カテゴリ「ノンフィクション」の90件の記事 Feed

2014年7月 8日 (火)

「ホーキング、宇宙を語る」

Cimg7793 ある方から頂いた数冊の本より、「ホーキング、宇宙を語る」を読みおえる。

 早川書房、1991年・46版。

 スティーヴン・ウィリアム・ホーキングによる、彼の理論物理学の一般読者向け解説書であり、当時、世界的ベストセラーとなった。

 ビッグバン理論ではなく、「宇宙には境界がなく、はじまりも終わりもない」とする説を提示する。

 虚時間など、難しい考えも入れる。

 彼が何を説いているか判らない箇所が幾つもあった。

 僕には判らない事がたくさんあると、あらためて知らされた。

2014年7月 6日 (日)

村上春樹「アンダーグラウンド」

Cimg7792 村上春樹「アンダーグラウンド」を読みおえる。

 講談社文庫、1999年・1刷。

 とにかく大部だった。文庫本で777ページ、2段組み。

 いったんはスルーしようと思った本だが、のちの彼の理解になるかと、古本を買って読んだ。

 読みおえて1番感ずるのは、村上春樹の「物語る」事への凄まじい執念である。死傷者多く、凄惨な事件の被害者へインタビューし、話の時間的にまとめ、ある程度の長さにまとめ、彼の特徴である豊かで穏やかな文体に直す。

 インタビューではないけれど、犯罪のドキュメンタリーとしては、カポーティ「冷血」のほうが、優れていると思う。

 いったん取材を受けながら、書物化されることを拒んだ人々は、自分の経験を物語化されることを、拒否したのだろう。

2014年4月18日 (金)

村上春樹の文庫本2冊

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 村上春樹の、オウム真理教関連のインタビュー集2冊、「アンダーグラウンド」(講談社文庫、1999年・刊)と、「約束された場所で」(文春文庫、2001年・刊)を買った。

 「アンダーグラウンド」の単行本を買っていて、読み始め少しで、これらインタビュー集は読まなくていいかな、とスルーしてしまった(彼の全小説やエッセイ、翻訳の1部を読んでいるけれども)。

 しかし彼が受けたインタビューの1部を集めた、「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」等を読んでいると、これら2冊のインタビュー集も、彼の小説を読んで行く上に必要かと、注文した。

 2冊とも、Amazonのマーケットプレイスへ注文した。しかし「アンダーグラウンド」の本紙は古びているし、「約束された場所で」では本文の上に線引きが10ページ以上あった(それも自己評価「良」で)。Amazonマーケットプレイスの廉価本の市場は荒れているのだろうか?

 「約束された場所で」は、彼の文庫本ばかりを積み上げた中にあったので(ムダをした)、それで読んで行こうと思う。

 読書すべき本が、あまりに多い。

2014年1月22日 (水)

ビル・クロウ「さよならバードランド」村上春樹・訳

Cimg7505 ビル・クロウ「さよならバードランド」(村上春樹・訳)を読み終える。

 新潮文庫、1999年・刊。

 同じ著者、同じ訳者の「ジャズ・アネクドーツ」を、このブログの2009年8月16日の記事(←リンクしてある)で紹介している。

 ビル・クロウは1950年代より活躍したアメリカのジャズ・ベーシストで、のちにミュージシャン・ユニオンの代表、ジャズ評論家としても活躍した。

 本書には多くのジャズメン(女性歌手などを含む)のエピソードが重ねられている。時には皮肉を交えながら、ジャズを愛した者たちの物語を成す。

 「そして僕のベース・ソロの終わるころにはもうめためたに遅くなっていたので、ズートはあきらめて肩をすくめ、…」の1例の通り、訳文はくだけていて、座談を聴くようだ。翻訳者の、言葉と心の豊かさを、よく表わしている。

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2013年12月12日 (木)

エッセイ集「散歩とカツ丼」

Cimg7437 日本エッセイスト・クラブ編「’10年版ベスト・エッセイ集 散歩とカツ丼」を読みおえる。

 文春文庫、2013年10月・刊。51編。

 今月7日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「’09年版 死ぬのによい日だ」に継ぐ本である。

 その記事では、「’10年版」の文庫本古本を求めていた。Amazonには、文庫本の新本とマーケットプレイスの古本があった。しかし送料を入れた値段は、そう違わないので、新本を買った。

 本書の読後感は良い。いつの時代にも、希望を失わない人が多い。

 僕の感情に由るのか、本の編集に由るのか、同じシリーズでも、心の和む本と、そうでない本がある。

 この本は先に記したように、今年10月・刊なので、次の「’11年版」の文庫本が出るのは来年10月頃だろうから、このシリーズともしばらくのお別れである。

2013年12月 7日 (土)

エッセイ集「死ぬのによい日だ」

Cimg7423 日本エッセイスト・クラブ編「’09年版ベスト・エッセイ集 死ぬのによい日だ」を読みおえる。

 文春文庫、2012年・刊。55編。

 先月10日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「’08年版 美女という災難」に続くシリーズ本である。

 エッセイでは回顧的になりやすいように思えるが、将来を視野に入れた作品も少しある。

 本業で盛んな、中島誠之助、三浦しをんらは、エッセイでも勢いがある。

 同シリーズの「’10年版」は、文庫本で(それも出来れば古本で)出ているのだろうか。

2013年11月18日 (月)

2誌+1冊

Cimg7373

Cimg7376_2 1昨日の11月16日の午前、書店「KaBoS ワッセ店」にて、総合歌誌「歌壇」12月号を買った。

 特集は「今年の収穫、今年の百首」で、早くも(?)年末ムードである。

 今日(11月18日・月曜日)昼に、結社歌誌「コスモス」12月号が届いた。

 僕の歌は、(10首出詠のうち)3首選だった。残念。

 Amazonのマーケットプレイス「バリューブックス」に注文していた、日本エッセイスト・クラブ編「’09年版ベスト・エッセイ集 死ぬのによい日だ」(文春文庫)が届く。

 題名は縁起でもないが、僕が読書を再開したシリーズの、未読最新本である。

2013年11月10日 (日)

エッセイ集「美女という災難」

Cimg7353 日本エッセイスト・クラブ編「’08年版ベスト・エッセイ集 美女という災難」を読みおえる。

 文春文庫、2011年・刊。

 今年2月25日の記事(←リンクしてある)で、「’07年版 ネクタイと江戸前」を紹介し、しばらくの休眠に入って以来の、再開である。

 長い不況の中、諦めムードなのか、有名無名の人々が、思い思いの事を綴っている。

 塚本哲也「思い出は生きる力」、永六輔「妻への手紙を書き続けて」が、老妻に先立たれた男の恋々を描いて哀れである。

 「’09年版」の古本が、安く出ていたら、買おうと思っている。

2013年11月 2日 (土)

届いた4冊

Cimg7319

Cimg7320

Cimg7324_2 先日までに、僕の許に4冊が届いたので、紹介する。
 県内の作家・評論家のS・道明さんより、同人文学誌「青磁」第32号を頂いた。小説、評論を主とする、重厚な同人誌である。12編、176ページ。

 「コスモス短歌会」より、「第十一宇宙花」が届く。5年ごとに発行のアンソロジーである。「自選歌集」1659名、「物故会員作品抄」136名、各5首ずつの掲載である。他に「コスモス叢書一覧」「コスモスの賞一覧」等。

 鯖江市の詩人、T・晃弘さんより、同人詩誌「青魚(せいぎょ)」No.79、10冊が送られてきた。僕はソネット2編を載せてもらっており、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」(このブログのリンク集にある)で追いおい発表したい。

 Amazonのマーケットプレイスに注文した、日本エッセイスト・クラブ編「’08年版ベスト・エッセイ集 美女という災難」が届いた。このシリーズの「’07年版」まで、25冊を取り上げて来たので、拙い感想を再開したい。

2013年9月14日 (土)

吉永みち子「気分はグリーングラス」

Cimg7209_3 吉永みち子のエッセイ集「気分はグリーングラス」を読みおえる。

 集英社文庫、1993年・刊。

 彼女の本は、2011年3月8日の記事(←リンクしてある)にアップした、「気がつけば騎手の女房」以来、2冊めである。

 彼女は、母、妻(のちに離婚しているが)、子(母に対して)、吉永厩舎(夫が騎手を引退し、調教師になったので)のおかみさん、ノンフィクション作家として、超多忙だった時期である。

 忙しさや、ストレス解消行動も、話題にする。

 僕が惹かれたのは、畑で葉菜や苺を育てる、野菜栽培の話だ。

 彼女は、様々な公務(〇〇審議会の委員、等)、テレビ・ラジオへの出演(レギュラーも多い)も果している。

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