カテゴリ「写真集」の101件の記事 Feed

2013年1月12日 (土)

「日本の野生ラン」

Cimg6703 写真集「日本の野生ラン」を見おえる。

 主婦と生活社、小田倉正圀・著、1987年67版。

 日本に野生する蘭を主に、アイウエオ順で53項目に分け、その中の変種も多く、カラー写真に収めてある。

 適切な(特徴をよく捉えた)、鮮明な写真を集め、栽培を思わない者にも、楽しめる写真集でもある。

 栽培法も載っているが、実地にはこの本のみでは不足だろう。

 1979年に初版発行し、版を重ねた事は、新品種が出る場合が少ないとはいえ、この本の優秀性を表している。

 僕は10年くらい前まで、それに至る20年くらい洋蘭を(3坪の温室を建て)栽培してきたので、洋蘭の写真集は数多く見てきた。

 野生ランの写真は珍しく、興味深く見ていくことができた。

 

2013年1月 5日 (土)

掘り出した本

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 昨年元旦の記事は「『コスモス』1月号」だったけれど、1昨年元旦の記事は「掘り出し物」と題して、「BOOK OFF」で以前に見つけた掘り出し物、「ガルシン全集」「ヤコブセン全集」(各1巻本)を紹介している。

 今日も「掘り出した本」と題しているが、「BOOK OFF」他の古書店で、掘り出し物を見つけたという話ではない。

 蔵書データベースに文庫本の入力を一旦終え、新書の入力をするため、旧・書斎兼寝室の(文字通り)本の山を掘っていて、記憶のある本に「おお、お前はこんな所にいたのか!」と再会する事がある。

 今日はそのうち3種を紹介する。

 左上の写真は、中里介山「大菩薩峠」1冊本(第三書館、2004年・刊)である。どうしてもこの小説を入手したくて、当時には高価だけれども買った。

 1ページ5段組み、1150ページ、やや読みにくいので、読むなら後に入手した本(完本なら)にしたいと思っている。

 右上の写真は、「豪華[源氏絵]の世界 源氏物語 新訂版」(学習研究社、2001年3刷)である。これも当時は高価だった。

 写真は載せなかったけれど、東京白川書院「サリンジャー作品集」6冊揃いも、1部見えている所から引き出した。「ライ麦畑でつかまえて」以外の作品は、すべて収められている。

 僕は「ライ麦畑でつかまえて」を白水社Uブックス(野崎孝・訳、既読)で持っているので、サリンジャーの全作品を(邦訳で)持っている事になる。文庫本で読んだ小説もあるが、いつ読み始められるのか。

2012年9月19日 (水)

「探訪 日本の庭 別巻二」

Cimg6435 写真集「探訪 日本の庭 別巻二 現代の名庭」を見おえる。

 小学館、昭和54年・刊。

 9月9日の「別巻一」の記事以来である。

 この巻には、昭和に入ってからの、社寺、ビル、富裕家の庭が多いようだ。

 巨石を多く配した庭は、三尊石組などを忘れたようで、好まない。モダン風な配置は受け入れるけれど。

 「札幌グランドホテル庭園」は、屋上庭園だけれども、「春は花、夏は水、秋は紅葉、冬は雪」と楽しめる庭で、優れている。

 「玉堂美術館庭園」は、「現代を代表する枯山水庭園」で、厳しい美がある。

 「岐阜護国神社庭園」の石庭に、斜め上に突き出した巨石があり、抗議する拳のようだ。

 これで、このシリーズ12冊も、終いである。庭の美しさ、僕の思いを、多く伝えられなかったらしい事は、残念である。

2012年9月 9日 (日)

「探訪 日本の庭 別巻一」

Cimg6399 写真集「探訪 日本の庭 別巻一 茶庭と坪庭」を見おえる。

 昭和54年、小学館・刊。

 このブログで、先の9月1日に紹介した、本巻第10巻に次ぐ本である。

 僕は茶道を、習おうとかとくに知りたいとか、思わない。

 僕の家には急須が無く(あるのかも知れないが、近ごろは使った事が無い)、爽健美茶(2リットル・ペットボトル)をコップで、あるいはラッパ飲みしているので、茶道の世界とは遠い生活をしている。従って茶室や茶庭には、あまり関心が持てない。

 また幸い僕の家は、敷地に恵まれている(僕の甲斐性に由るのではない)ので、建物の混み合った地で発達した、坪庭にも感興がもてない。もっともわが家の庭も、乱雑に植えた100本近い木で、空き地が無い。新しく苗を買うと、鉢植えにして育てている。ただし盆栽の世話は、僕には残年的にも世話時間でも、無理である。

2012年9月 1日 (土)

「探訪 日本の庭 十」

Cimg6383 写真集「探訪 日本の庭 十 関東・東北」を見おえる。

 小学館、昭和54年・刊。

 箱、月報、183ページ。

 明治時代の以後に作庭・改造された、富豪による庭は、植栽をおもにしたものが多く、おおむね宜しくない。

 小山氏寄暢亭庭園(山形県)、本間氏庭園(山形県)、昆氏庭園(岩手県)など。寺社、武家の庭の、厳しさがない。

 東京都の小石川後楽園(2万1千坪)、六義園(2万7千坪)は、中央に大きな池泉を設けた庭である。

 以前に東北地方へ慰安旅行に行った事があり、中尊寺金色堂などを拝観し、毛越寺へも回ったのだが、毛越寺庭園へは、行きそびれた。案内の方が、行ってみるように勧めたのだが。

 当時の僕達(?)は、庭を眺めて楽しむ、心の余裕がなかった。

 これでこのシリーズ本巻は終りだが、好評だったのか、配本途中で、別巻2冊の刊行が決まった。その2冊も所蔵しているので、紹介してゆきたい。

2012年8月27日 (月)

「探訪 日本の庭 九」

Cimg6366
 写真集「探訪 日本の庭 九 東海・北陸」を見おえる。

 小学館、昭和54年・刊。

 寺社の庭が多く、他に武家屋敷の庭などが、紹介されている。

 名古屋城旧二の丸、三の丸の、枯滝石組は豪壮である。

 摩訶耶寺庭園(静岡県)の紹介に、「本庭は長らく荒廃したままになっていたが、昭和43年に調査が行われ、その後直ちに復元された。」とあり、不思議な事だ。藤枝静男氏の「眠りを覚ます東海の名園」が、事情の1部を伝える。

 わが国最古の作庭伝書「作庭記」の系譜について、重森完途氏の文章で学んだ。

 長野県の「光前寺庭園」(江戸初期・作庭)の東庭では、大石を積み上げて水を流し、龍門瀑石組とする意匠が佳い。

 朝倉館址庭園は、朝倉氏遺跡の内にあり、南陽寺址の枯滝石組、諏訪館跡の滝添石には巨石が用いられ、見応えがある。朝倉氏遺跡には何度か行っているので、これからは心して観よう。

2012年8月15日 (水)

「探訪 日本の庭 八」

Cimg6321 写真集「探訪 日本の庭 八 近江」を見おえる。

 小学館、昭和54年・刊。

 滋賀県彦根市の楽楽園(らくらくえん)は、1020坪もの枯山水で、築山に掛かっている。

 隣接する池庭、玄宮園(げんきゅうえん、約6300坪)と共に、井伊直弼ら井伊家ゆかりの(彦根城に関わる)大名庭園である。

 第12代足利将軍・義晴が都の兵乱を逃れて、朽木氏を頼った時、曲水の庭、旧秀隣寺庭園が造られた。

 鶴島、亀島、ともに巨石組ではないが、曲水とともに優雅さを感じさせる。

 月報があり、「世界の庭めぐり」と題して連載されているが、読む余裕がない。

2012年8月 8日 (水)

「探訪 日本の庭 七」

Cimg6305 写真集「探訪 日本の庭 七 京都 三 洛西」を見おえる。

 昭和53年、小学館・刊。

 京都篇の最終である。

 寺院の庭が15、天皇家関係の庭が2、載せられている。

 これまで枯山水の庭を、僕は好んで来たけれど、このところの暑さに困って、池庭も涼しげで良いかな、と思う。

 ただ池の水が緑色や茶色で、澄んでいないらしい事が惜しい。

 龍安寺の石庭も、法金剛院庭園の滝石組も、賛嘆させられる。

 浮世離れした空間と時間を感じる。

 また「名庭紀行」と題して、馬場あき子・他の8名の著名な文筆家が、思いを込めた長い文章を寄せているが、僕は庭のみに関心を寄せているのではないので、それらを読んでいない。拙く粗雑な事である。

2012年8月 7日 (火)

写真集と歌集

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 先の8月4日(土)に、久しぶりに「BOOK OFF 米松店」へ行った。今年6月17日以来(記事あり)である。

 写真集「世界の猫カタログ」を買う。事情でペットを飼えないので、写真集で慰められたりしている。

 もの問いたげに見上げる瞳には、還暦2歳の僕も、可愛いと思う。

 なお「BEST43」となっているが、43種の内でも、毛色・模様の違いがあって、多くの系統がある。

 なお調べた所、このブログの2007年5月29日の記事「リヴァイアサン」の中に、犬の写真集「犬を選ぶためのカラー図鑑」購入の事が書いてある。

 もう1冊は、平田利栄・歌集「海の駅舎」である。「人」「滄」「華」所属。

 2001年、雁書館・発行。

2012年8月 1日 (水)

「探訪日本の庭 六」

Cimg6249 写真集「探訪日本の庭 六 京都二 洛中・洛北」を見おえる。

 昭和54年、小学館・刊。

 先の7月16日の記事で、「五 京都一」を紹介して以来である。

 修学院離宮庭園、仙洞御所庭園が、写真・解説文・ともに多くのページを当てられているが、理由がわからない。

 もっとも僕は、現地で鑑賞したり、研究した訳ではないから、何とも書けない。

 大仙院庭園は、31坪6合の広さながら、古雅な石庭である。

 龍源院庭園は、比類のない枯山水の名庭とされる。

 西本願寺庭園も、巨石多く、豪壮である。

 僕は今までのところ、池泉式庭園よりも、枯山水の庭に、惹かれるようだ。

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