「静江」が近くまで新婚夫婦だったのに、愛情の無さが気にかかる。作者の夫婦観だろうか。

 「楢山節考」は、若い時に読んだ覚えがある。ある日本文学全集の、「昭和名作集」に入っていた。歌詞と楽譜入りの小説には驚いた。奇蹟的に生まれた、短編小説の名作である。

 「東京のプリンスたち」は、都会の不良がかった高校生たちの生態を、当時(1959年)としては、鮮やかに描いた。

 「白鳥の死」は、師事した正宗白鳥の、死の前後を詩的に、しかし説得力を持って描いた。

2009年9月 4日 (金)

関川夏央「現代短歌そのこころみ」

001  「アマゾン」に注文していた関川夏央「現代短歌そのこころみ」が届く。

 2008年、集英社文庫。

 僕は俵万智以後に短歌を始めたので、戦後の前衛短歌の熱気を知らない。

 この本は、そのあたりを物語風に教えてくれそうで、楽しみである。

 また公平さと厳密さにも期待したい。

 「アマゾン」の本が、なぜ「送料無料」「翌日配達」なのか、わかった。「プライム会員」として、年会費が3,900円も、口座から引かれるのだ。

 「プライム会員」の登録にサインした覚えはないのだが、どうなっているのか、わからない。

2009年9月 3日 (木)

黒木瞳詩集

001  黒木瞳さんの第1詩集「長袖の秋」と、第2詩集「夜の青空」を、読みおえる。

 共に角川文庫。「長袖の秋」は平成2年・刊、「夜の青空」は平成9年2版。

 内容は、恋愛心理がレトリック豊かにうたわれている。

 ただし僕は、「夜の青空」中の詩劇「アンの愛情」は読まなかった。

 彼女は、宝塚歌劇団を経て、女優としてテレビや映画で活躍している。美貌と、演劇の才能と、詩才とを兼ね備えて、「天は二物を与えず」の諺が誤りであることを、証明している。

 ただし詩人として本格的に評価されないのは、作品に人生的重みが薄いからか。

2009年9月 2日 (水)

「BOOK OFF 米松店」にて

Book_off_007 Book_off_001  「BOOK OFF 米松店」にて2件4冊を買った。

 まず河出書房新社「現代の文学」第7巻「今東光 悪名(全)」である。

 昭和39年・刊。

 今は今東光を語る人もいないが、気になる作家である。

 次に岩波書店「鷗外選集」18~20巻(「翻訳戯曲」1~3)である。

 1980年頃・刊。

 翻訳戯曲は、僕のちくま文庫版「鷗外選集」には入ってない筈だが、今は現物では確認不可能の状態である。

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