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2012年7月の28件の記事

2012年7月 8日 (日)

赤花ミニ薔薇

Cimg6189 キッチンの窓辺で育てている、ミニ薔薇の赤花が2輪、咲いたので、紹介する。

 株は昨年の春に買ったもので、冬越しし、今年に入っても何度か、花を咲かせている。

 写真は、カメラはCASIO「EXILIM EX-Z75」という古いもの(と言っても2007年7月に買ったものだが、今のデジタルは進歩が速いから)、Windows Live フォトギャラリーで修整(露出など)している。

 この株にも、これと並べて育てている黄花ミニ薔薇の株にも、幾つか莟があるので、楽しみにしている。

 暑い時期には、肥料を遣らないほうが良く、水を切らさないようにしている。小如雨露もめんどうなので、小さいペットボトルに蛇口より水を入れ、それを傾けて水遣りをしており、少量でよい場合には便利である。

2012年7月 7日 (土)

樋口覚「短歌博物誌」

Cimg6184 短歌の先輩、竹の子さん(ブログ「竹の子日記」を運営。このブログのリンク集にあり)に勧められて、2007年6月2日に取寄せた(記事あり)、樋口覚(ひぐち・さとる)「短歌博物誌」を読みおえる。

 文春新書、2007年4月20日・刊。

 発刊より5年を経て、僕が成熟したのか、本が本性を現したのか。

 生き物を詠んだ短歌を集めて、1冊の博物誌を成した労は、多とする。

 ただし博学ではない僕が、納得できない箇所があり、貼った付箋は8枚になる。

 45ページに「近年 愛玩動物としての首位の座を確立した猫…」とあるが、その根拠を知りたい。愛玩動物としても、最近の日本では犬が首位の気がする。

 53ページに「馬が近代だとすると牛は古代である。」と述べる。その断定の根拠を僕は知りたい。牛は牛乳と牛肉によって、現代的でさえある。

 167ページで中原中也の詩「サーカス」のオノマトペを「ゆぁーんゆょーよーんゆやゆよん」としているが、正しくは「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」である。

 237ページで「現代の藤原定家といわれた塚本邦雄…」とあるが、僕は不明にしてそう書かれた文章を知らない。春日井建が三島由紀夫より「現代の藤原定家」と書かれた事は知っているけれども。

 僕は何も、彼が間違っていると書くのではない。彼ほど博学ではない僕らにも、彼の著述を信頼できるよう、その根拠、典拠を示しつつ述べてもらいたいのである。

 僕がその根拠、典拠を確認しなくても、確認が可能である事に拠って、著述の正しさは保障されるだろう。

2012年7月 6日 (金)

久米正雄「返り花」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第5巻(昭和56年・刊)より、4番めの句集、久米正雄「返り花」を読みおえる。

 原著は、昭和18年、甲鳥書林・刊。

 新年四季別の582句に、初期句抄の「牧唄句抄」100句を加える。

 著者は、戯曲・小説で有名だったが、日本文学報国会の事務局長となり(昭和17年)、(文学の出発時に新傾向俳句を作していた)その頃より再び俳句を吟じるようになった。

 戦争吟もわずかにあるが、ファナティックではなく、冷ややかでもなく、冷静・義理的な句だと感じられる。

 以下に5句を引く。

雲四散して初富士の夕眺め

寒き日やいつ迄裏に子女の声

黄な月を屋根にのせたる暑さかな

膝頭抱いて遠稲妻に居り

凍つる夜を羽搏くものゝある虚空

Phm10_0380
写真は、ダウンロード・フォト集より、森の花。

本文と無関係。

2012年7月 5日 (木)

詩誌「群青」第24号

Cimg6183 今日午後の仕事中に、宮本印刷の奥さんからスマートフォンに電話があった。

 同人詩誌「群青」第24号が出来上がった、との事。

 宮本印刷から僕個人に電話が届いたのは、初めてである。僕がパソコンで作成した誌面稿を届けた時の、大封筒に、電話ナンバーを書いておいたせいだろう。

 仕事帰りに腰のリハビリに寄る予定を、急遽変更して、宮本印刷に寄り、「群青」第24号、100部を受け取った。

 「群青」は同人3名の詩1編ずつ、持ち回りのエッセイ1編を含めて、8ページのささやかな詩誌である。

 年3回の発行を保ったので、創刊より8年を経た事になる。

 同人の、こぐま星座さん、AUさんと会う日時、場所はすでに相談済みである。

 なお今回、サプライズがあるのだが、事情があるので、気長に発表(7月11日、水曜日頃)を待って下さい。

 

2012年7月 4日 (水)

「探訪 日本の庭 近畿」

Cimg6178
 写真集「探訪 日本の庭 四 近畿」を見おえる。

 僕は近畿地方の範囲もわからないので、巻末の名庭リストで見ると、大阪府、奈良県、和歌山県、三重県を指す(京都府の庭は、別に3巻を当てる)という。

 先の6月21日の記事「三 山陽」で書いたように、「名庭解説」を読みながら、写真を見進めたが、写真のある庭すべてに解説が付く訳ではない。

 和歌山県「浄国寺庭園」は、室町時代に造られた、枯山水である。約210坪。中央に枯池があり、青石の石橋がある。

 大阪府の「普門寺庭園」は、江戸時代初期の作で、約135坪の枯山水庭園である。

 上記2つの庭とも、石とその配置が見事である。禅の思想を表し、娯楽とは1線を画す。

2012年7月 3日 (火)

三國玲子「噴水時計」

 三國玲子(1924~1987)の全歌集(2005年、短歌新聞社・刊)より、第3歌集「噴水時計」を読みおえる。

 先の6月18日の記事、第2歌集「花前線」読了に続くものである。

 原著は1970年、短歌新聞社・刊。

 これらの短歌が詠まれた1966年~1970年の間に、彼女は歌人として、「ベトナムに平和! 歌人の集い」事務局員、合同歌集「平和への希求」(短歌新聞社・刊)編集委員として活動したが、それらを作品化したのかどうか、歌集には収められていない。

 母と、歌友二人が亡くなり、それらは作品化された。また洋裁を止め、市街地の高層アパートへ転居し、都心の出版社に勤めた。

 「あとがき」で彼女は、「皮相な新しさよりも内部の深化をと心がけてきましたし、…」と述べている。

 以下に6首を引く。

空濁る方に帰らむ紅梅の咲き照る下も寒くなりたり

ものぐらき土間に刃物を打つ火花さやかなりしかわが父祖の家

俊敏なるけものの如く過ぎゆきし児らの裸身はまぶしかりにき

年古りし門扉も凍てて籠る日にたはけし神話読めばたのしき

遺されし者かぎりなくあはれなれど急ぎ帰らなむ常のくらしに

移り来し高層のわが窓のへに朝はしきりに鳩の影動く

Phm10_0103
ダウンロード・フォト集より、野草の花の写真。

本文と無関係。

2012年7月 2日 (月)

「THE CHECKERS」

Cimg6174 6月28日の、このブログの記事で、購入とDisc1を聴いた事を報告した、3枚組のCDアルバム、「THE CHECKERS」のDisc2、Disc3を聴いた。

 聞き知っている曲は少なくなる。熱狂的なファンではなかったから、それは僕のせいである。

 そして危惧していた、トラブルがあった。

 Disc3の途中より引っ掛かりがあり、終いの2曲は聴けなかった。

 Amazonのそのページには、もっと安いセットもあったのだが、ケースの傷、歌詞集の汚れの無いものを選んだのに、この結果である。

 古物の購入では、中途半端に安いものは、問題ありの場合が多いと、改めて知った。

2012年7月 1日 (日)

「歌壇」7月号

Cimg6173 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2012年7月号を読む。

 特集の「斎藤史没後十年」は、8氏が見開き2ページの追慕の文章を載せて、意義あるものである。

 また「追悼 安永蕗子」では、久々湊盈子氏はじめ3氏が、見開き2ページの追悼文を寄せている。

 巻頭20首4編のうち、岡井隆氏の「揚羽蝶、産卵以後の日々に」にとくに惹かれた。

  読むつもりで買ひ込んだ本いつのまにか消えて行くほかの本に食はれて

 第1首めだが、蔵書には普通でない事態が起こる。僕の場合は、蔵書が生殖して増えて行く感じだけれども。

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