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2010年10月の30件の記事

2010年10月10日 (日)

支部10月歌会

001  今日の午後1時より、F市内の某会館の1室で、「コスモス短歌会」県支部10月歌会が催された。

 事前の各人1首提出は計18首、参加者は11名だった。

 プリント、コピーされた詠草集の初めより、U健一郎支部長の指名した2名ほどが批評し、また今回は各自から自由な意見が多く出た。支部長の受け容れる意見も多かった。

 また活発な発言となり、楽しさの多い会となった。それだけに、歌会の時間も1時間近く延びた。

 プリントには毎月、「私の一首」と題して、自作より選んだ1首に思いを述べた短文を付して、連載していて(今回は第12回、M清子さんが書く)、好評を得ている。

2010年10月 9日 (土)

「詩の研究会」10月例会

002  今日正午より、F市内の某カルチュアセンターの1室で、「詩の研究会」10月例会が持たれた。

 僕は道路渋滞・他の理由で、10分遅刻した。

 テキストはAUさんの用意した、現代俳句抄出、6枚65句である。

 1枚毎に考慮時間をとり、気に入りの句や感想をまとめ、1人ずつ交代で司会を務めて、順に発表して行った。

 気に入りの句が重なる場合もあり、評価が別れる作もあった。それは感性の違いというより、解釈(場面など)の違いによる場合が多かった。

 そのあと、同人詩誌「群青」の新号(19号)の編集会議を短い時間で済ませた。

 午後3時頃、センターを出て、所用のあるKMさんは帰途につき、残りの僕、こぐま星座さん、AUさんの3人は、近所の「西村コーヒー」で30分ほど雑談をして、おひらきにした。

 デジカメが不備だったので、会の様子は撮れず、写真はテキストの1部(書き込みあり)である。

2010年10月 8日 (金)

「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」

003  「楽天ブックス」に注文していた 「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」が届く。

 副題は「村上春樹インタビュー集 1997-2009」である。

 2010年9月、文藝春秋・刊。

 新刊の単行本を買うのは、村上春樹の小説だけにしようと思っていた。このインタビュー集は、文庫本になってから買うつもりだった。

 しかしこの本では、村上春樹の創作の秘密を見つけられそうなので、単行本を買うことにした。

 ポイントのこともあるので、送料無料の「楽天ブックス」に注文した。

 そのあとに、大型書店の1つ、「KaBos ワッセ店」に寄ったところ、同書は1冊も無いようだった。人気の本の初版は、地方書店まで回らないのだろうか。

 「楽天ブックス」に注文して、良かった。

 インタビュー18本、539ページの大冊である。

2010年10月 7日 (木)

「歌壇」10月号

003  総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)の、2010-10月号を読みおえる。

 今回は珍しく(初めてではないか)、特集の散文を読んだ。

 今号の特集は、「百年前の名歌集を読む―明治に何が詠まれたか」である。

 今年よりちょうど百年前の明治43年に、前田夕暮「収穫」、与謝野寛「相聞」、若山牧水「別離」、土岐哀果「NAKIWARAI」、吉井勇「酒ほがひ」、石川啄木「一握の砂」、その他の名歌集が出版された、時代の成り行きと、各歌集論を読んで、納得するところが多かった。

 月刊の歌誌の1冊に、短歌作品は花だし、毎号に特集を組み、歌論、コラム的な記事、短歌会などの報告の記事、それに投稿歌壇まで載せてフル回転し、まさに総合歌誌と称される価値はある。

2010年10月 6日 (水)

彼岸花とコスモス

001 005  写真は、彼岸花とコスモスの花である。

 近所の小川の縁に、彼岸花の群れが幾つかある。

 彼岸花は、形が複雑で、色鮮やか、群生して咲き、印象に残る花である。

 これも近所の休耕田に、コスモスの花が咲いている。

 コスモスのたくさんの花が、風に揺れるさまは優しい。

  庭の金木犀がよい香りを漂わせている。

 

2010年10月 5日 (火)

服部貞行「声その範囲」

005  愛知県に在住の歌人、服部貞行氏が第1歌集、「声その範囲」を送って下さった。

 2010年10月、ながらみ書房・刊。

 氏は「コスモス」会員、「棧橋」同人。

 30年の作歌より、記念に歌集を出しておこうかなと思い立った、との事である。

 叙景歌が本筋と思っていた、とあるように、自然を詠んで澄んでいる。

 また家族を詠んで暖かく、ときに痛みを表わす。

 障害児教育に生涯を尽くし、栄達を専らにしなかった人柄の清しさが、この歌集に仄明るさを帯びさせている。

 以下に8首を引く。

灯籠ははうす紫の花を載す昼くだちつつ藤だなの下

君とをればかくやすやすと満ち足りて野の道につくるれんげの花輪

妻子連れ樹かげに昼をすごすときまなこに痛し池の反射光

落下する水の勢ひや我が立てる滝見の橋は絶えず揺るるも

寒の戻りの風すさびつつ窓に鳴り研究授業の声をかき消す

母を送る読経の間にひびきつつ土間のつばめの張りのある声

「おれはもうがんばれない」といふ目して父息絶えぬ闘病二年

白内障の手術を受けて得し視力まつ青な空まつ白な雲

2010年10月 4日 (月)

「春日井建全歌集」

002_2  砂子屋書房のホームページから注文した、「春日井建全歌集」が届いた。

 2010年5月、砂子屋書房・刊。

 この本の発行を「三月書房」のホームページで知って、欲しかったが、小遣い財政が許さなかった。先日、ある会の会費の戻りがあって、ようやく購入を決めた。

 大歌人の全歌集だし、前衛と呼ばれながら、僕にも理解できそうな範囲なので、とても欲しかった。

 この本には、全9歌集と、年譜、初句索引などが収められる。

 彼のドラマ台本、小説なども含めた集がほしいという要望があるが、全集ということにになると、この不況下では無理だろうと思う。

 僕は、国文社の現代歌人文庫より、「春日井建歌集」「続 同」を読んでいたし、思潮社の追悼版「春日井建の世界」も読んでいた。

 しかし僕には、未読の全歌集が10冊くらいあるので、いつこの本を読めるか、わからない。

2010年10月 3日 (日)

第5回苜蓿忌

004  今日午後2時より、福井に住んで活躍した故・詩人、広部英一さんを偲ぶ、第5回苜蓿忌が催された。

 まず、旧・清水町「きらら館」前の公園にて、詩碑の前で碑前祭。

 女性の司会で、実行委員長のM迪夫さんが挨拶。広部さんの詩の朗読では、Oスミ子さんが「空の童子」を、I秀子さんが「相手」を朗読した。

 「広部英一を語る」では、K明日夫さんが、20代頃より交流があり、人生相談にも乗って貰った、詩誌「木立ち」を受け継いでゆく決意だ、と語った。

006  作家・津村節子氏よりの花を含め、2つの献花がおこなわれた。

 そのあと、詩誌「木立ち」最新107号などの、献本がおこなわれた。

 次いで「きらら館」の1室に移って、偲ぶ会。

 数名の発言と、懇親タイムを交互に、3回くらい。僕は歌人・A尚計さん、小説・漢詩を書いているH二三枝さん、詩誌「青魚」の編集長・T晃弘さんらと、久々に交流した。

 最後に故・詩人の夫人が、謝辞を述べた。

 この春に故人の7回忌を済ませた。この7年には、息子と娘の結婚があり、孫にも恵まれて、故人も安堵しているだろう。

 毎年このように故・詩人を偲んで集まってくださり、とても感謝している、と述べた。

2010年10月 2日 (土)

柏崎驍二「百たびの雪」

002  岩手県に在住の歌人、柏崎驍二氏が第6歌集、「百たびの雪」を送って下さった。

 2010年9月、柊書房・刊。

 氏は「コスモス」選者、「棧橋」同人、「歌壇」読者歌壇選者、等。

 東北の方らしい、沈痛な表情の作品が多いようだが、言葉の芸術として読むとき、言葉の調べがなめらかで美しい。

 また娘さんや、庭の木に巣作る四十雀に向ける視線が、とても暖かい。

 付箋を貼りながら読み進めたら、18首になった(もちろん他の作品も優れている)が、他の回とのバランスもあるので、以下に8首のみ引く。

落葉(らくえふ)の樹々あかるくて陸封魚山女(やまめ)に秋の水寒くなる

帰りゆく白鳥ありてわれら臥すうへくわうくわうと声わたりゆく

ひのくれに卵を抱ける四十雀(しじふから)を勤め終へこし娘が窺(のぞ)

岩手山の初冠雪を見て立てる公孫樹は黄なるマントを着たり

仰向けに涅槃しにけり蝦夷蝉はすつからかんに腹を喰はれて

吹雪くなか来る人はみな頭垂れ、春の蕨(わらび)のごとく頭垂れ

こゑ遠く山鳩啼きてあさしもの消ぬべくなりつ母のいのちは

渋民を出でてかへらぬ一人ありひばの木に降りし百たびの雪

2010年10月 1日 (金)

詩誌「間隙」第29号

002_2  僕が編集している詩誌「群青」の女性同人、AUさんが「群青」19号の詩稿と共に、同人詩誌「間隙(カンゲキ)」第29号を送って下さった。

 2010年9月、間隙出版・発行。

 O孝和さんが、詩「後ろ姿」「白鳥」、2編を寄せている。

 森川義信を連想させる、危機感露わな作品である。

 たしかに今の日本は、国家財政、経済社会が、破局的である気がする。それは個人の心の危機でもあるだろう。

 AUさんは、詩「華麗なカレイ」とエッセイ「丸」を寄せている。

 詩は転想があるようだが、第2連と第4連を引用する。

     華麗なカレイ

        (前略)

そのなかに

鱗が少し変わったカレイがあったら

文字がないか

見てくれ

       (中略)

もし

そのカレイを

酒の肴にしてしまったら

手紙は

一生とどかない

       (後略)

 

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