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2015年2月の26件の記事

2015年2月17日 (火)

「歌壇」2月号

Cimg8258 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2015年2月号を読みおえる。

 1月16日に購入(1月19日の記事「届いた3冊」にあり)しながら、今まで読みおえられなかったのは、結社誌「コスモス」同・2月号の完読を優先したため等による。

 「歌壇賞決定発表」の記事は、僕には関わり薄い世界と思いながら、少し読む。

 特別企画「雪の歌、雪の思い出」は、当地が大雪で雪除けに忙しい状態で、あまり読まなかった。

 鈴木竹志の時評「挽歌の時代」が、近く亡くなった歌人への挽歌を取り上げて、現在の挽歌の意義を主張している。

 永田和宏の連載「某月某日」第2回は、1日1首にとどまらない日も多く、力量を見せる。

2015年2月16日 (月)

ハイドン「バリトン三重奏曲」(9)

Cimg8254 廉価版「ハイドン作品集」(全150CD)より、120枚め、バリトン三重奏曲集の9枚めを聴く。

 昨年12月17日の記事(←リンクしてある)、同・1枚めに継ぐ。

 バリトン三重奏曲126曲より、60番~66番の、7曲である。

 珍しい曲種なのに曲数が多いのは、ハイドンが仕えたエステルハージ侯が好んだためとされる。

 前回の記事で、音が澄んでいないようだと書いたが、そうではなかった。

 元が低音気味で、パソコン(iTuneで聴いた)から離れ、暖房機の音が混じったりして、そう聴こえたらしい。

 今回はほとんどパソコンの前の椅子に座って聴くと、きれいな音だった。

2015年2月15日 (日)

詩誌「角」第35号

Cimg8252 若狭地方より出発した同人詩誌「角(つの)」の、第35号を紹介する。

 2015年1月・刊。

 今月7日に、「鯖江詩の会」の「野の花文化賞」表彰式があった際、待機場所で編集役のK・久璋さん(賞の選考委員である)より頂いたもの。

 巻頭のO・純さんの「まんぷ」は、雪の重みで竹がしなった「まんぷ」(トンネル状のもの)の向こうに、彼岸を見るような作品である。

 S・章人さんが笹本淙太郎・詩集「有の光芒」評を、S・周一さんが半田信和・詩集「ひかりのうつわ」評を載せて、同人の活動をバックアップしている。

 ここでは、N・としこさんの詩「跳ぶ」全4連より、最後の連を引用する。


  跳ぶ

     (前略)

跳びたいと思うときがある

そして

跳ぶ

風や かげろうや

露だまりや ぜんぶを写して

緑の茂みへ 一直線に跳ぶ

2015年2月14日 (土)

近藤芳美「吾ら兵なりし日に」

 岩波書店「近藤芳美集」第1巻(2000年・刊)より、「吾ら兵なりし日に」を読みおえる。

 今月4日の記事(←リンクしてある)で紹介した、第1歌集「早春歌」に継ぐ。

 1975年、短歌新聞社・刊。

 経緯は、歌集の「あとがき」、第1巻の「あとがき」で述べられている。

 従軍中、月2枚許された葉書に戦場詠を書いて妻に送り、それを妻の弟が清書した。1959年、そのノートを発見し、1部に手を加え120首ほどを「短歌研究」に発表。更に50余首を加えて出版した。

 半無意識の取捨、改訂はあるだろうが、1戦場詠である。

 以下に6首を引く。

いづくにて吾は死すならむと思ふにもああ遠き日の如き感情

次々に鼠のごとく吊られつつ軍馬は嘶(な)けり川波の上

病衣を武装に換へて来し兵の将棋幾番かさして発ち行く

病む妻を心に抱けりいつからか煙草止めゐし白き吾が指

病兵と煙草を換ふることを知り鉄条網にすがる女ら

戦線の日を想ふとき出づる涙あはれ贖罪のあとの思ひに

Photoフリー素材サイト「足成」より、洋ランの1枚。

2015年2月12日 (木)

「その二集」他・読了

 結社歌誌「コスモス」2015年2月号より、「その二集」他を読みおえる。

 今月7日の記事、「あすなろ集」「新・扇状地」読了、に継ぐ。

 既読の特選以外の「その二集」、「コスモス物故者作品抄」、他「選者小言」を含む散文をほぼ読みおえた。

 「コスモス物故者作品抄」は、2012年、2013年に亡くなられた会員の各4首に、担当者による歌歴紹介など(3行)が並ぶ。それぞれ苦闘の跡が偲ばれる。

 付箋を貼ったのは、「その二集」より次の1首。O・友美恵さんの3首より。

一度だけ過去に戻れるチャンスありそんな人生どこかにないのか

 誰もが持つ思いだが、それを歌に詠んでしまう所が、大阪人らしい。

 これで今号の読書は、しまいとしたい。

Photoフリー素材サイト「足成」より、洋ランの1枚。

 

2015年2月11日 (水)

榎本冬一郎「鋳像」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第9巻(1981年・刊)より、12番めの句集、榎本冬一郎「鋳像」を読みおえる

 先の1月23日の記事(←リンクしてある)、杉山岳陽「晩婚」に継ぐ。

 なお11番目の句集、日野草城「人生の午後」は、彼の全句集を読んで行った際、2013年12月3日の記事(←リンクしてある)で、第7句集として紹介した。

 原著は、1953年、群蜂発行所・刊。

 山口誓子・序、552句、あとがき、を収める。

 榎本冬一郎「(えのもと・ふゆいちろう、1907年~1982年)は、30歳を越えて警察官となったが、48歳頃に大学事務局へ出向、定年まで勤めた。

 庶民性、社会性をめざしての句作と言われる。

 以下に5句を引く。

拳銃を帯びし身に触れ穂絮とぶ

メーデーの明日へ怒れるごとく訣る

浮浪児とともに夜寒の広場の石

籾殻が燃ゆる闇より農婦帰る

忰みて読むやこまかき法の文字

Photoフリー素材サイト「足成」より、コチョウランの1枚。

2015年2月10日 (火)

奥華子「手紙」

Cimg8250 Amazonに注文していた、奥華子のマキシシングルCD「手紙」が届き、応接間のステレオセットで聴いた。

 奥華子は、1978年・生、路上ライブ出身である。

 彼女のマキシシングル「魔法の人」を、2011年7月1日の記事(←リンクしてある)、「本とCD」で少し紹介した。

 その「魔法の人」は、地域的に県内で大流行し、結婚式にも多く使われたと聞く。

 彼女のその他の歌を聴きたいと思いながら、シングルやアルバムのCDに回せる小遣がなかった。

 先日、Amazonの宣伝メールに、「手紙」が破格値で出ていて注文した。

 4曲入りで、初めの「手紙」はあてどなく、次の「空に光るクローバー」は軽すぎる気がする。3曲めの「白いハート」は、学校での片恋を唄って情感がある。4曲めは、「手紙」のインスツルメンタル(カラオケ用?)である。

2015年2月 9日 (月)

支部2月歌会

Imgp0819
 昨日(2月8日、第2日曜日)に某館の1室で、「コスモス短歌会」F支部の2月歌会が、午後1時より持たれた。

 事前1首出詠10名、当日参加者9名。

 U支部長の挨拶のあと、支部長の司会で、事務方の用意したプリントを基に、1首ずつ2名が批評し、支部長の講評と添削例提示で会は進んだ。

 1首をめぐって、評言の白熱する場面もあった。

 4時頃、散会した。

2015年2月 8日 (日)

「野の花文化賞」表彰式

 僕の参加する詩誌「青魚」の発行母体「鯖江詩の会」が、県の「野の花文化賞」を受賞したので、その表彰式に参加した。

 すでに1月19日に、ハーモニーホールで同人の集合写真が撮られていた。その写真を含む受賞決定の記事が、1月31日の福井新聞に載った。

 昨日は、昼の12時半に駅東口のアオッサの1室に同人が集まった。同時に表彰される他の2つの会と一緒だった。

 1時20分より、各会ごとに県知事、県議会議長、県文化振興事業団理事長を入れて、写真撮影した。

 2時より、記念式典。知事を含む3氏の祝辞のあと、「県科学学術大賞」表彰式の次に、「野の花文化賞」表彰式となり、2番めに「鯖江詩の会」代表の千葉(兄)さんが県文化振興事業団理事長より表彰状と記念品を頂いた。

 このあと、女性3人のトークがあったが、僕はその前に退席して帰宅した。

Photoフリー素材サイト「足成」より、洋ランの1枚。

2015年2月 7日 (土)

「あすなろ集」「新・扇状地」読了

 結社歌誌「コスモス」2015年2月号の、「あすなろ集」「新・扇状地119」を読みおえる。2月3日の記事、「COSMOS集」読了に継ぐ。

 「あすなろ集」には、短歌の向上心の強い方が多いだろう。

 台湾の方4名、在タイの日本人1名、沖縄県の方も1名いる。

 「新・扇状地」は、1ページに顔写真(モノクロ)と共に15首、見開き2ページに二人ずつ載る。

 付箋を貼ったのは、「あすなろ集」の次の1首。K・睦子さんの3首より。

五十年暮した部落野にかえり熊の親子が出てくるという

 下句がおどけているようだが、過疎地から放棄地になる村落の現実が詠まれている。

 

Cimg8235マイ花アルバムより、パステルピンクの百合(オリエンタル・ハイブリッド系)の1枚。

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